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  ~懲りない傾向~

買っちまった

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Xボンバー1980年と言ったら「伝説巨神イデオン」が放送され、「ヤマトよ永遠に」では飽き足らず「宇宙戦艦ヤマトⅢ」が繰り出された頃。「宇宙大帝ゴッドシグマ」「宇宙戦士バルディオス」「鉄腕アトム」「太陽の勇者鉄人28号」と、圧倒的なアニメーション乱舞の時代でした。特撮ものでは「ウルトラマン80」「仮面ライダースーパー1」「電子戦隊デンジマン」が挙がるのですが、どうしたことか『Xボンバー』は影が薄かった。この番組はどちらかといえば、あのブライアン・メイがクイーンのギタリストからソロ活動に転じるミニアルバム「無敵艦隊スターフリート」のプロモーション映像として生きながらえてきたように思います。

僕はクイーンには関心はなかったのですが、『Xボンバー』のオリジナルサントラ盤のLPレコードは今でも所有していて、ブライアン・メイではなく、山本恭司のバリバリのギターで楽曲に聴き入っていました。本国においては、同番組の音楽はBOWWOWが担当していたのです。

70年代の終わりに、宇宙活劇というジャンルとして「スターウォーズ」を意識しながら、やっちまった感ありありの「宇宙からのメッセージ」が上映され、いやーやっぱりパチモンじゃダメだろうと思っていたらさらに続編として「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」なんてものをテレビ放送してしまったあとだけに、この手の企画はアニメの世界に持って行かれてしまうのねとため息をついていたところへ、スーパーマリオラマという手法で冒険を仕掛けたのが、この番組でした。

出来栄えについてはB級の域でしたが、母艦と、そこから飛び立つ戦闘機、その合体による巨大ロボットを特撮で受け持ち、ドラマの部分は人形劇という組み合わせは、これに続くものが「地球防衛軍テラホークス」くらいしかなかったにせよ斬新でしたし、メカニックにマーキングやウェザリングを施すプロップも、なかなか凝っていました。いやもうそれこそスターウォーズとサンダーバードやUFOを意識しまくりなんですが、この時代、戦闘機合体による巨大ロボットというフォーマットは、ルーカスもアンダーソンもやっていません。

過去に二度、映像ソフト化がされていたものの、レーザーディスクプレイヤーを持っていなかったためそれらはスルーしていました。今回ようやくDVDボックス化ということで、いい年こいて血沸き肉踊っているのであります。

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