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  ~懲りない傾向~

無能の弟子も無能

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鉄拳アキラ遅まきながら、パトレイバーNEXTGENERATIONの第二章。相変わらずカビの生えた過去のセリフをわざわざ使いまわすのがサービスだと思っているうえに、ア二メーションでなら許せても特撮でやったら興ざめなオチを持ってくるエピソード2。そのエピソード2でイングラムがろくに動かせない代物と言っていることとは別世界ですよとばかりに、シャドーボクシングをしながらランニングするイングラムの出てくるエピソード3には、またしても立ち食いそば屋のマッハ軒までもが現れる。作り手の感性が、全然ネクストゼネレーションじゃないのです。ただひとつ、エピソード3の終盤にて、竹中直人さんをこの場所(写真)に立たせたことだけはいいなと思えました。

ここは、かつて東京湾を干拓埋立したバビロンプロジェクトが行われていたかもしれないというイメージをずっと昔から漂わせていたところでした。確かマンガのヨコハマ買い出し紀行などにも描かれていたはずですが、いまも変わらず残されている東京湾の原風景です。

それはそれとして、三話分を観て思うことには二律背反の気持ちがあり、作り手の進歩の拒絶にも似た過去へのしがみつき方がどうにも我慢がならぬ一方で、トランスフォーマーだとかパシフィシック・リムだとかのような人型マシンの流れには迎合しない、我が国の特撮ロボの在りようをぎりぎり維持しようとするスタンスは好きです。総監督は決して二足歩行ロボットものが嫌いなわけではないですね。