葉の影に隠れて、小さい実が二つ生ってました。
収穫はこれにて終了。
今年はランナーから子株増やして、苗更新しようかな。
夜半、女川の半島の突端でくじらの刺身なんか食ってやがる不良親父のブログを発見したので、翌朝北を目指すならここを通過するだろうと、志津川で待ち伏せしました。
「だってさー、用事があって日曜日の高津森に行けなかったのがくやしくてねー」
と、ローテックさんはまんまとこちらの網にかかって、南三陸町の湾を見下ろせる、国道45号沿いの駐車場で小休止。これから気仙沼、陸前高田、大船渡、釜石経由で宮古まで北上してどこかでビバークし、明後日(もう明日ですが)には大間のマグロ丼を食って、気の向くままに復路を走り出すということでした。
往路に東北道でなく三陸沿岸を選んだのは、やはり今でなければ見ておけない風景を刻みつけておきたかったからでしょう。いや? よもや、「そういう情報をリークしておいて、まんまと網に掛かったのは雷蔵」という作戦だったのか?
いずれにしても、うらやましいほどうらやましい沿岸北路の旅。かつてSIDEKICKさんが毎年、浜松~下北の荒行を繰り広げていましたが、ただひた走るという衝動と行動には、生産性のあるなしなど考える必要など無いのです。ローテックさんにとって、まさに今がそのときなのです。
南三陸以北の道路や燃料事情、泊まりやすいところなどの情報を手短かに伝授し、あとは安全に好き勝手に見聞して走り込んできて下さいと、お見送りしながら僕は仕事先のある被災地へ。
あっ、浅虫の鶴亀食堂のミニマグロ丼(どこがミニなんだか)のことを伝えるのを忘れちゃったよ・・・
ウルトラ柄の缶飲料が一時期ブームになったことがありました。福島県須賀川市ではそれより以前、ウルトラマンの形をした瓶に入ったりんごジュースなどを買うことができました(さらに昔だと「ゴジラの卵」という名前のレモンケーキなんてものも買えたのです)
さすがにすたれてしまったかと思っていたら、まだ売っていますよウルトラの炭酸飲料ボトル。ただなんというか、この形は頭をもぎ取られたみたいでぞっとしません。といってカプセル怪獣用のカプセルみたいなデザインじゃ目を引かないし、あまりにもマニアックすぎて売れないでしょうし・・・
しかしそれ以前に、このウルトラなボトルに大半の人が気付かず、ほぼ同じように写真を撮ってはその場でネット上にアップロードしているのです。
東北道安達太良サービスエリアの下り線駐車場に設置された自販機の中央には、電飾も施されたウルトラマンティガが待機しています。ゼロ(実は関越道にいる)、ギンガといった最近のウルトラマンを差し置いて、ティガ。ネームバリューで勝っているはずのセブン(実は上り線側にいる)もタロウも添え物という構図が新鮮です。
いやいや、ティガからガイアまでの新世代ウルトラ(当時)には好感持ってますので、こういう風景は嫌いじゃありません。
ウルトラマンティガは、東北地方に所在する「ティガの里」なる秘匿された遺跡から出現しているので(ただし岩手県から秋田県にかけての山間部だったんじゃないか?)、広義には東北出自のウルトラマンと言ってさしつかえないでしょう。ティガ以外の新世代のウルトラマンたちも、円谷創業半世紀の記念企画であちこちに駆り出されていたようです。
つまり遠いんだぞ、と。でも日帰りできるぎりぎりのエリアかなと、新月さんが言いまして、首都圏から福島市というのはけっこうハードルが高いところだと、あらためて認識しました。
でもね、福島市から米沢市にかけての林道は、ビギナーにもつわものにも面白いルートを内包しているのですよ。しかも夏には視界ゼロの藪と化すため、雪解けしてから5月末までが限度という期間限定でもあるのです。
そうなったら行かないと損・・・といったロジックは、だんだん昔話になっているのも事実です。ことしのらいとにんぐ福島は、昨年のルートの倍の距離を使いました。全線ほぼフラットダートですが途中に渡河もあり、スタートからゴールまでおおむね35キロを走ってきました。
「SSレイドも攻略するルートで来ら、途中から燃料がリザーブになっちゃって」
青影さんが、途中から追いついてきて合流してくれました。最近のライダーは、秩父まで行って帰ってきたら疲れていやになるとか。
「我々の若いころからは考えられない。福島くらいひとっ走りだよ。あ、でも今夜どこかに泊まるけれど」
3時間とちょっとの高原で冷え冷えとしてきたので、麓のコーヒー専門店に避難となります。
「やっぱり栃木と福島の県境あたりの方が近いでしょうか。いわきなんかは呼びかけやすいのかな」
福島案内役のパジェケンさんも、どうやったら遊びに来てもらえるかを思案しています。確かに東北在住者の参加がないのはさびしいところですが、それはやはり、日常の交流が薄いからでしょう。3代目のユーザーさんには、林道ツーリング自体がなじまないのかもしれません。そこを解決していくことが重要なのでしょう。
まあそんなわけで、継続していくことも大事。次回もがんばりまする。
ほぼ「あらいぐまラスカル」主体でよくもまあ13年近くも操業してきたものだと、そっちの方に感心。しかしながら一時期の「人(僕のことです)の財布の中身をなんだと思ってんだーっ」と阿鼻叫喚させた新作展開も衰え、年末に行けばいいかなくらいのリリースサイクルとなって久しいですから、ラスカルショップの閉店は時代の趨勢でしょう。
信州とか広島とか北海道のオリジナル商品展開って、いま考えるとなんともイケイケな話だったんだなあ。おかげでうちには赤い彗星だの宇宙海賊だの特車二課だのの、どこにも売られていないこいつらが増殖しました。