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  ~懲りない傾向~

トライサイクロンの重量バランス

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trycyclone先日初めて撮影プロップを直に見ることができました。なるほどこの車体色でこのマーキングが似合うとなったらユーノスロードスターしかなかっただろうねえ。

現物に対して、メインエンジンとジェットエンジンの併用としか語られていない、ほぼ謎のスペックなのですが、この6本出しは排気管としても下部にブースターノズルらしきユニットがあります。

加速ブーストは劇中でもここぞというときにしか使っていない。ジェットエンジンの排気圧を用いるなら始終使えばいいのに、これは奥の手パーツ。とすると、実際には前後駆動の内燃機関とは別に、3系統めの動力源も搭載という想像をしていった方がよさそうです。そのあたり、すでに劇中の展開が記憶から薄れてしまっていて、どこからブースト噴射していたか思い出せません。

trycyclone-fこのリア周りを見るだけで、どんだけリアヘビーなんだと思わされますが、トライサイクロンにはスーパーチャージャーがフロントエンジンに追加され、車体のリトラクタブルヘッドライトを廃し、左右に4門ずつの機関砲が備わっています。そのごつさと弾倉や車体搭載のための補強などを考えると、これらが重量バランスに欠かせない構造を担っているのでしょう。案外、機関砲弾を撃ち尽くすとフロントのダウンフォースが弱まる欠点があるかも。

プロップづくりとして、トライサイクロンというのは(僕は機関砲のとこだけ嫌なんですが)良くまとめられています。たぶんS2000でやってもこうはいかなかったでしょう。ロードスターはいよいよ4代目が出てきますが、あれでやっても「トライハリケーン」になっちゃうでしょう。仮面ライダードライブの新作映画にはネクストライドロンとかいうメルセデスが繰り出されるそうですが、どう見たってかっこ良くないし、ケレン味もない。バッタ型改造人間が乗り降りできるぎりぎりの似合い度を、トライサイクロンは車重バランスと共に維持できているようです。

 

 

またもやっちまったい

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LAYZNER「蒼き流星SPTレイズナー」も、放送から三十年にもなるロボットアニメーションだったことを思い出したのはいいんですが、だからって何も目の前にどーんと中古ソフトをコンプリート状態で置いとかなくてもさー・・・

1985年に作られた近未来設定作品のため、物語は96年から2000年までのタームで展開されたものの、一度2クールから4クールに延長された人気番組ながらメインスポンサー側の事情でその会社が3クールめからは降板し、模型が売れないという理由で38話で打ち切られた不遇の一作でした。

未消化分はOVAの形で映像化されたので、なんとか3クールのテレビシリーズと残りはおまけという、面目は立ったのだそうです。DVDBOXの1と2によって、それらすべての話数は網羅されていますけど、今だとブルーレイでしか壮途が流通していない。どうやらこの手の作品のブルーレイ流通が多くなったことで、DVDの中古店出現率が高まっているような気がします。

で、よせばいいのに買っちゃったんだよ、そりゃ観るだよじっくりと。

50年の時を越え

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are go当時本国と日本とでは放映に一年のタイムラグがありましたが、ウルトラマンよりもマグマ大使よりも早く、脳内に飛び込んできて焼き付いてしまった近未来の世界は、巨大ヒーローの格闘と光線などではなくて、科学技術の粋を集めて構築されたメカニックと人間の手による救助作業でした。

今でも覚えていますが、第一話は、麻疹か何かで高熱にうなされながらも、布団から這い出してきて見ていました。

その頃、まだ我が家にはカラーテレビは無く、後にデジタル化されたときに総務省から「あなたの家の周囲は電波過疎地ですね」と言われちゃったくらい映りの悪い白黒テレビで観ていたため、それがスーパーマリオネーションであることが理解できなかった。演じているのが人形なのに、「腕時計を見るしぐさ」や「カードを切る手元」は人間の演技でしたから混乱。さらに映りの悪い受像機は、プロップによるサンダーバードメカニックが「本物の航空機や重機見える」十分な錯覚をもたらしていました。

