「島さーん、そっちで使う足がほしいんですけど。レンタル料金は用意しますから」
「いいですよー。何をご所望ですか?」
「そりゃあなた、僕がエスクード以外のクルマに乗ると思いますか?」
「ですよね、了解です」
という対話があったのは本当のことですが、そんな、90年代ならいざ知らず、いまどきエスクードのレンタカーがあるわけないのです(書いててすげー哀しい)
それはこのやりとりのときにも予想しており、まさかエスクードなんか出てこないだろうから、そのときは何にするかを決めてありました。
かくして、レンタカーの営業所に行ってみると、そこにエスクードが用意されているはずもなく、第二候補でお願いしていた、マツダロードスターが待ち受けておりました。
なぜロードスターなのか。これは、ちょっとした故事に由来します(故事、なんて大昔みたいな言い方したら怒られっかな?)
それはさておき、このNC型は、7月にマイナーチェンジしたあとの最新バージョンでした。阿蘇往復でも沢山のロードスターを見かけましたが、俺みたいなのがこんな新しいのに乗っちゃっていいのか? 状態です。NB型が出てくるだろうとばかり思っていましたから、島さんて、改めてすごい人だわ。
つくばーどとロードスターは、ミスマッチのようで、そうでもないのです。
最初のエピソードに始まり、ちょっと前の話(一番下に注目)、少し前の話題や、最近の話題と、少なからぬ縁があります。僕がエスクードのコンバーチブルに乗っているのも、このようなつながりに広がるのです。
しかし、よもやウエストウインの軒先で、にわかロードスターミーティングが開かれようとは、予想だにしていませんでした。隣に並んだNB型は、何を隠そう・・・隠すもなにも、そんなこと知らなかったよ、なのですが、福岡を拠点に九州や西日本でクルマ雑誌などのライターをしている高橋さんの愛車。ほら、あれです、スーパースージー誌面の「九州かわらばん」を書いている人。ここ数回は、ウエストウインのレースレポートも細かく書いてくれている、あの高橋さんです。
それ、反則でしょう(笑 言いがかりを言うな)。スーパースージーのライターだもん、エスクードはないとしてもジムニー、いや少なくとも昔ながらのクロカン四駆に乗っているという先入観を持っていましたから。
「いやいや、四駆雑誌以外でも書いていますから、ぜひ読んでください」
聞けば、このNB型も最近乗り換えたもので、以前はBMWのZ3だったとか。うははー、そのクルマ、昔あったJCJ筑波支部の会長が、いま乗ってますよ。などなど、2台のロードスターで大いに盛り上がるウエストウインの軒先でした。今更言うまでもありませんが、ウエストウインは、バイクと四駆のお店です。
それにしても、高橋さんのNB型は、もうひとり、古い友人を思い出させてくれます。その友人がまた、この街の出身。そして数年前まで、この車体色と同じNB型に乗っていました。そのロードスターは残念ながら直接拝見したことはないのだけれど、よく海沿いの道を走ったり、大分や熊本へのツーリングを楽しんだりしていたという姿を、同じ街に佇みながらイメージを浮かばせるのでした。
と、まあ、何をやってきたんだかという弾丸な九州の旅の様子はつくばーどのレポートと、だんご班長さんのレポートをご覧ください。