1/400ですから確かに全長1m。ウルトラホーク1号のときもそれで挫折したわけですが、同スケールの銀河鉄道999が一編成ついてくるとか、プレミアム契約購読すると戦士の銃が贈られてくるとか、「海賊戦艦ダイキャストギミックモデル」がもう卑怯すぎる(笑)
新世紀合金や超合金魂もので満足していたのに!
1/400ですから確かに全長1m。ウルトラホーク1号のときもそれで挫折したわけですが、同スケールの銀河鉄道999が一編成ついてくるとか、プレミアム契約購読すると戦士の銃が贈られてくるとか、「海賊戦艦ダイキャストギミックモデル」がもう卑怯すぎる(笑)
新世紀合金や超合金魂もので満足していたのに!
なんだかipアドレスみたいな表題になってますが、引き合いに出しているウルトラプロップの年代です。1966は初代ウルトラマンに登場したフラッシュビーム(ベーターカプセル)。こういうカタチの懐中電灯など無かった時代に、懐中電灯で真似をして遊んだわけですが、ウルトラマンの色彩とはかけ離れた淡いグリーンの筐体と黒のラインには、子供ながら違和感しかなかったのを覚えています。といって、スプーンでやるのは別の演出の真似でした。
ずーっとすっ飛ばして1993年のウルトラマンパワードまで、「ウルトラマン(セブンも含め)になるためのアイテム」として、これは優れものだと思えたのがパワードで扱われたフラッシュプリズム。全然プリズム感がありませんが、仏教の独鈷杵をモチーフにしながらも、なんとなく地球のものではないよねえと感じられるデザイン。歴代ウルトラを通して、僕の中では最高峰の造形なのです。これがアメリカで理解されたかどうかは定かではありません。
そしてまたまた途中を失格させ、2022年のシン・ウルトラマンでリブートされたβカプセル。半世紀以上の歳月が、単なるプロップとしてだけでなく、工業デザインの考え方も取り入れ、携帯性も機能性も洗練されました。惜しいのはスイッチ部分がスイッチ然としていて、どこがそれかすら解らないフラッシュプリズム(中央部の発光部分全部がスイッチ)に軍配を上げたくなります。それでもこの余計な意匠をそぎ落としたそっけなさに、造形の見事さが宿っています。
令和版「仮面ライダー」も5作目になるそうです。既に平成版から「仮面ライダー」である必要のないシリーズが続いていて、ああ、これは「仮面ライダー」だねと受け手が認めてよいものはいくつも無いような気がします。放送コードの問題もあり、今だと改造人間という設定は使えず、強化服と変身ベルト(ドライバー)、マスクというガジェットに置き換えられて多くのシリーズが切り抜けてきました。今作「仮面ライダーガッチャード」も然りです。
誰もがわかっていて何も言わないことは、約一年間で1作のヒーローが作り出され、玩具を売り抜くためのマスク・・・よりもベルトや携行武器に支配された世界。視聴者側に浸透していると思われるカードバトルのシェアを維持するための、変身や特殊能力の発動アイテムから、逃れられなくなっているシリーズと言えなくもない。
もはや仮面もライダーも商品のための記号でしかない。おぢさんには「もうここには来るな」と言われているようです。が、曲がりなりにも仮面ライダー。ひとまずはバイクに乗るらしいので、そこだけ縋り処です。
しかしまあ・・・アフリカツイン持ってくるとはびっくりだ。
インターネットの情報に頼るしかなかった放送日の最終回(シーズン3)が、これがまた1978年5月説と8月説が出てきて「どっちだっけ?」と頭を抱えた末、後番組となっている「地上最強の美女たち チャーリーズ・エンジェル(シーズン2)」とのすり合わせをして、8月27日が「地上最強の美女 バイオニック・ジェミー」の最終話であろうと、めんどくさいことを頭に描いておりました。奇しくも本年8月27日も、バイオニック・ジェミーが放送されていた日曜日です。