次に来るのが、小松崎茂さんのボックスアートで飾られたプラモデルですが、これは親父や叔父貴たちが買ってきてくれたものの「お前にゃ作れないだろうっ」と喜々として組み立てていくのを羨ましく見ているだけのことでした。1号のノーズコーンがなぜ機体から離れてすっ飛んで行くのか、2号の着陸脚がどうして伸縮できないのか、5号が空中には浮けず床を這いまわるのが解せぬとか、プラモデルに仕込まれたギミックと映像のギャップが哀しかったものです。

そうですか。衛星放送やCSなどではなく、地上波での放送決定ですか。それは大事なことです。50年後、リメイクされる番組を、当時を知る親子三代(僕の祖父)で見ることは叶いませんでしたが、一世代交代した三代で再び見る日がやって来る。霰にも霙にも、この日があることを信じてメカニックものの刷り込みを行ってきたのです(まじかよ)

THUNDERBIRDS ARE GO 

しかしこれはいろいろと散在の予感がする。

駄作だ

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ntg-m4パトレイバー2の世界観を引き継ぐ後日譚。などではなく、今回の作品を成立させる言い訳としての、パトレイバー2の使いまわし。

ただそれだけのことじゃないですか。陸自内からの決起部隊によるクーデターは初期OVAでやったし、そのフィーチャリングのように作られたテロリストものが2。もう東京で戦争状態を生み出す引き出しが無いのです。

なぜ、素直にリメイクと言えないのか。

コンピュータウイルス、テロ、宇宙怪獣(と敢えて括る)といった具合に、映画を作る上での見せ方はその都度変えてきたパトレイバーでした。ならば今回だって、知恵と勇気を絞りつくして状況を創造しなくてはだめでしょう。わざわざ川面から首都高や東京の街や日本橋まで見せておきながら、2の時代があった痕跡すら描かないうえ、作風とやらのシーンとセリフの使いまわし。後藤田側のセリフは微妙にいじってきましたが、警備部幹部のセリフはご丁寧に2の場面を再現し、さらに今回のシーンとしてもやらかしてしまう。そういうのはしらけるだけです。

さて、妙な余韻を残して機動警察パトレイバーの今作は幕を引きました。しかしその余韻、まさかまだやる気なのか?

同窓会のような、でもこれはスピンオフ映画

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ラルいわゆる「過去編」を扱う以上、それはオリジンとタイトルされようともスピンオフものです。もちろん赤い彗星の誕生に至る物語や、宇宙移民の独立運動というプロットを踏まえなくては、機動戦士ガンダムの世界観や宇宙世紀を描くことはできないとわかっていますが、ザク小隊が乗り込んでいったらビーム兵器を持ったモビルスーツが出てきちゃったよ、という、オリジン世界のプロローグから入らなかったことで、この映画は安彦さんの手掛けたスピンオフ、にすぎないのです。

クランプとはいえ、なんなんだろうねこの「コミカライズで読んでるのに観てみたかったのよこいつらの活躍」感は。しかもそういう登場人物をなんでまたこれほどジオン側にばかり配置してくるかね。彼らが魅力的であればあるほど、後の末路が哀れでなりませんが、そういうあらゆるものを、戦争は巻き込み呑みこんで破滅させていくということなのでしょう。しかしだ。僕としては、冒頭の黒い三連星に「まるで赤い箒星だな」と言わせたかった。そうすりゃきっと、歴史が変わった。

あ、なんで今頃こんなの書いているかと言えば、要するに映画館では観られず、ソフトを先日買ったからです。こっちを先に書いたので「首都決戦」については明日・・・いや後日。

700キロを突っ走り?

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レプリカ青森まで自走してきたのかポインター!

