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  ~懲りない傾向~

貸しきりランチ

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ブラン盛岡というとなんとかの一つ覚えのように福田パンに通い詰めて、コッペパンをかじりながら車で移動というパターンが多かっただけに、実は食い物屋さんの情報にまったく蓄積がありません。以前、郷土料理っぽい料亭にふらっと入り込んだことがあったけれど、それが何処だったか覚えておらず、ランチのボリュームに対してワンコイン?というありがたい喫茶店の場所も思い出せず、仕事先近くの路地を歩いていて時間を見たら正午をちょっと過ぎていて、こりゃ何処もいっぱいで選択の余地はないかなと立ち止まったところに置いてあったランチメニューの書かれた黒板が目に入って、するっとドアを開けました。

 

10人分のカウンター席のみ(奥の2人分は厨房の仕切り壁によって手元のテーブル面積が半分)の、なかなかジャンク趣味的な佇まいに「よしよし、こういうとこ好きだぜ」と席を取ったら・・・というより店内に入った瞬間、客がいない。12時半。まず仙台ではそういう店はお目にかかれない。

「うちに来るお客さんは11時台の後半にお昼ご飯にいらして、12時ちょっと過ぎには帰られますね。それ以前にあちこちに飯処から喫茶店までひしめき合っているのが盛岡の街ですから」

店を切り盛りしている青年と話をしながら、盛岡の人の方が勤勉なのか、あるいは昼時の食事とお茶は別々に時間を割り当てているのか。などと考え考え、ランチのオムライスを食っていますが、やっぱりお客が来ない。むー・・・ここは昼どきというより夕方以降の店のようだなあ。

するとようやく1人、常連らしきお客がやってきたのですが、

「1時間後くらいに持ってきて―。会計は今していくね」

おお、デリバリーもやっていたのか。オーダーされたものをメニュー表で見てみたら、クラブハウスサンドやらホットドッグやら、パンにメニューに使われているパンは福田パンから供給されている。献立自体のバリエーションはずいぶんと豊富で、よく1人で切り盛りしていると思いきや、その配達に出ていたもう1人が戻ってくるのでした。

で、この間、カウンターは僕1人。まるでエアポケットに入り込んでしまったようなのんびりの昼飯です。ただし、ふわふわの卵は上手だけれど、チキンライスに関しては、たぶん僕の方がうまく作れるぜ(笑)

振り返れば地平線と水平線

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01w-52w北海道東、根室にお住いのエスクードユーザーさんのエピソードが沖縄県から届く。だからどうした、ではないのです、これがエスクードユーザー同士のつながりなのです。

独りよがりと言われようとも、このリポートはスーパースージーの連載に採用しちゃうぞと、マミポコさんと松尾さんそれぞれに了解を取り付け、081号の記事として掲載させていただきました。折しも連載30回目でしたし、理屈っぽいこと書くよりずっと面白い(・・・はず)

マミポコさんが注目した、インターネット上の民宿写真に写っているTD01Wは、実はずっと以前からその存在を知っていたのですが、まさかそのエスクードが現在はTD52Wに乗り換えられていたとは、現地に赴いたマミポコさんならではの発見で、それを知らされてびっくりでした。

「ああ! このオーナーさんはエスクードを乗り継いでいたのか」

という感銘を僕も受けました。しかもリポートによれば、三代目がデビューした後に、あえて二代目を選択されたという部分にも、引き込まれるものがあります。実際に松尾さんと電話で話してみると、穏やかな口調でお話しながらも、ご自身のエスクードのオドメータを見るために「ちょっと待っててね」と表に出て行ってしまうほど実直な方です。

例えて言うなら、松尾さんが地平線なら、マミポコさんは水平線というイメージを携えるエスクード乗り。うむむむ。根室にも沖縄にも行ってみたくなっちゃったじゃねーか。

チカラ

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陸前高田岩手県陸前高田市は湾に面した街であったことから、その中心地はほぼ壊滅し、地盤沈下によって国道直近まで入江のような水際ができています。高田松原の六万とも七万とも言われた松林も、あの一本を除いて消失しました。今なお一面の荒野です。が、被災前の空撮写真と比べると、市街地と農地が混在しておりけっこうな面積の農地が広がっていたこともわかります。

