Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

最強の改造人間

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黒井マスクをとった姿を見ると、どうしても吹き出さずにはいられない謎を残す、黒井響一郎こと仮面ライダー3号のビジュアルは奇妙なんです。この人は我が家的には番組上2代目の相棒とか音楽雑誌の評論家などではなく、「鋼の錬金術師を特撮でやるならロイ・マスタング大佐は彼しかいないだろう」と評されるほど面が割れているので、感情移入できないのです。それに変身の瞬間、そのままステップが入って踊り出しそうで、思わずはらはらしてしまうし・・・

それにしても、これってやっぱり仮面ライダードライブの映画なんだよね? と確認したくなるほど、客演ライダーの中の変身前の面々が際立っています。登場27年めの人なんか、ブラックに変身してやられちゃったと見せかけ、RXで再戦してくるほど厚遇。何処かの校長でやられ役に成り下がっていた人も、番組上は準主役なのに2度も変身を決める。一番人気であっただろうモモタロスを差し置いて「かーなーり強い」を言ってくれる彼も出番が多いし、前作の客演時に描かれた葛藤のその後をきちんと役どころに持ってきたオルフェノクな人もそれなりの重みがあった。

no.4トライドロンとトライサイクロンは出てくるなり頭文字Dっぽいことになるし、あざといショッカーレースクイーンがどうでもよくなるトライドロンとライドロンの併走がお約束のように出てくるし、もはやミッチーいなくてもいいじゃん(いやそうもいかん)な展開は、しかし絶対に子供は飽きるぞと心配していると、飽きそうなタイミングで手裏剣戦隊がいいところを全部持っていきます。

 

それでも強い3号。それがわかっていて何だってショッカーは脳改造もしないで野放しにしておくのか。というより、もうバッタ型改造人間は鬼門なんだとなぜ学習しないのか。3号でもひどい目に遭っちゃうのに4号作ってる最中です。4号は三話構成のネット配信だそうですが、第一話に関しては映画を観に行ったら特典でDVDをもらえまして、これを観てみりゃビューティフルドリーマーじゃあるまいしのいたずらな尺伸ばしで、悪どい商法だなあと・・・

そんなわけで、仮面ライダードライブの映画でもあったはずなんですが、現段階で最強と思われるタイプフォーミュラって、この映画で一番かっこ悪いことがよくわかりましたよ。

TB3号の進化

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tb3-1966リメイクされる「サンダーバード」が、50年距ても往時のメカニックデザインをほぼそのまま踏襲できるのはたいしたものです。日本で言えば、ウルトラマンの初代とギンガやビクトリーに至るデザインの変貌を比較すれば明瞭です。あれだけ元が何だか分からなくなっても、初代ウルトラマンを登場させる際にはへんてこなアレンジを加えないところに、ウルトラマンのアイデンティティーがあるわけです。サンダーバードは、5号のドラスティックな変更を除けば、各メカニックとも若干のアレンジを施すにとどまっています。2号の背中のラインについては好みが分かれそうですが、それ以上に斬新だったのが3号でした。

tb-3@2015英国の玩具メーカーから発表されたサンダーバードの新しい玩具シリーズを見ると、3号には巨大なマニピュレーターと思しきアームという設定があります。今までの3号にも存在した、各ロケットエンジンへの支柱化か燃料の圧送経路か(といってもたぶん原子力エンジンなので、冷却水の圧送経路かも)と思っていたこの部分が、宇宙での救助活動に用意されたツールという考え方にあらためられているようです。

これは実は、5号とのドッキング以外これといったプレイバリューのなかった3号にとっては慶事でもあります。

昔の3号プラモデルだと、機体の底部に磁石を取り付けるようになっていて、相手が鉄ならどこにでもくっつけることができましたが、これ自体は3号の設定とは全く関係ないメーカーの苦肉の策でした。ところが僕らがサンダーバード遊びをするのはだいたい砂場で、そんなところに持ち込んだが最後、あとで泣きをみたものです。

しかし2015年版の3号のアームはどの程度可動範囲を持つのか。このままだと機種よりも先に伸びていかないようにも見えるので、機体の鉛直方向とは直角の範囲で相対物を掴むという考え方なんですかね。

わざとらしいけど良いかもしれない

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ガンダムエースという漫画雑誌を最後に買ったのが、このイレギュラーな24巻目に収録されたセイラ・カイ編の掲載号でした。あれ? 開戦前夜ってまだ未収録エピソードだったのかと何かのデジャビュな感覚もあるんですが、セイラのエピソード以降も単発でアムロ・ハヤト編が描かれていたのは知りませんでした。

