観光地の渋滞緩和対策として、観光地を走る自動車から通行料金を徴収する制度を国土交通省が検討すると。来月以降、京都市、神戸市、鎌倉市、軽井沢町で交通量調査が始まると。
だれだこんなこと考えた道路官僚は。
NHKだけは明言を避けていましたが、民放ニュースが言うように「路線バスの遅延、緊急車両の到着が遅れるという観点から市民生活に悪影響が出ている」ことが要因だと。
地元の人々の当然の主張で、徴取対象から地元民は免除。という論理はわからないでもありません。が、地域住民であるかないかを瞬時に見分ける方法はやはりナンバープレートなんでしょうか。そしたら他府県に仕事で出かける僕なんかはもう最初から観光者括りか。
もうひとつ、渋滞という物理現象を客観視するなら、地元である無しに関わらず、その1台1台が渋滞の構成要件なのではないか。少なくとも観光者は地域外貨を落としに来るものであるし、あちこちグレーゾーンで迂闊な言葉が炎上を招きそうですよ。
別の視点で、最初から有料道路にしておきながら渋滞を解消もできない高速道路の、果たされていない責務を棚上げにして、渋滞するところからお金を取るぜという役所論理は理不尽な話です。
で、ここが腑に落ちないところで、どこのニュースも触れていないみたいですが、徴取した料金、どこで何に使うのさ? いやほら、それを実現させるなら、徴取システムの設置と管理運営費用は「当該観光地持ち」だよね?