ここに昨年から気仙川をまたいだ巨大な吊り橋がかかり、これが今年に入ってとてつもない勢いで拡散・延伸していて、さながらジェットコースターでも作り始めたのかと勘違いするほどの変貌です。

もちろんこれはジェットコースターなどではなく、ベルトコンベア。川の向こう岸にある山肌を削り取った土を、被災地の土地の嵩上げのために使われる装備です。山ひとつ削って捻出する量の土砂なので、ダンプトラックでちまちまと運搬していては時間がかかりすぎるし、ダンプトラック自体があちこちの被災地でフル稼働していて台数が足りないのだから、ベルトコンベアで運び出そうという考えです。

嵩上げの工事が完了するまで、陸前高田の今ならではの風景になるでしょう。宮城県の東松島市でも、ここより少し規模の小さいベルトコンベア網ができています。ずっと昔、福島県の小名浜の港を整備したとき、同じように背後地の山から何キロもの距離を何条ものベルトコンベアが掛けられて土砂運搬に活用されたそうで、それと同じ発想。しかし当時は高度経済成長期のイケイケな機械化で、現在はマンパワー不足を補う機械化。それも復興という大前提が無ければ決意しないだろうというチカラの発揮です。

 

昼夜兼行

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トンネル道路は現在大きく右折していますが、何年か後にはトンネルへと直進します。真夜中にもかかわらず、坑内では山の向こう側へと掘削が続けられているのは、それが復興道路だからというわけではありません。トンネルの工事はおおむね24時間体制で行われるそうです。誰もが寝静まっている時刻に、誰かが働いている。それも工事現場に限ったことじゃないのですが、工事現場というのは実に知られざる世界なんだなあと気づかされます。たいていの場合、開通した道路なんて、そういうことを考えることなく便利に走り通過してしまうだけですもん。蛇口をひねると水は出るもの、という感覚以上に、当たり前に便利さを享受してしまってます。

国道おおきく右折しながらそのまま国道を走っていくと、あちこちで片側通行規制の道路補修や改良の現場と出会います。外気温度計は氷点下8度。交通整理の監視員や、作業にあたる人が気忙しく動いている。

震災復興の特別番組では、よく自衛隊や消防の人々が映し出されますが、工事現場の世界というのはよほどの話題性が無ければクローズアップされることも無いのは、ある意味不思議です。

そして三年目

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絆確実に風化しているけれど、記憶からも記録からも消し去ることのできない出来事。でも、新聞の記事を読んでもテレビの企画番組を見ても、その日を伝えようというテーマの影に、何か違和感を拭い去れません。

論説もナレーションも、ましてやバックグラウンドに流れる音楽も、要らないものではないのか? ブログに書くこと自体が破綻しているとはいえ、第三者ではない人々の言葉と、その日の光景だけをとらえた映像と音にしか、伝えきれるものは無いんだと実感します。『あいさつの魔法』なんて、もう誰も歌ったりしていない・・・

立ち止まる。

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邪魔してゴメンね。

邪魔してゴメンね。

お散歩中と思われる黒猫。つい車を停めてカメラ構えちゃった(会社の駐車場です)
立ち去ろうとしてたのに、こっちが停まったからニャンコも止まってじーっと見てました。

顔大きいからオトコノコかな?体中に〝どろぼう〟付けまくってるけど、何処歩いてきたのよ・・・

真昼の葛藤

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帰還主治医のところかららすかるを引き取り、三代目エスクードを返却に出かけて思うのは、代走した三代目が9年も前のモデルながら快適この上ない性能であること。しかもまだ3万キロ台という上質の個体です。レンタカーとして整備されているため、オイル管理もしっかりしているし立てつけが悪いと言われた異音とやらも出ていません。一昨年借りたときには2万キロの個体で「中古車として買い取ったら乗り出し120万円」と、ちょっと考えちