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  ~懲りない傾向~

ならぬものはならぬなんだよ

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おとといの朝、フジテレビの朝番組が、自粛要請の対応で鎖を張って施錠していた奥多摩町の林道でチェーンロックを二度にわたって切断し侵入した馬鹿(ばか、とは言っていないけど)がいたと報道していました。突破されたゲートの先で2台の車両が停まっていた目撃もあるようですが、どんな車だったかは報じられていません。どんな車種であろうが迷惑な話です。産業廃棄物や家庭ごみの不法投棄で、各地の林道が封鎖されて久しいけれど、またハードルが上がりかねない。

じゃあ河川敷で走っているお前らはどうなんだ?と言われると、グレーゾーンではありますが、例えば相模川あたりでは有志が定期的にごみ収集活動をやっている。林道ツーリングでは(いま自粛でイベントは開いていないけれどつくばーどの場合)、集団走行を極力避けて、1台につき1から2分のインターバルを置いてスタートしてもらい、速度厳守も奨励している。

しかしながら那珂川あたりでは林道を走ってきた四駆が洗車替わりで川に侵入している。以前どこかのインスタグラムには河川堤防の法面に、よりにもよって三代目エスクードを乗り上げて悦に入っている大馬鹿野郎もいたし、どこかのクルマサイトではジムニーの歴史紹介で半分以上アウトな堤防下の走行写真を載せている。あろうことかその記事に出てくるホープスターОN4WDの記録写真も法面を駆け上っている。極めつけはコンクリート被覆もされていない堤防の土手を何度も登る他所メーカーのSUVの超大馬鹿動画まである。

教わんなきゃわかんないのか。

こうやって正義感やら常識論を振りかざすと、それ自体が活字と言葉の暴走のようにも取り沙汰される昨今ですけど、そのことが示すように、悪意は善意よりも加速度的に拡散する。今回のような器物破損と不法侵入が、ひょっとすると恒常的に林道への侵入を阻む政策の引き金になるかもしれないことは、決して考えすぎではないのです。

挿絵の引用はフジテレビの放送から。すいません、断りいれてません。