3シーズンにわたってリンゼイ・ワグナーさん(演)、田島令子さん(声)というコンビネーションで繰り出されていたジェミーさんは、当時の少年にとっては羨望の的でした。女性のサイボーグといったらフランソワーズ・アルヌールが筆頭でしたが、アニメと特撮の違いがありますから、どちらもトップクラス。「600万ドルの男」のスピンオフであった同作が結果的に本家より多く制作されていることもその表れのようです。逆にシーズン3に至ると飽きてくるところもありましたが。
そんな少年心理をしっかりとらえていたのが、何を隠そう(違)あの吉田秋生さんで、連載漫画のたった一コマで当時の様子を「現代学生気質の縮図」として描いています。このシーンが出てくる「楽園のまん中で」は、79年の別冊少女コミック5月号に掲載されたものですが、吉田さんもあの頃だと20代前半だったでしょうから、流行を感じて番組を見ていたのだろうと思われます。この漫画が収録されている「夢みる頃をすぎても」も面白いです。
「八は末広がりって言って、めでたいんだよ」
と言ったのは、アルペンラリーの出走ゼッケンで「8」を獲得した轟鷹也に対して、「ラッキー7」でなかったことを残念がった逢瀬半五郎を諭す鷹也でした。末広がりの形を持つ八は永久的に発展、繁栄、繁盛する数と云われています。ラッキー7は、野球で7回の攻撃あたりに投手の疲れが出る一方、打者の目は投球に慣れてゲームの転換期があるという、継投策の無かった時代の迷信のようなものです。
しかしことしの高校野球を見ていると、転換期は6回に多く見られたような(母校の試合のみ、かな)気もするし、所詮外来語縁起の7にはさほどの感銘も受けません。一方、轟鷹也はアルペンラリーでは妨害工作を乗り越えながらも最後の最後でタイヤトラブルとスタックによるリタイアなんですが、この敗退が轟スペシャル開発のヒントにもなった。末広がりは漢数字の表現で、算用数字にしたら「無限」が立っていますよ。
「UFОロボグレンダイザー」を2024年秋に新作として放送。
これは昔からフランスにおいて絶賛されてきた同作というバックボーンもあるでしょうし、リブート路線にあるマジンガーZやゲッターロボに続くカードに違いないのですが、ここにも新しいものを産み出せなくなってきた国力の衰退が感じられます。
全く関係ありませんが、うちのブログでは既に「切り裂け怒りのダブルハーケン、今こそグレンダイザーですよ!」とか、「アンフィニクラスを使い慣れた偉大な勇者で、リミテッドクラスには新機軸の宇宙の王者と使い分けることになります」などと例え話に絶妙な持ち込み方をしてました。まあただそれだけのことですが。
『ツインリンクもてぎ』は昨年3月、開業25周年を機に『モビリティリゾートもてぎ』へ改称したそうなんですが、ここしばらく足を運んでいなかったから知らんかったわ。うちのナビゲーションだと旧名称だし、ラジコンのマシントルネイダーを走らせに行って以来(いつのことだよ?)だし。だから入場料も馬鹿みたいに高くなっていました。昔はレースウイークでない平日だったら駐車場代500円ぽっきりだったのです。
上の紛らわしくわざとらしいカットでもうお解りかと思いますが、なんでまたこの時期にもてぎまで足を運んだかと言えば、「シン・仮面ライダー」に登場した3種類4台のサイクロンが一堂に会しているからです。夏休み真っ盛りだから下手な時に出かけたら人だかりで近寄れんかもと思ったんですが、そこは平日(おい)、ホンダコレクションホールは入場者もまばらでインバウンドのアベックばかり。サイクロンなんかに興味を示す人はいません。
映画においてはラストシーンのわずかな時間しか出てこなかった「シンサイクロン」を、模型やら玩具やらよりも早く現物で観ることができたのは嬉しかったのですが、カラーリングが意外と僕の趣味ではないのと、フロントカウルのデザインがケレン味出しすぎで、四ツ目のサイクロン同様、作家性の問題はあるなあと感じました。それはともかく、CB250Rがベースのこのバイク、常用サイクロンと同じなのに想像以上にコンパクトです。
