なぜか突如出現した〝枠〟
荷物運搬用のエレベーターで使っていたシャッターの
「音が五月蝿い」
と、社長が突然交換工事を依頼したという・・・
(何年使ってたんだよー・・・という外野の声)
シャッター取り外して横にスライドする扉を付けたので
フルに開口を確保するとどうしても出っ張る戸袋部分。
で、どうするんですかこの穴。
なぜか突如出現した〝枠〟
荷物運搬用のエレベーターで使っていたシャッターの
「音が五月蝿い」
と、社長が突然交換工事を依頼したという・・・
(何年使ってたんだよー・・・という外野の声)
シャッター取り外して横にスライドする扉を付けたので
フルに開口を確保するとどうしても出っ張る戸袋部分。
で、どうするんですかこの穴。
本論に持って行くのにけっこうかかります。茨城県の「かたち」についての話です。土浦市で工房「futashiba248」を開いた染色クリエイター、関さんご夫妻にお目にかかり、草木染の話を伺った際のことです。
藍染風布の丹羽さんの個展を拝見した際の、藍の青さも美しかったけれど、草木染が表現するアースカラーは目に優しく落ち着きます。これはまさしく失われていない古代の産業技術文化だねえ。
「futashiba248」って、どんな意味があるのかを聞いたらば「ふたりで営む工房」「廃棄野菜などを原料に染料を作るので、ふたたび世の中に出せる」(関さん)という理念と、「私が柴犬大好きなんです」(奥方)の言葉。これは、僕の中では、つくば―ど®的なセンスと琴線に合致しました。三桁の数字はそれをもう一度表現しています。
が、柴犬好きでって、つくばーど®的すぎ。
「えっ、でも、私たちがいる茨城県の形は、犬が遠吠えする姿に似ているじゃないですか」(奥方)
これが、聞いたことはあるけれど、僕にはピンとこない喩えだったのです。なぜかというと、僕が子供の頃は、小学校の社会の授業で地図帳を開きながら担任教諭が言ったのは「鉞を逆さまにした形」だったのです。それを刷り込まれていたので、関さんたちの描いた茨城「犬」は、目から鱗が落ちる瞬間でした。
ご夫妻は平成元年生まれの同級生同士。三十代です。彼らが見聞きした茨城県の形は今では一般的になっているわけですが、昭和の半ば生まれ世代とこれほどギャップがあるのかと痛感させられました。
彼等の草木染は、剪定され廃棄される果樹園の木枝、規格外で捨てるしかない野菜や果物が原料というユニークかつとても大事な提案で染められています。ここは「物を大事にしろ」と教えられた僕らと共通。ちょっと安心(自分に)