「伊香保 おもちゃと人形 自動車博物館」は、個人による収集コレクションを有料展示している地方発のアミューズメントパーク。昭和三十年代の横丁文化や店舗の再現、レコード、プロマイド、ポスター、おもちゃにテディベアとここまでくれば誰もガラクタとは呼ばないだろう(うちの収蔵なんかは要するにまだまだガラクタ)という数と装い。難を言えば上へ下へとめぐる順路がバリアフリーに対応しておらず、またところどころ通路が狭く、知らずに車いすで入館してしまった来客が立ち往生してもスタッフがそれに気づかないところがあります。
最初は面白がってあちこち見物しながら、最後の頃にはけっこう汗をかいて出口にたどり着こうとすると最後の最後に喫茶コーナーを置いておくところが「このやろー」(笑)なんですが、横丁文化ゾーンを過ぎてから入り込む自動車ゾーンが、自分でも乗ったことがあったり親父や叔父貴たちが乗っていたりしたものと同じ車がたくさん保管されています。とはいえスズキのビンテージなものなんてフロンテくらいしかないわけで、いくら三十年近く前で昭和の車とはいえ、こんなところにエスクードなんてあるはずがない。
実はこの建物のなぜか撮影禁止区画にMiniMini博物館コーナーがあり、二十台以上の様々なミニが展示されているのですが、その最後の一台が「Mini四駆」と呼ばれるハイリフト改造モデル。成田にある自動車整備士学校の学生が制作したものなんですが、これのシャーシ側をよくよく見ると、エスクードなのです。
・・・いや、それだけの話ですよ。
すいません、それ以上話題にできる素材はありません。