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  ~懲りない傾向~

物語の眠る場所

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本日、つくばーどin那須高原Ⅲを開きます。

那須町界隈は、角を曲がればエスクードが居るようなところでしたが、もちろんそれは昔話。そしてエスクードのコミュニティにかかわってきた人々にとっても、ある意味・・・この言葉は僕は嫌いですが「聖地」のようなところです。

clubESという雑誌媒体主催の企画で初めてエスクードミーティングが開かれたのは、那須町のキャンプ場でしたし、ちょっと那須からは離れますが国内ダートトライアル選手権で二代目エスクードをモデファイした田嶋伸博さんが、セリカもポルシェも打ち負かしていたのが近郊と言えば近郊でした。

つくばーどの場合は、そういう華やかなところではなく、よりユーザー同士のファーストコンタクトで縁のある土地です。ある友人が真冬の雪道情報を送ってくれて、独りそこへ出かけて行く途中に偶然エスクードの置いてあるログハウスを見つけ、スノードライブからの帰路に立ち寄ってみれば店を出して間もないチーズケーキ工房。軒先のエスクードはもうじき廃車されるところで、そのとき僕にはエンジンが焼き付き窮地に陥った友人からの救援が入っていました。

そのことを、初めて訪れた店舗で相談を持ち掛ける方も図々しかったと言われそうですが、オーナーからは車両丸ごと提供してくださるとの提案をいただきました。問題は、初代同士とはいえ双方のエスクードの「型」が異なり、配線・ハーネス、ECUも異なる点。しかしそれについても、近傍のもう一人のエスクードOBが、自ら引いた配線図ごとノウハウを譲ってくれたのです。

ただし入庫したディーラーからはそれらの作戦をすべて拒絶され、実現せずに友人のエスクードは修復されました。が、そのエスクードがこの工房にやって来るまで、退役したエスクードの方は廃車を待っていてくれました。摩庭ファームは今では開店と同時にお客が列をなし、時には様々な車のミーティング風景も見られますが、エスクードというキーワードにおいては特別な絆を秘めたお店なのです。