「雷蔵さん、その蕎麦屋に行くなら、かつ丼食ってきなさい」
仕事で訪問した先の人に薦められ、暖簾をくぐるまでは「そうは言っても新庄に来てるんだから蕎麦食いたいんだよな」(新庄ならラーメンでしょ、という声もありますが)と戸惑っておりました。この攪乱で「中華そば」という選択肢には気づけませなんだ。それはそれとして、店主の得意技がオムレツや出し巻き玉子なのだとか。
定食や丼物には半蕎麦がついているというので、迷いを断ち切り、カウンターにたどり着くと同時に「かつ丼で、半蕎麦は冷たいやつ」。蕎麦屋のカレーとかかつ丼とか、それらは独特の出汁やつゆがあるので、好みにはまると確かに美味いですが、なるほどとき卵の具合が絶妙です。付け合せの煮物が大根にんじん厚切りベーコンと言うのはユニークでした。しかし困った。次回こそは蕎麦・・・と思いながら、このかつ丼をスルーしちゃうのはもったいない。