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  ~懲りない傾向~

年越しの京都慕情

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世間ではTBSが「逃げるは恥だが役に立つ」の一挙再放送を大晦日と元旦に仕掛けてくるそうですが、僕はどのみちチャンネル権の争奪には関われない(笑)ので、DVDに頼って「京都人の密かな愉しみ」をリピートするですよ。

常盤貴子さんのファンではありませんが、かつてこれほど美しく描けている彼女のドラマはないかもしれない。というより、5本のDVDに収録されたエピソードのすべてにわたって、出てくる女優がことごとく美人に描かれている。

夏編に登場する中越典子さんなんか、NHKの朝ドラ主演の頃から比べたら「いやー、いい女になったなー」とか思って観てると、これが怪奇大作戦のような展開だったり、それでいて本編と全く関係なかったり。ドラマの縦軸もさることながら、これどこまで鵜呑みにしていいの?という、京都人の日常やら作法やらめんどくささやらも面白いのです。

それにもまして、エンディング曲に「京都慕情」が使われているところがツボです。近代歌謡曲でこの曲以上に京都を思い浮かべる歌詞も曲もないよなあと勝手に言いきっちゃいますが、これを作ったのは誰あろうベンチャーズ(いやもう自分がおっさんだということバレバレ)。十代になったかならないかの僕に刷り込まれた楽曲です。

このシリーズはことしから趣を変えて、京都で修業する若手職人のドラマになりましたが、そっちはそっちでまた面白く、こちらは70年代フォークソングの「北山杉」が採用されている。どちらも歌い手は変わっていますが、持ってくるなあという選曲です。

これで年越しは誰が来ても動きませんからね。