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  ~懲りない傾向~

パトレイバーが満を持するとしたら

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98cv001-v240とうとう機動警察パトレイバーの「実写」映像化が発表されたそうですが、看板一枚だけで何も話せませんというのなら、わざわざ出してくるんじゃないよと。しかも、「実写」映像化発表を、アニメーションフェアの席上でやるというところが、そもそも間違っていないですか? もとはアニメーションを軸としたメディアミックス展開作品でしたけど、「実写」映像化というところにエポックがあるなら、それに見合った場所に乗り込んでいくべき。

それでも世の中、早くもキャスティングがどうこう、解禁されていないのに監督らしき人が自分のブログでああだこうだ、レイバーのデザインがなんだこりゃ・・・と激論。結果的にまんまと乗せられてしまってます。

どれだけ否定されようと興行的に低迷だろうと、はたまた出来が惨憺たるものであろうと、封切られた小屋に観客が一人も入らなかった、ってことは古今東西ないわけで(いやそりゃ映像化を歓迎する人もたくさんいますし)、パトレイバーの知名度がどのくらい今でも通じるのかはわかりませんが、まず観客動員0はない。そこは最初から保証されている。だからこんなヘンテコなインパクトを打っても、制作サイドの「製作委員会」に加わっていただくスポンサーへのアピールとしては、成功したということでしょう。

しかしそこに「志」が無いよ。なにかひとつくらい、今、最初のカードを切る意味を肉付けしたいところですが(大きなお世話だろうけれど)、これって「nextgeneration」だというし、「今に対する近未来」だというし。

すると、これは2020年の東京オリンピックが実現している近未来で、その開幕か開幕直前あたりが物語の舞台になっていると。そりゃあ大忙しで東京大再開発進めにゃならないからレイバー必要だ(いや大再開発となったら、そこまで機械化しても間に合わない規模だな)。そこを明確に出してしまえば、いまさらキャスティングで従来の登場人物にこだわる必要はありません。

そしてなぜそのあたりの年代を扱うのかと言えば、この映画、というより企画宣伝そのものが、東京オリンピック招致のための国際的なプレゼンテーションの一翼を担っているのです(と、あくまで妄想です)。国内のパトレイバーファンの耳目はこの際まったく気にしていない。諸外国の注目をいかに集めるか。しかし、前回のオリンピック招致活動では、JOC自身がやりすぎてしまって「我々はテクノロジーの勉強に来たんじゃない」と釘を刺されてしまったので、今回は「知らないところで勝手に素材にして宣伝してくれているようです」という構図で、パトレイバーが活用される・・・というのは考えすぎか。