Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

自分ちのお土産。

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誰かサンが大好物の茸。

香茸(ししたけ)は高い・・・

もう、半分食べちゃった(笑)

手前左は帰りのPAで買った椎茸。右は山の中で買った天然舞茸。で、奥は風車の所で買った「ししたけ」一般的には香茸(こうたけ)と呼ぶらしいです。ししたけ売ってたおじさんが「天ぷらが美味しいよ」って言ってたけど、半分干して(干すと香りが増すって言ってたので)半分は炊き込み御飯にしちゃいました。椎茸と舞茸はシメジやエノキと一緒に茸汁。うーん・・・原価かなり高いぞ(汗)

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初代にも二代目にも、コンバーチブルが存在していた経緯から、三代目にもそのギミックが受け継がれるとき、最も議論の対象となった点が、「手作業で外せるソフトトップなのか、ハードトップの電動折りたたみ開閉なのか」の選択肢でした。「いまどき軽自動車でさえ電動スライド・格納トップを実用化している中、それくらいのギミックを盛り込むことは当然だ」という意見に対して、「ソフトトップあってのライトウエイトビークル。電動機構とハードルーフを加えることで、せっかくのショートボディがロングなみの重量になってしまっては意味がない」という保守派の主張がぶつかり合いました。

 

端を発したのはエスクード誕生二十五周年の企画となる、記念限定特別モデル。TA74Wをベースとして全国200台を生産販売することが目標で、ここまでは机上のプラン。しかし実際に生産ラインからそれだけのコストを割いて酔狂なレア車を作れるかどうかがハードルとなりました。これを突破するため、2011年のモーターショウにおいて参考出品として登場させ、市場の反応を見るくらいならという隙間の隙間を突いて、プランを先へ進める手立てが整いました。参考出品モデル名はTA74RとTA74EV。前者が三代目コンバーチブルであり、後者はそのスタイルだけを踏襲したEV。EV版はほぼ当て馬です。

企画会議で割れたのは、74Rのルーフ開閉ギミックに提案されたオートマチックスライド・格納システム。実は74Rはコンバーチブルといっても、ベース車両の更なる軽量化をマイルストーンとしていたため、はじめからツーシーターで考案され、リアシートはおろかリアキャビンとなるパネル・ルーフも取り払われたオープンスタイルからスタートし、フロントシート後部の隔壁と、屋根部分のみで座席を覆うピックアップトラックとオープンのコンバージョンなのです。隔壁とルーフパネルは連結・分割によって、本来はリアシートの位置に格納されるものとし、ルーフパネル上部には積載重量20kgまでのラックを取り付けられ、これに指定重量までの荷物を固定したとしても、開閉動作に支障のない油圧ダンパーを用いる計画でした。

当然、このギミックにかかる開発コストが壁となり、対案として古きよき時代の、歴代コンバーチブルを踏襲したソフトトップが主張を展開します。ソフトトップの着脱は、手馴れてしまえば短時間で行えましたが、フロントルーフトップ側のフレームに、幌に縫い付けられている「固定用爪」を引っ掛けていく作業に手間がかかり、この爪が折れやすいという欠点は、二代目の輸出仕様においても解決していませんでした。今回の開発案ではこの部分に改良を施し、幌の色についてもレザーの地の色だけでなくジムニーに採用したような銀色のメタリック系を取り入れるなど、ボディとの一体感をより強調し、リアシートも生かしたまま軽量化できる手法をとっています。

ところが、このソフトトップ案には思わぬ落とし穴が待ち受けていました。

車幅が1.8メートルにも拡大されている三代目エスクードの場合、ルーフトップでは寸法を絞っているとしても、運転席側から助手席の端まで、手が届かない。助手席側からもまた然りで、リアキャビン部からBピラーまでは幌をかぶせるだけなのでまだいいとして、最終的にテンションをかけるためのフロントフレームに、幌先端を固定する作業が非常にやりにくいことが指摘されたのでした。さらに、外した幌を収納する過程で、幌の面積が思いのほか大きく、遮音性を高めるための生地の厚さもあいまって、まるでテント一式を抱えるような状態となり、重量はともかく異様にかさばる結果となってしまったのです。

せっかくリアシートと後部キャビンが生かせるというのに、幌一式で荷物スペースの大半が埋まってしまうのでは、初代のショートで言われた狭くて積めないラゲッジを再現するだけだと、ソフトトップ案は窮地に立たされます。どのみち参考出品なのだから、電動オートマチックのパネル開閉でもいいではないかという意見は、一見煩雑にも聞こえましたが、このボディ案では、開閉ギミックをオミットしたピックアップ仕様のリアデッキを、EVタイプでも活用できるという側面援護まで持ち上がっていました。

しかし、意気消沈気味のソフトトップ案担当技術者は、没になりかかった企画案の書類を、いじけ半分で飛行機を折りながら、翼を展開する直前の段階で「おっ?」と唸ったのです。

「初代も二代目も、幌の先端は助手席側から爪をかけていかなければ、固定できない設計だった。この既成概念にとらわれていた。何も端から始めなくてもいいじゃないか!」

幌先端の爪、フックのかけ方に変更が加えられた。左右どちらの端からでもなく、まずセンターを固定し、そこから外側へ向けてフックをかけていく。この方法だと、幌の両端をフレームにかぶせる作業が、センターからのテンションによって困難になるが、両端部分は外から内側へフレームを巻き込む形式に改善し、その分のホックの止め代を増やせばいいのだ。

こうしていったん中断された企画会議が、ソフトトップ案の側から再開申請されることとなりました。果たしてどちらのスタイルがショーモデルとして日の目を浴びることとなるのか、まだまだ予断を許しません。

でもって、このエピソードは、すみませんけどフィクションで、登場するビジュアルや固有名詞などは実在のそれらとは一切かかわりがありません。