クマツヅラ科の常緑性多年草である「イワダレソウ」は、日本原産と言われ伊豆半島や南西諸島の海岸地に自生している地被植物。「クラピア」と呼ばれます。地球全土には約200種が存在するそうですが、そのうちの「イワダレソウ」の変種とされる「ヒメイワダレソウ」は外来であり、環境省の被害防止特定外来種リストの重点対策外来種として「生態系を変えてしまうので植えてはならない」とされています。「ヒメイワダレソウ」の別名は「リッピア」或いは「リピア」。
しかしですよ。
「ヒメイワダレソウ」が「イワダレソウ」の変種だとするならば、「イワダレソウ」の種は何者なのか。外来種に対する和種という構図を短絡的に当てはめると、「イワダレソウ」は地球種に相当するとも言い換えられます。同一文明ではなかったとしても、「ヒメイワダレソウ」はなんらかの変異を遂げた種の一人なのではないでしょうか。
誠実、絆といった花言葉を持ちながら、なんという皮肉な名前が、神永新二と邂逅した外星人に与えられていたものです。