Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

何やら当たったらしい。

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新月サン使うかな?

新月サン使うかな?

帰宅すると、ポストに新月サン宛の不在通知。「夜間配達・時間指定は出来ません」と言われてもなー・・・と、仕方ないので会社に持ってきてもらいました。
差出人はというと、新月サンがいつも読んでるゴルフ雑誌の出版社(笑)

本人は〝ふなっしー〟狙いだったようですが。ま、ひよこちゃんも可愛くていいんじゃん?

心意気

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kodai休刊した雑誌も電子書籍も読んでいない単行本読者なので、始まってから2年も経ってようやくプロミネンスを波動砲で打ち抜くところですが、旬を過ぎてしまってもなお執筆を続けられる(2199は本年、劇場版新作だそうなので、まだ旬なのか)のは、売れ行きよりも人気の賜なのでしょうか。ぎこちなく硬い線描写は独特の画風とはいえ、決してうまいとは言えないし、4巻目に至っても上達していない。軸となっているアニメーションで描ききれない部分の補完ではないと謳われているそうですけど、事実上そこが見せ場のコミカライズです。が、毎度、補完の部分に見せてくれる場面を埋め込んでいるところに心意気を感じます。

2199のアニメーション第1章で、古代進と島大介が乗り組み不時着させるに至ったコスモゼロは、旧作では100式空間偵察機(昔のもこの型式でいいのか?)からの変更でしたが、それ自体単に変更したのではなく「偵察機で敵の偵察機を撃ち落とせるわけないよ」という根っこがあって、しかし無断借用したらテスト機で武装が外されていたため迎撃はできず、旧作同様エンジントラブルで不時着となっていました。コミカライズでは、このテスト機のパイロットが実は山本玲の亡き兄・明生だったことを表現しています。

ガミラスとの闘いで命を落とした明生は後にヤマト防空隊長となる加藤三郎の戦友でしたから、ヤマトの建造ドックにゼロが搬入され、それを眺めていた古代と島に「そいつに触んじゃねえぞ」と釘を刺した加藤の心情や、それをかっぱらったばかりかほぼスクラップにした古代たちをぶん殴った心中など、いろいろとつながってくる場面です。補完された物語は他にもいろいろあるのですが、今回はこの場面が最も印象的でした。ページを何枚も書き足すわけでもなく(この前のページもありますが)、数コマで奥行きを描くところに味があります。

4巻目の本質は、太陽圏を離れる際の「赤道祭」において描かれるヤマトのクルーと、沖田十三が古代に語って聞かせる軍人と人間との葛藤であろうと思いますが、これをアニメーション上の動画と肉声で聞かされたら鼻についたかもしれません。そういう点でもコミカライズ版は確かに補完以上の仕事をしているのでしょう。あと何巻で地球へ帰って来るのか、メカニックと萌えキャラばかりでなくて、脇の野郎どもに至るまで、こなれた作画になって帰還してきてほしいところです。