まさかね、とは思いましたがエンジンオイルが漏れて落ちているんです。確か58年式のインペリアルをベースとしたレプリカですから、東北道を走りぬいてきたらオイル漏れは必至でしょう。なんかもうそのリアルさに立ち尽くすばかりです。このポインターは公道を走れるのです。車検も11月まであります。

千葉県の城井康史さんが91年ごろから制作したこの車体は、スクラップとして廃棄されてしまったオリジナルのポインターを限りなく当時のものに再現したというエピソードで有名です。と、この個体を決めつけちゃって書いていますが、そういった説明書きは何もなし。たぶん間違いないと思います。

成田亨展に花を添える形でゲスト展示されているのですが、青森県立美術館の表なんだか裏なんだかわからない無機質な建物(でもここって入り口横)に、こうもそっけなく置いてあるところが逆にそれっぽいです。

しかしですよ。

成田亨展の本質と、ゲスト展示であるこれは、分けて捉えなければならないと思います。これを客寄せ材料にするのは双方にとって失礼なことです。まあ他ならない青森県立美術館がそれをわかってないのね。

 

白井農場消滅

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白井農場2015-4仮面ライダー剣(ブレイド)ファンの方々以外には何一つ意味のない話ですが、第一話から登場していた主人公の居候先「白井農場」が消滅してしまいました。もともと茨城県が管理していた旧畜産試験場跡地で、ここに県庁を移転させるという話も上がったものの実現せず、震災の前あたりから早稲田大学を誘致して医学部を創設してもらうなどの話題が最近の風評でした。気がつけば北米大陸なうちの近所を書いたころには旧庁舎や事務棟の取り壊しが始まっていたようです。

白井農場 剣1気がつけば、どころか全く気づかなかったのは仙台住まいゆえの痛恨事ですけど、気づいたところで何をどうできるものでもないのですが。雨水排水処理施設整備のための樹木伐採や建物解体で、そういうインフラを作った後には再び植栽くらいは施すことでしょう。ということはざっくりした土地利用図くらいはできているわけで、そのうち全容がわかるのだけれど、跡地は牧草地も含めて極めて広大なので、排水処理施設をこのポジションに持ってこなくても使える敷地はあるだろうに。

白井農場2006白井農場事務所棟とされた旧庁舎は大正建築で、畜産試験場移転で「あれって残すんですか?」と県庁の人に聞いた時には、「当面は放置です。明治以前ものなら残してもよかったけれど、歴史的建築の価値は無いです。玄関前で車の写真くらいは撮りに行ってもいいけど、建物の中には入らないでくださいね」と説明されたことがあります。歴史的価値が無いとは思えないですが、館内は老朽化と破損で除却もやむなしですが、ことさら保存運動も解体反対の声も聞かれなかった気がします。

 

法螺吹いてる場合ではない

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ロケットパンチ1日のいろいろな面白話題の中で、としまえんの新アトラクションとしてマジンガーZの格納庫とパイルダーONシークエンスを建設するという、企画に乗った企業を見たらさもありなんというニュースがありましたが、記事の後半で超合金Z製法だの富士山移転だのというダメ押しでオチをつけているところが、本気にされたら困るんだろうけどセンスが無いなあと感じた次第です。

しかしアイデアの持って行き方には「その手があるのか」とは思ったね。

そうなのです。実体を持つマジンガーZを繰り出すことは、今の日本のアニメーションと特撮業界の大きな命題なのです。ゴジラをはじめジャパニメーションと評される著名な作品がどんどん海外制作で持ち去られる中、本家が原作マンガの実写特撮版を作れなかったら、それは名折れ以外の何者でもない。ゴジラに至っては「ハリウッドものの評判良いから再度手を出す」という情けない有様で、庵野・樋口コンビにはそれこそ日本特撮の真骨頂で勝負してもらわなくてはなりません。

翻ってマジンガーZ。実体を伴うという路線は、光子力ビームやブレストファイアをCGに頼らず、Zそのものも着ぐるみでやるべきだと思っています。そこは戦隊ロボの巨大戦が閾値でいいのです。もうね、携行火器で撃ち抜かれて爆散する敵ロボはモビルスーツの世界に任せておけばいい。飛んでくるパンチで粉砕され、高熱板の灼熱化で融解する機械獣、しかし初期の装備では空からの攻撃に無力(Zが空を飛べるようになるまでは、けっこうあの手この手の攻防戦がありました)。それ以前に操縦方法も知らぬまま動かしたらとんでもないことになるなど、見せ場は沢山あるのです。

機動警察パトレイバーの売り文句に、日本でしか描けないリアルロボットアクションという一文がありますが、それはそれでいいにせよ、ロボットプロレスと揶揄されようが、圧倒的な破壊力と人の頭脳の一体化によるスーパーロボットを否定してはいけないのです。

としまえんのエイプリルフール話題は、法螺話で終わらせてはなりません。ほっとけばまたもや海外に持ち出され、向こうの連中だけが楽しい思いをしてしまいます。

同窓会のような映画?