常用サイクロン自体が、CB650Rベースのサイクロンに変形していく設定のため、排気兼ブースターをはじめとする架装のために大柄に見えるのですが、それでもCB650Rそのものが意外とスリムなのか、両サイクロンが並んでいてもサイクロン・シンサイクロンの並びより「あーなるほどこうなんだ」と納得してしまう佇まいです。つまるところシンサイクロンというのは、政府筋の技術陣がより高機動小型化を実用化したってことなんでしょう。
しかしですよ。これを眺めた後、80年代にフレディ・スペンサーが乗っていたNSR500を見てしまうと、現代のオートバイがいかにスリムに作られているかがわかります。戦う、という意味合いではレースマシンもまた同じなんだけれど、現実のオートバイのスケールを見れば、「サイクロンに原子力エンジン」などという70年代のバカげた夢設定がいかに実現不可能かがわかります。ガソリンエンジンでサイクロンも十二分に戦えるって。
思春期の初心な少年に妙な暗示をかけるもんじゃありません。ましてや日頃、蝶の観察なんかやってないだろう相手が、暗示に釣られて変な想像力を働かせるもんだから、稲妻と超高圧電気の力には何の関係も無い、しかもかなり危うい眉間の吸収管(どう見たって蝶の口)という変身を遂げてしまいます。これはもう彼の超能力を覚醒させた少年同盟の責任です。こうして1973年8月12日の少年サンデー誌上に、「イナズマン」の連載が始まります。
一人のおじさんがスプーンを曲げ、オカルトというか超能力ブームを作り上げてしまったこの年、「イナズマン」もまた超能力の有無で突然変異種と旧人類の存亡を賭けた超能力大戦に持って行こうとした漫画でした。今で言ったら、主人公風田サブロウは中二病を誘発させられ、そこから潜在能力である超能力を覚醒させるのですが、当時を思い返すと少年誌関係こぞって「君も超能力者になれる」といったいい加減な特集記事を書きなぐっていました。いつの時代も大人のやることは無責任です。
しかしこの姿。仮面ライダーや人造人間キカイダーに続く異形の造形。お世辞にもかっこいいとは言えない。そこを再考したのか、同年10月に始まるテレビ版では、眉間のデザインが一新されました。でも頭のてっぺんとか垂れ目気味の玉子眼球とかが、動かないけど生々しい口元との融合で感情移入しにくかった。何十年もあとになると、よせばいいのに漫画版に近づけてしまう始末。まったくもって、変な暗示に乗せられるものじゃありません。
こんな古い話題は「パトレイバーの日」でもなければ使おうとも思わないし、この暑い盛りに15か所ものマンホールの蓋を巡って歩いていられるかよ(笑) の本音と建前で、通りすがりの1個だけ見てきました。
イングラムやグリフォンなどのデザインよりも、なんだろうねこの凝りようはと思っちゃうわけです。
茨城県土浦市が機動警察パトレイバーとのコラボレーション企画を始めたきっかけは「ウィキペディアの『土浦市』の項に書いてありました」(市の職員が実際にそう言った)という、シャフトエンタープライズ・ジャパン土浦研究所で規格外レイバー・グリフォンが開発された設定に基づきます(ウィキの土浦の項にはそこまで書いてありません)。
おぉ、と目から鱗な着眼ですが、シャフトですよシャフト。爪楊枝からスペースシャトルまで取り扱う多国籍企業体。それが表の社会の顔であると同時に、裏の顔ではかなりの犯罪ケースにかかわりを持つ。パトレイバー世界においてはバリバリの悪役であり、グリフォンもまたその裏の顔が開発したヒールロボットなわけです。
これをものともせず逆の発想で地域おこしの素材にしてしまい、ひいてはイングラムも特車2課も取り込んでしまった土浦市のものの考え方は凄いなあと思います。市の財政的にそれはなかろうと考えながらも、この調子で水郷公園あたりにグリフォンの設定寸サイズの立像なんか作っちゃったらもうあきれてものも言えない感情うっちゃらかして、褒めたたえたいと言いたくなります(言ってるし)。というわけで本日8月10日は「パトレイバーの日」、本年は同作35周年。