島監督の言葉を借りれば、9月2日のTDA第4戦は「惨敗でした」の一言でまとまってしまうのですが、何が起きていたかというと1.8リッターとターボというハイパワーとレスポンスの前に、後藤誠司選手のエスクードはゴールラインを越えるまで全開で突入しなくてはならなかった。片や川添哲朗選手は前回の転倒で歪んだ車体を修復し、屋根や床の一部を削った軽量化まで施しながらも、四駆に入らないという突然の故障が重なりました。まあことしはそういう年回りなのでしょう。
とはいうものの、レースです。勝ちに行くという目的のためには、アンフィニクラスでは何が出てきても不思議はない。ジムニーの形をしたモンスターなど常識の時代なのです。ウエストウインとしてその事態にどう対処するのか、島監督とは喧々諤々の議論を戦わせた日曜の夜でした。
実質、ここまで我々に期待以上の戦果を見せてくれたWエスクードでしたが、強豪と互角以上に渡り歩く上では、どこかでエスクードに見切りをつけることも選択肢です。案の定ここ数戦の経過を見た周囲からは、そのことについて言及する声も少なくないそうで、いざとなれば僕でも同じことを進言するつもりなのです。
ところが彼らときたら、戦うことについての哲学がその斜め上を行くのです。そこまで食い下がられたら、もう反論できないわ。という決意について、後藤君から月曜日の夜に聞かされ、彼らの2019年シーズンに向けての作戦会議に展開されるのでした。
その詳細は、今は伏せておかねばなりません。