Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

そこも回帰する売れ行きの成り行き

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land-b三代目エスクードが7型へのマイナーチェンジを遂げ、新たな特別仕様車としてランドプリーズを設定した矢先のVITARAの予告的発表は、なんとなく新車効果を現行型の駆け込み需要にも当て込んだ戦略なのかなと邪推しています。

四半世紀以上にわたってエンジンの縦置きとFR駆動ベースの四輪駆動を理想で本格的な4WDのスタイルと表現し続けているエスクードですから、これをばっさりと切り捨てるのには相応の覚悟がいると思うわけです。

 

VITARAはメーカーサイド自身が新型SUVと宣言し、iV‐4の量販車だと発表していますから、この期に及んでも駆動方式もエンジン内容も未発表ながら、大方の想像通りに落ち着くのは間違いなく、10月2日になれば嫌でもそれらは明らかとなります。

Suzuki-Vitara_2015今はデザインがああだこうだという評価しかありませんが、デザインだけの話であれば、二代目登場直前の初代末期モデルの駆け込み需要(といっても爆発的なものではありませんでしたが)が再現されそうな気配がします。これは二代目から三代目に移行する際には無かった出来事で、三代目の登場はその意味では顧客の底辺も広げるなど成功していたのだと感じます。

もともと若年層をターゲットとしていなかったエスクードでしたから、コンセプトモデルを無難にまとめるのは当然の成り行きで、国外においても顧客の年齢層は上がっているはずです。

だからかっこ悪いのなんのと若い人が言おうとも、地味目で正当?な落ち着きがあれば、おぢさんたちは安心してカタログを眺められるのです(たぶん、ご自身はそうでもないんだけれど、対奥方の目線というたてまえがあるのです)

ここで割れるのが、長年「そうだ」と思い続けてきたエンジンレイアウトや駆動方式にこだわりたいか、そんなことより新しい安全性やとにかく燃費だというニーズに傾くかで、7型三代目を選ぶべきか、VITARAを待つかという選択肢でしょう。VITARAが国内投入されれば、という前提ではありますが、これが日本では発売されず、エスクードも販売終了というシナリオが確率ゼロというわけでもありません。

こりゃちょっと悩むよね。人によってはミッション形式を選択の切り札にしたい向きもあるでしょうから、VITARAがマニュアルミッション無し、なんてことになったら、かなり不謹慎な面白さが浮上しそうです。

まあ、こんなブログの論評なんかあてになりません。ユーザーになろうという人たちは、他者の意見よりも自らの目で確かめることが一番大事です。さすがにパリまで観に行ける人は限られてしまうでしょうけれど、確かなことは、雑誌やらネットやらの評論を鵜呑みにしてはだめだということです。