「仮面ライダーBLACKSUN」に登場する、いわゆるライダーマシン、バトルホッパー。
意図は読み取れなくもないけれど、
これはひどい!
特技監督を担当する樋口真嗣さんは、「工業製品としてのデザイン」「実際にバイク屋に鉄板叩いて作ってもらって公道を走れる」「この形はドラマに関わってくるもの」などと嬉々として話していましたが(大体そんなコメント)、そういう問題ではなくて、工業デザインを手がけたデザイナーのセンスがひどすぎる。旧作のバトルホッパーもまた、「サイクロンではないライダーマシン」という命題をもって作り出された、ひとつの工業デザインなのです。
往時のまんまの形で出せよとは言いませんが、仮にも仮面ライダーBLACKのリメイクなのですから、こんなヘッドパーツで良いわけがない(と、俺は思う)。どのような出自設定で、どう扱う演出なのかは知りませんが、東映の大道具や玩具屋のデザイナーのセンスの方が、工業デザインを念頭に置きながらライダーのバイクをイメージするうえでは数段高いレベルじゃないですか。左図のマシンフレームなんか、カウル交換でバトルホッパーからアクロバッターにもなるのですから。