僕ひとりです・・・と言ってましたが、実際には荷物に紛れた密航者がおりました。しかもこの小僧が背負っているリュックサックの中には、キタキツネが隠れている。
密航者の連れも密航者? そんなもの、手荷物検査に引っかかったら重罪じゃないかよ。と、どきどき(するのかよ)しながら仙台空港のチェックインでしたが、あっさり通過。つつつ・・・つまらんっ。「これは何奴ですか?」「いやー、たぶん密航者」という対話をしたかったのに。
って、空港職員のおねーさんの仕事のじゃまをするなよ。
こうして乗り込んだ九州は、連日のゲリラ豪雨で、この週末も雨天気の予報。福岡空港着陸前の機内アナウンスでも「雨」と言われ、久々に雨男のレッテルを貼られそうな危機感が漂っていました。事実、空港を出てレンタカーを受領した時点では雨が降っているのです。
うわー・・・こりゃ確定的に惨敗か? と諦めかけたのですが、ウエストウインに到着する頃には雨雲も移動していき、天候は回復傾向になります。昨日の記事で、川添選手のエスクードを視察する島監督が傘をさしていないことで、お分かりになると思います。形勢は逆転です。だって僕は、原則的には晴れ男なのですから。
ウエストウインの面々との宴会が明けた9日の朝は、雲一つないというわけではないにせよ、青空が広がります。一路、高速道路を南下し、隣県の熊本県へ。地元のエスクード仲間であるだんご班長さんや彼が主宰するK4Cの人たちと、鹿児島県から駆けつけてくれたしんいちさんと合流して、阿蘇の外輪山をツーリングに出かけます。ご覧ください、九州のエスクード仲間たちの、お馴染みのエスクードと、大観峰駐車場からの外輪山と、絶好のツーリング日よりな風景。もう汗だくになって大観峰の突端まで歩きましたよ。
「私もねー、普段は突端まで行かずにレストハウスで景色を眺めて引き上げてますねえ」
初代のノマド「ジジ」に乗るだんご班長さんや、二代目FISに乗るニケさんたちとは、初めてお目にかかります。しんいちさんは、二度にわたって関東まで自走してきてくれた縁があり、今回ようやく、その御礼ができました。でも、しんいちさんは鹿児島がホームグラウンドなので、次回は必ず、桜島まで行かねばなりません。
ところが僕自身が15時には車を返却しなくてはならない。押しかけてきたのになんて勝手なやろーなんだと、みなさんを弾丸ツーリングに巻き込んでいきます。大津から大観望を経由して内牧温泉を経由し昼飯を食って、草千里に駆け上るという強行軍。だんご班長さんのリードで怒涛のドライブ。そのくせトレッキング中の女子高生が手を振ってくれるので手なんか振り返しちゃう不届き千万なことを、しんがりをいいことにやらかしている僕。あっ、こういうシーンに出会ったら手を振ってあげましょう。熊本の女の子達はノリがいいです。「きゃーっ」「いぇーいっ」とか大受けしましたです。
しょーもない弾丸ツーリングですが、再び大津に戻るまで、K4Cの面々は、親切に誘導してくれました。感謝の言葉もありません。彼らと大津で分かれて再び高速道路を北上し、福岡空港に戻ると、またもやゲリラ豪雨の予兆。車の返却直後に空港周辺にいくつかの落雷が始まり、あわやというところでチェックインです。
蛇足ですが、密航者とその連れの密航者は、福岡空港でも見つけてもらえず、お前ら何しについてきたんだ? の大敗を喫して、今回の九州行きは完結するのでした。