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  ~懲りない傾向~

ノアとニュートンの狭間で

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いつ頃の太古にさかのぼるのか知りませんが「第二の月の27日目」、大洪水から逃れたノアの一族が神の宣託を受け、漂着している方舟から初めて、水の引いた大地に出られたということです。ここでノアの一族は供物を捧げ感謝祭を開き、神はそれに答えて二度と洪水を起こさぬ契約の証として、空に虹をかけたと・・・

「今日」は、そういう日らしいですがノアの話は置いときます。

虹を見つけることには吉凶双方の言い伝えがあり、民族によって分かれるようですが、その前に「虹っちゃ何色に見えるかよ?」の方が面白い。7色だろう、と、思うじゃないですか。でも雨上がりに見かける虹を眺めて、あそこが何色であのへんがこの色と、明確に識別して指をさせたこともない(あー、それって俺だけかもしれないけど)

ご存じのように、虹は太陽光が雨粒のスクリーンを透過し分光されて起きる自然現象。このことをフラスコの水などで科学的に再現した幾多の学者の中で、最も有名なのがニュートンの実験で、プリズムによる分光が7色とされたことが、戦後の日本の教育に浸透して、我々の虹が7色と結び付けられていったとのことだそうです。

ところがこの虹の色の認識は地域や民族によってまちまちで、8色から2色までさまざま。アフリカでは「薄緑」が目視されていて、日本人より得している気がします。欧米では「紫はともかく藍色は認めにくいから除外だ」という感覚により、6色の認識が多いようです。この、藍色を数えられる我々だからこそ、世界最古とも云われる青の色を再現する藍染を継承できるのかもしれないと、ノアのことなんかどこ行っちゃったんだという結論に至るのでした。