この週末、テレビのとある番組でエスクードが走っているのを見て感動しましたよというメールを何人かの方からいただきました。ああ、あの番組ようやく放映の番が回ってきたのねと、僕自身は見てはいませんでしたがそのことを知りました。本来だと、ゲストの乗っていたものに近いという路線では、ダークブルーメタリックのハードトップでローダウンでワイドフェンダー化された1ないし2型の初代エスクードを探していたらしく、昨年の12月初めに僕のところに打診があったお話です。そのスタイルがことごとく我々の所有するエスクードとはかけ離れていて、協力することはできなかったので、番組としてはどこか中古車店から手配したそうですが、もちろん出てきたのはノーマルの後期型のはずです。
最初に打診があった時には、要望通りの車体は無理だけれど、コンバーチブルでよければ年式と車体色は合致するということと、ただ僕自身が仙台にいて、車は地元にあるから、車庫まで取りに来てもらえるなら手配できると答えておりました。実際にはちょうどフロント周りの部品交換修理に出していたところで、いざというときにと、車屋さんも取材日までには仕上げておこうかと突貫でこなしてくれていたのですが、回答に対する返事はその後2週間以上途絶え、直前になって中古車手配することにしたと。結果的には駆り出されなくて正解というトーク内容で、見ていた人もドン引きしたといいますから、不発に終わって何よりだったようです。しかし多忙かなにか知らないけれど、放置という状況は、最初の回答時点で「だめだなこれは」と思われていたんでしょうね。インターネットの時代にメールでやり取りしていたら、いくら多忙でも(こっちだって忙しかったんだぞ)地球のどこにいてもオンタイムで受発信できるのだから。
僕にとって最初の車というのは銀色のホンダZで、エスクードはずっとあとになってからのジムニー2台に続く3台目のスズキで、それ以降はずーっとエスクードにしか乗っていないという偏りっぷりです。よそ様の趣向については、エスクードの数だけ個性があるということも持論にしているので、それがローダウンであってもワイドであっても否定してはならないと思っていますが、どんなトークだったかしらないけど「ドン引きした」という声もまた真なり。あまりうかつなことは言わないものだよなあと感じました。僕自身が、エスクードが登場したときに「なんだこれかっこ悪い」と豪語した経験を持っていますから、そこがなにしろこっ恥ずかしい遍歴なのです。