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  ~懲りない傾向~

始まっちゃった2011年

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初詣に出かけて御屠蘇を飲んで雑煮を食って(何だこの流れは、冬至のときとあんまり変わらないぞ)、一年の計はまだ決めかねている正月。やらなければいけないことが山積しているので、年末から休みどころではありませんが、始まることは始まった2011年。21世紀が、もう10年めに入るという事実には、密かな感慨があります。なにしろ「21世紀」というキーワード自体、僕の世代にとってはとてつもなく未来の世界でした。

小松崎茂さんや手塚治虫さん、小松左京さんの描いた未来都市を本気で信じていたくせに、その時代に現役で生活するところまでは想像もできなかったのです。

大雑把に半世紀として、50年くらいの年月を、彼らはどのくらいリアルにイメージした上で、想像の世界を描いていたのだろう?と、激しく変化したものよりも、なんだか昔のままだと思わされるものの多さに、意外さを感じます。いやむしろ、彼らは高度経済成長の先にあるものをどれくらい予見していたのか、わかっていながら封印していたのか、そんな疑問を抱くくらい、輝ける未来世界と現実とのギャップに困惑します。それでも21世紀を9年間過ごしてしまった。五島勉さんが煽ったノストラダムス本の時代を知っていると、これはすごいことなのです。それを言ったらマヤの暦に基づく2012年が待ち受けていますから油断はできませんが、本当のところ、ようやく21世紀が歯車を回し始めたという気分になっています。

そんな小難しいことを考えながら、紅白歌合戦で小林幸子さん(の衣装というより台座)が変形し、「もう彼女は次には合体しかないねえ」などと話しているところへ、毎年恒例の浜松荒行がやってきて、新年を迎えるところまでは例年通りでした。明け方に初詣に出かけ、雑煮を食って1年の計までリピートします。「そろそろ腰を上げます」とSIDEKICKさんが炬燵を出ようとしたところに、ことしの変化が訪れました。

「あけましておめでとうございます!」

そ、そう来たか!