解体業とリサイクル業のJACが進めている「リサイクルの6次化+1」(7次化)新事業として、仙台市青葉区の北仙台に「眞野屋」と名付けたマルシェがオープンしました。もうね、一昨年からプロジェクトの端っこの隅っこに関わっていたんですが、店舗の仕立てとテナントの吟味に時間がかかったそうで、こっちが転勤になっちまいましたよ。グランドオープン日には顔を出せなかったので、翌日の土曜日に久々に仙台まで、ひやかしに行ってきました。
ちょっと洒落たマーケットとベーカリーとカフェと雑貨が1フロアに凝縮されています。要するに野菜から肉から魚からお酒まで、さまざまな食材が手に入る。余所とどこが違うのかというと、東北の食材の魅力をアピールし、生産者と消費者をつないでいくのがねらいです。この新しいプラットフォームには、生産・加工・販売を加味したリサイクルの6次産業化に、地域連携を足して価値観を高める7次化の循環社会を、消費者側にも理解してもらいたいという思いが込められています。
しかしながら真野社長のことだから凝りすぎるんじゃねーか? と心配していたのです。案の定、商品のディスプレイはJACの真骨頂で、あらゆるものが廃材の再利用。解体された高等学校の教室から提供された机や椅子に、ロッカー、傘立て。カフェのテーブルなんか、トラクターのスチールホイールでしたよ。ところがそういう目を引きそうなディスプレイながら、商品を埋もれさせていないところに、ここ数年間レストランや雑貨ショップで研究してきた成果を見せていました。
なんでまたリサイクルの会社がこんなことを、と思われているでしょう。だけど、買い物をして生活消費をした後には何某かの廃棄物が出るのです。手間のかかる分別をしながら出したごみのその後のことは、あまり考えない。そこに注目してほしいというのが真野社長。再生できるもの、そのまま再利用できるもの、意外と無駄なものは無いよと主張しています。とはいえ、認知されて人気が出ないと先が見えてこないので、僕はひとまずお店の紹介と宣伝を影ながら手伝っております。