Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

遊んでくれる?

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残念だが、みんな仕事に戻るのだよ。

残念だが、みんな仕事に戻るのだよ。

いろいろ工事中の義弟1号宅。ベランダ工事が始まって「犬、あぶないですー」と言われ会社の駐車場に避難中。
慣れないトコロでこの後誰もいなくなっちゃったもんで鳴く鳴く・・・
夕方まで我慢せぇ。

接触し 発動する

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ideon-あらためて「接触編」「発動編」を考えると、こんなアニメーション映画なんか大嫌いなのよ、と言いたいのだけれど、たぶんそれは「めぐりあい宇宙編」のベースとなった「脱出」くらいの大団円でちょうど腹八分目でいられたからなのだろうと感じます。伝説巨神イデオン以前に、無敵超人ザンボット3が先鞭をつけていたようにも思いますが、総監督さんの「今」を拝見するに、まさしく若さだよなあと絶句する一方で、こういった作りは、幼くしてでも戦争体験者であればこその感性なのかもしれない。戦後の世代もけっこうこれに追随しようとする作品を産み落としてはいますが、到底敵わない。かく言う僕が「脱出」あたりで腹八分目になれるのも、戦争を実際には知らないからなんだろうと思わされます。

さらに言えば、「ライナー・ノート」や「だから僕は」などの当時の著書を読むと、どれだけかの脚色とフィクションを交えながらも、戦後から高度成長の時代にかけてガツガツと突き進んだり挫折したりを繰り返したハングリーさが、豊かになった時代に育った僕とでは違いすぎることもわかります。偏屈で歪曲しているというのではなく、透き通りすぎて鋭利な刃を振りかざさずにはいられない感性を圧し留めないジェネレーションという気がします。

だから肩で風を切っちゃったりもするんでしょう。たかが漫画映画と言われりゃ腹も立とうというものです。そういう発憤の頂点に作られた、本来打ち切られた4話分の、なんと後味の悪いことか。当時、インターバルを挟んでのダブルリリースを銀座の映画館で初めて観た日、打ち切られて良かったのかもしれないけれど、作り手としては納得できなかった仇討の成就なんだなあと、眉間にしわを寄せながらアパートに帰った覚えがあります。良くも悪くも、されどアニメーションという底上げを果たしたところは大いに認めなくてはならない。重箱の隅をつつけば、こんだけやっといて、最後の最後にセルを使った動画ではなく、実写映像を加工して組み込んじゃったのは動画の限界なのかよ? などと文句を言っていた記憶が蘇ります。

とはいえ、この作品すげー。と思わせたかったのではなく、アニメにハッピーなものや幻想なんか抱いてんじゃないよ。いい大人がそんなの期待するから裏切られるんだよ。というメッセージが込められていたのかもしれない。