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  ~懲りない傾向~

なんにもやってませんけど

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2003年に立ち上げたESCLEVは、スズキエスクードやマツダプロシードレバンテの、ポータルサイトとまでは行かなくとも、オーナーズサテライトをめざそうと思っていました。ESCUDO・OWNERS・SATELLITEというサブネームを持つことはほとんど知られていませんが、これはESCLEV以前に有志が運営していたメーリングリスト・EОSから引っ張っています。まあそのMLを解体したのも僕ですから、多少の良心の呵責はあったのです。

たとえばSSC出版には、何度となく「ESCLEVはクラブではありません」と訴え続けましたが終始「エスクードクラブの」と扱われました。そこを理解してもらえないことは覚悟していましたが、ESCLEVはインターネット通信を介したユーザー間の交流の場所以上のことは出来まいと、立ち上げまでの経験でわかっていました。だからESCLEVはサイトも含めて「部室のようなもの」で通しています。

ツーリングや宴会、オフロード走行会といった行事は、個々の有志が手をあげ告知や連絡網に使っていただければ充分なので、最低限のコンテンツは作りましたがろくな更新もやっていません。唯一一所懸命になったのは、三代目エスクードがデビューした折、おそらくどんなクルマサイトよりも情報収集とお知らせ系ウェブページを役立ててもらった程度でしょう。あとはエスクード誕生20周年から30周年にかけての記念企画のみです。

ほとんど他力本願ですが、サイト作りだとかイベント設営だとか、誰でもいいからやってみなさいよと吐露したいのが本音(吐露しちゃってるじゃん)。自分自身では記念企画だって作りきれなかったでしょう。数多のユーザーさんによる手厚い協力をいただけたことで、三度の記念企画はどんなメディアにもできなかったことを実現しましたし、ツーリングや走行会、アウトドア遊びのイベントもいくつかこなすことが叶いました。

部室なので、開店休業状態は、まあみっともないけれどそれで構わない。時が来れば「お前なんかもう要らないよ」と新しいクラブなりサイトが産まれていくでしょうから、「そんときゃいつでも隠居するぜ」の気持ちで過ごしてきました。案の定、エスクードの35周年というタイミングに、雑誌連載は打ち切られるという趨勢も巡ってきました。

その35周年の年回りが、偶然にもESCLEV自体の20年目と重なっていました。立ち上げの頃にはそんなところまで気づいていません。実態はなんにもやっていないのと変わらないですが、20年続くとも思っていなかったのです。SNS全盛の今ですから、ユーザー間の交流だってXだとかinstagramに移行していくのが当たり前です。

ただ、誰でも行き来できる場所とは、IDやパスワードで防御するのではなく、オープンサイトであるべきだと考えているので、異論を認める分僕の主義も通してほしい。20年目の心境とは、そんなものです。蟷螂之斧なんだか梁山泊なんだか、そこまで行ってないだろうと笑われるのか。そういう危ういところを歩んできました。

世界中のエスクードやX‐90、グランドエスクード、プロシードレバンテ、それらの海外仕様のユーザーさん全てに、ありがとうございますと一言申し上げます。