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  ~懲りない傾向~

広野~常磐富岡間再開通へ

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常磐道ネクスコ東日本は1月29日付で公式発表しましたが、実は磐越道など高速道路上の電光板ではもっと早くからこのことを知らせておりました。2月22日15時より、原子力災害で通行止めとなっていた常磐道の広野~常磐富岡間が、ほぼ3年ぶりに通行再開となります。もともと平成25年度内の再開は謳われており、正月休み明けには国土交通大臣も2月末にと発言していました。ただし常磐富岡インターは、未だ居住制限区域の中です。富岡町の呼びかけは、15時以降はエリア内にとどまらないようにとの立ち入り自粛。それでもそこに住んでいた人々にとっては、日中の用向きのために少しでも便利になるようにという配慮が再開通です。

どうやら中期的な動向としては、その先で再開されている未開通区間の工事も、1年後には南相馬市側から浪江までの区間を開通させ、帰還困難区域にあたる浪江と常磐富岡の間についても、大きく離れない時期に完成させる考えだとか。

なんとなく、原子力発電所の諸々の対策工事のための資機材搬入だとか、除染によって発生しいる関連廃棄物の中間貯蔵施設整備とそこへの搬入のための橋頭堡、という印象の方が強い気がして、地域の人々の利便性は発表のための方便なんじゃないかと感じます。

それならそれで、中間貯蔵施設づくりと高速道路の話は連動して語って聞かせるべきなのではないか。

開通区間が伸びることで流入交通量が増え、今でも後を絶たない居住制限区域内での窃盗が増長されるだろうと懸念されています。一般道に監視カメラを増設するということですが、検問も増えているようだしなんとも世知辛い。

しかし発電所に近い常磐富岡~浪江の区間での工事完成は、見通しは立っていないもようで、2年や3年で開通させるとなれば、相当な無理強いでもありましょう。それよりも開通させたらさせた後、路線上で車両故障や事故が起きた場合、救助や事後処理が大変であろうし、渋滞などの発生があっても高いリスクを負うことになりそう。もちろん、ここを通って仙台へ行ければかなり便利になるのですが、一般車は通れない方がいいのではないかと考えてしまいます。