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origin1映画、といってもこっちではやってなかったからソフトで観たのですけど、この作品を、コミカライズの方を全く読まずに観たならば、おそらく食いつき方も違ったのでしょう。すでに内容と展開はわかっているので、なんだかそれを確認しただけで終わってしまった感があります。ミッシングリンクも埋め尽くされている宇宙世紀の情報過密化などは、わざわざそれをシーンとして見せてくれんでもいいよと思うこともあります。

ザビ家の二男坊なんていうのは、まさにそれで、コミカライズの時点でそう感じていただけに、過去編を描く上での功罪だなあという確認作業でした。

しかし冒頭の黒い三連星、ストーリーテラーでもある青い巨星など、四半世紀前はぶっ倒していった宿敵の面々が、若く生き生きと活躍するうえ、その周辺の登場人物たちすらも伸び伸びとしている様は、ある意味同窓会に招かれた気分でもあります。そして、これもまたコミカライズで「こいつらこんなにいいやつらだったのか」と目を丸くさせられたことの追体験。そんな人々でも、戦争というのは否応なしにどす黒く巻き込んでいって殺し合っちっゃたのねと、虚しい気分にさせられる第一弾というわけです。

それにつけても。この物語において、安彦良和さんはなぜ、若き熱血漢ランバ・ラル大尉と、まだ世俗に染まっていないキャスバル・レム・ダイクンとをしみじみと「対話させなかった」のか。彼の目に映っていたであろう政治の世界の親世代の姿や言動よりも、彼を成長させるうえでの何かの規範になったのではないかと考えると、ラルの背中をもっと眺めて対話をしていたら、後の赤い彗星の人となりはいくらか変わっていただろうに。

 

 

知りませんでした先輩

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wsp「特警ウインスペクター」というメタルヒーロー番組がその昔あったのですが、最近知った意外な話。この番組に関わっているある人が、実は同郷なばかりか、学校の先輩だったという・・・

失礼しましたー。四半世紀知りませんでした先輩。

で、まあそんな話じゃなくて当時、東映のヒーローものといえばスズキが車両提供とクレジットされていたけれど、主役はカマロに乗っているし同僚の女性捜査官はFCのサバンナだし、不思議だったのがこのウインスペクター。

wsp00しかし番組途中から、サポートドロイドのバイクル専用白バイ「ウインチェイサー」が登場し、これがスズキのオフロードモデルに加装したものだったから、スズキのクレジットに理由が成り立つのです。

が、それだけだったらESCLEVのカテゴリーにこの記事を組み入れる必然性は無いわけです。

wsp02「ウインスペクターにもエスクードが出ていましたよね」

と、いつだったか通りすがりの正義の味方さんが教えてくれたので、いやーそれも知りませんでしたとびっくり。前番組の「機動刑事ジバン」にて脇役に使われていたエスクードコンバーチブルが使いまわされたのだろうと考えはしましたが記憶になく、長いこと要調査案件となっていました。そしたらこんなシーンが・・・

wsp01なんだかゴルフ帰りのダンディーなおっさん・・・ではなく、よくよく見たら普段はルーチェに乗っているはずの、ウインスペクター(特別救急警察隊)本部長の正木俊介警視監ではありませんか。

あっ、エスクードに乗っているからといって、この人が同郷で学校の先輩だという人物ではありません。くれぐれもお間違えの無いように。

wsp03どうやらおとり捜査などに使用しているらしく、本来は正木本部長の部下の一人、小山久子警部補が隠密捜査で乗っているものを、時々本部長も借り受けているようです。例によって特殊装備は一切ついていません。

それはいいんだけどさ、この地味に品のないストライプはどこのどいつの仕事だったんだ? まあ品の無さが先行して、とてもおとり捜査に見えないのかもしれませんが・・・