ちょうどORIGINが封切られるタイミングでの発刊はわざとらしいけど、ある意味本編よりも面白い一冊です。

この一冊の中に、GMタイプが4コマ出てきてしまうのが残念なほど、潔くもあのガンダムが登場しません。その分、登場人物の掘り下げにベクトルを注いでいるのが良いんです。こうなると、もう最初のエピソードのシャアですら邪魔くさい(笑)

ORIGINの本筋における「過去編」で、キャスバル・レム・ダイクンがジオン本国に潜入するくだりの展開で、僕は心底シャア・アズナブルになり替わっていく彼が嫌いになりまして、その後の士官学校編がいかに面白くともキャスバル自身を認めないことにしたので、なんであんなストーリーにしちゃったのかなあとがっかりしています。だから、戦後のちょっとしたドラマが出てくる方が、ほっとさせられます。キシリアがドズルの「妹」って、そこ勝手にいじっちゃっていいのか?な戦前のエピソードもあるんですが、カイ・シデンもハヤト・コバヤシも、なかなかいい成長を見せてくれます。

答えは二つあるけれど

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2000とりあえず、

ここはどこだ?

 

 

 

こういうのってコメントが無いとすっげー哀しいんだよな。

工業デザイナーの能力

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三号いつも私見ですが、この10年くらいの仮面ライダーが記号性だけの冠タイトルになっていく中で、わざわざ蒸し返した「仮面ライダー3号」って、よくよく見ていたらずいぶんと原点回帰して「ちゃんと仮面ライダーになっている」姿かたちなのです。ベースにFIRSTやNEXTのデザインワークスがあるからですけど、ここで言いたいのは番組制作側の工業デザインではなく、ショッカーという悪の組織の中のデザイナーとしての能力がいかに優れているかについて、です。バッタ型改造人間を言うに及ばず、蜘蛛男、人間蝙蝠など、初期ロットのショッカー製改造人間は、一目で何だかわかるシンプルさの上にも怖さを煽るデザインが成立しています。

ショッカーRQ3号が開発されたのはショッカーライダー量産の頃と想像できますから、初期のバッタ型改造人間をもとにしている分、当然ながらそのデザイン性は後年仮面ライダーを名乗る歴代以上に、余計な装飾を極力控えて形を完成させているのです。これは歴代の悪の組織なり科学者なりが見習うべき部分ではないかと思われます。

こういう仕事をショッカー首領がどのように評価していたかは不明ですが、デザインワークスに関しては寛容だったのでしょう。だから時々、ショッカーのデザイナーも遊んではいるようです。まあこれだけ優れた陣営の中で、世界征服の実働部隊だけが能無しでもあるということも明白なんですが・・・

やりすぎで、せっかくショッカーを褒めてやってるそばからこんなのが出てくるわけですから、がっくりもいいところ。桶川あたりの昔ジャンセスナが飛んでいた飛行場に行くと、スカイサイクロンとやらが駐機してあるんでしょうか。

3号までは目をつむるけど、こうも臆面もなく4号とかやっちゃう東映のプロデュースもデザイナーも最低。そのうち石ノ森ノ萬画館前の船着場で、シージェッター海斗と握手する海モノな5号とか、どこかの森で雄叫びを上げる迷彩仕様の6号とか、放電機能を持った7号が出てくるんでしょう。

小説虎の巻と言えばこれです。

場面描写としてしか書かれていないものの、「仮面ライダーの強化服バリエーション」として、それぞれの戦闘仕様に特化した、どこかで聞いたようなスタイルへとバージョン替えするというアイデアが、この小説の中にあります。3号と4号の仕様は上のものとは異なりますが、これを使うとあと何作かはシリーズが続けられます。ただし、この小説の仮面ライダーは、基本的には本郷猛ただ一人ということになっていますが(最後の最後はそうでもなさそうなんだけど)

 

うわっっっ のけぞっちまったぜ

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009-dateこれってはからずも、史上初の実写映像化?

知りうる限りでは、イベント時のゼロゼロガールズみたいなのはありましたが、ドラマの1シーンとはいえここまでその気になっているのは見たことがありません。

この場合、放送時のエンドロールにはやっぱりⓒ石ノ森プロと入るんでしょうか。他にも鬼娘だとか連邦軍のエースだとか憂鬱な娘なんかがちらほらいるようなので、見る方はその気になっちゃいけませんが、興味の出た人のみ本日21時よりCX系のあのドラマでご覧ください。ただし責任は持ちません。

003-dateしかしおそるべしメイクとウイックの力。いやそりゃ「こんなのフランソワースじゃねえっ」という人も沢山いましょうが、やらせる方もやらせる方だし、演じる側もいい度胸です。でも「009 Re CYBORG」の003よりましかもしれない。

