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  ~懲りない傾向~

36000年の溶岩塊

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前橋市の群馬大学での仕事が完了し、帰り道に岩神稲荷に立ち寄りました。最初に群大に出かけたときに通りすがりで見かけて「何の巨石?」と思ったらその週末の「ブラタモリ」が前橋編で、ここからスタートしていました。

その放送で「浅間山の溶岩」だということはわかりましたが、前橋との距離は60キロくらいあるよ?

境内を訪ねると簡単な解説がありました。10万年前に活動開始した黒斑山という火山が長野県と群馬県の県境にあって、これが36000年前に噴火した際の溶岩塊だそうで、26000年ほど前に山体崩壊してカルデラを持つ浅間山の形が出来上がり、その際の泥流が吾妻川、利根川を経由して前橋まで流れ込み、この溶岩塊もそれに乗って漂着したものだとか。黒斑山の部分は解説にはありませんが、浅間山の最高峰のことです。

要するに前橋市の大半はそれくらい古代の泥流台地の上に開けている。後の上野厩橋(前橋藩)藩主である酒井重忠によってこの岩に稲荷信仰が付加され、岩神の飛石として祀られていると。地下に埋もれている部分も含めると、高さは20mもあるらしいです。現代ではパワースポットのひとつにあげられているようで、10月下旬から11月初旬の午後になると、御光臨が「見られる可能性がある」そうです。