最近オンエアが始まった電子決済サービスの、オダギリジョーさんの新CМに、あの藤岡弘、さんが「フジオカシェンパイ」として登場してきたことが話題になっているようです。なぜってそりゃもう、どちらも「仮面ライダー」の代表的演者ですから。この二人の共演とともに、藤岡さんのセリフ(ロングバージョンの方)も話題の素材を含んでおり、「ОB会」「34人、かな」という言葉が「仮面ライダー作品数」に符合していると、インターネット上で持ち切りになっています。
が、ちょっと待て。
テレビ番組と一部映画の数で言えば、仮面ライダー作品は確かに34。しかし、平成シリーズから各番組で複数のライダーキャラクターを登場させているものの、さすがにそれ全てを招くわけにいかないってことで数を絞ってのことと思われますが、その論理だと「一文字隼人」「結城丈二」もオミットされてしまう。いみじくも「栄光の10人」と呼ばれる仮面ライダーのなかの2人を外すことはできないはずです。
すると、少なくとも36になってしまう。
この数合わせ、いくつかのハードルを蹴倒さなくてはなりません。
まずオダギリジョーさんは「呑み処おやっさん、」の主人なのでОB会を招く側として除外です。さらにBLACKとBLACK‐RXの「南光太郎」は演者も同一人物なので、ここもまとめられます。演者は異なりますが、「仮面ライダーTHE FIRST NEXT」に出てくる本郷猛、一文字隼人、風見志郎の3人は設定上同じ登場人物なので、これも吸収します(東映としては別格扱いだそうで、ノーカウントでも可)。
これで一見、数は合います。けれども、今現役でやっている「仮面ライダーギーツ」はОB会のメンバーとしてカウントしていいのか? まあまあたぶん、仮面ライダー世界のヒエラルキーを教え込むという名目で、慰労も兼ねて呼びつけちゃうのでしょう。
それでももう1人、残されたハードルがあるのです。「仮面ライダーG」こと「吾郎」という存在が立ちふさがります。とりあえず東映側の見解は「仮面ライダーTHE FIRST NEXT」同様に別格扱いとのことなので、見なかったことにしてもよさそうです。
と安心しかかっているときに「スーパーヒーロー大戦GP仮面ライダー3号」の「黒井響一郞」を忘れていることに気づいてしまいました。この人の扱いどうすればいいんだ? やっぱりギーツは呼ばなくていいか? 「3号」にひっついてのこのこと出てきやがった「仮面ライダー4号」なんていうのも居るんですが、そもそも敵だし素体の人間出てこないような奴は勘定しません。
藤岡さんがこの数合わせを予見するかのように「34人、かな」と、セリフを溜めているところは絶妙です。ただしほんとに仮面ライダーОB会かどうかはまったくわかりませんが。