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  ~懲りない傾向~

4ドアの小型車四駆

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ssc%e3%81%ab%e3%81%a6SSC出版のオフィスに、4ドアの四輪駆動車を描いたデザイン画がボードに「しれっと」貼りつけてあります。誰がどう見てもそれはジムニーの姿なのですが、もちろん来年早々に出てくるという新型ジムニーのスケッチではなく、巷のニーズに基づくイメージデザインです。しかし新型ジムニーで検索している人には申し訳ないですがこれ以上のお話は何もありません。

二階堂裕さんの説明によると、現在生産されているジムニーの軽自動車版は、世界規模の出荷数で見たら1割程度。海外に出されていく大半はエンジンが小型車枠なのだそうです。だからこそ軽自動車のジムニー@Japanは唯一無二の希少性を有するのですが、ここにディメンションの枠規制もかかわり、4ドア版は実現困難。やってもいいけどハスラーならともかく、ある程度のペイロードを求められるジムニーだったら小型車サイズに車体をストレッチしなくては商品価値が薄いと感じます。

それなら既にSJ410のような先駆例があります。あれだったらそこそこの積載量を得られます。ピックアップタイプだって非現実的ではない。

「いやしかし、そうなったらいよいよエスクードなんかいらなくなっちゃうからそれは困りますねえ」

「エスクードはそれ自体がユーザーニーズの変化で今のモデルになってしまったけれど、メーカーの人たちは今でも、初代からのつながりを強くアピールしてくるんだよ」

「それはどこか詭弁だと思うんです。それを鵜呑みにして無茶な使い方で車を壊すような事例が出てきたら、結果的にダメなSUVの烙印を押されかねない」

「確かに、初代モデルのデザインもそうだけれど、取り回しの容易なコンパクトさと、現実的な積載量は皆さんが乗り続けているように絶妙なものになっているね」

「そこでこの4ドア版ジムニーのデザイン画ですけど、つまるところこれはSJ410というよりも、ノマドっぽいジムニーだと感じるのです。もともとジムニーから乗り換える次の四駆は何? というコンセプトからエスクードがショートボディーで生まれて、ノマドのロングボディーで完成形に至った。だから生存個体の大半がロング版。エスクードだからいいんだよねという声は、今でもあるわけです」

「ニーズの変化というより、市場の流れで四代目エスクードは今の形になってしまったことは否めないねえ。でも初代をデザインするとき、真似たのは良く言われるプジョーではなくて、実はホンダシティのカブリオレだったんだよ」

「ヘッドライトひとつでプジョー似に(笑)。それこそ絶妙。ところでこの流れで、新型ジムニーがショートとロングの双方で出てくるとは思えない。ならばいっそのこと、『五代目エスクード』とは言わないから、現在のジムニーとエスクードの隙間になるところへ、4ドア版の小型車四駆を持って行ってほしいですね」

 

てなことが、先だってのらいとにんぐなミーティングが始まる前に対話されていました。いやもうなんというか、こういうのは蚊帳の外でわいわいやってるだけなんですが、メーカーの人にも立ち会って聞いてほしい対話ではあったのです。