メガネ娘な003というのも本邦初じゃないでしょうか。対する009は・・・まあ見ない方が無難です。それにしても先日「月9で「K」なんてのは(面白いんじゃないかな)」なんて書きましたけど、これは斜め上行かれた。あっ、くれぐれも「サイボーグ009の実写ドラマ」ではありませんので、見ちゃったからといって何があっても責任は持ちません。

 

気がつけば北米大陸なうちの近所

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アメリカの大学になっちまったよ先週の「仮面ライダードライブ」の録画を見ていたら、近所の風景がドラマ内の回想シーンに登場していました。撮り方でこんなに雰囲気が変わるのかとびっくりですが、この銀杏並木は都内の外苑とかでなく、あの「仮面ライダー剣」に出ていた白井農場(剣、における架空の農場)ではないかと思われます。

外苑あたりだと奥の方に低い山などは見えるはずが無く、車の往来が写り込みます。このシーンの奥の方には低山と牧草地と、ゲートの門扉が写っているので、たぶん白井農場でしょう。ただ、どうやら今回はアメリカの大学のキャンパスという設定らしいです。

どこかの研究所になっちまったよしかし、「そうかアメリカにされちゃったかうちの近所」と思って見ていたら、ドライブ内現在のシーンとして日本のどこかの研究所が出て来るなり、これが並木道を回れ右して敷地の反対側に所在する白井農場の建物になってしまって、あっけにとられてしまいました。

まあそれを言ったらここの旧事務棟は金田一少年の事件簿やシーサイドモーテルにも出てくるし、敷地なら20世紀少年でも使われていましたから、何でもありなのですが。そういえば管理者である自治体が私立大学の医学部を誘致する候補地として提案していることが何年か前にスクープされたけど、あれどうなったんだろ。

願わくば頓挫しちゃってほっといてほしいけど、今は今でここまで車両を入れさせてもらえなくなってもいます。昔は誰も近寄らない放置場所で、撮影や散歩にうってつけだったんですけどねえ。

 

まさか市販するのかシュナウザー

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UPGそんなことはあり得ませんが、宮城日産の屋外ブースにさらっと置かれている「UPG-EV1 シュナウザー」

震災の年、東北大学の環境科学科の田路さんという教授にお会いした折、災害時に72時間家庭の電源を最小限確保する際に蓄電技術が必要というお話を伺い、そのとき「今現在、最も汎用性があって安価と言える蓄電装置は日産のリーフですね」と聞いたことがあります。震災の頃、大容量を蓄電できる小型蓄電池はとても高価だったので、自動車として使用でき、バッテリーとして活用できるという意味で、教授はリーフを評価していました。

ここからはいつもの与太な展開。

そのリーフがベースとなっているシュナウザーは、「ウルトラマンギンガS」の番組を見た限りでは、家庭用電源どころかUPG本部全体の電源がロストしてもこれ1台で代用が効くばかりか、対怪獣ビーム兵器の動力になったり、なんだかよくわからないビクトリウムなんとかの超エネルギーを変換して放射したりのとてつもないエネルギー源として活躍してます。

いやーあの性能なら1台買ってもいいよと思うわけですが、このカラーリングで納車されるのかその場合・・・

ところでこのUPG本部って、どうもここらしいです。あれっ、UCCじゃなかったのか?(それは内輪受けの話)

ライナーと中芯の変幻自在

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TBmoleまあ僕なんてジェットモグラはこの程度(左の挿絵)のことしかできませんです。

ただただ脱帽の作例

世の中はなんて広いことか。

知り合いだったら「エスクード作って」と懇願したい・・・

ジャパニメーションの逆襲

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vr-052fオーストラリアで『鉄腕アトム』、ハリウッドで『ロボテック』。それぞれ実写映画化だそうですが、CGで作るというのはやっぱりアニメーションの一技法なんじゃないかと思うわけです。それでも海外のジャパニメーション世代がMADでは飽き足らずに本腰入れて映像化しちゃうというムーブメントは、頭でっかちになってしまった日本の制作会社やスポンサーに比べたらうらやましい限りです。

それにしてもロボットもの。リアルやシリアスという枷のことはあまり気にせず造ってしまうスタンスもうらやましい。日本じゃせっかくの特撮化でも二足歩行機械の否定論で武装することがリアルとシリアスだから。

ロボテックは『超時空要塞マクロス』『超時空騎団サザンクロス』『機甲創世記モスピーダ』のつなぎ合わせまぜこぜアニメーションでしたが、歩兵から要塞レベルまで変形メカのオンパレード。一方アトムは、あのアトムをそっくり三次元化するのか、それとも今の豪風に作り直してしまうのか。画が出てくるのがちょっと心配ではあります。

こんな勢いを海外にばかり持って行かれるのもなんだかなあ。もう早いとこ『マジンガーZ』の特撮版を日本で作っておかないと、いいとこみんな取られちゃうぞ・・・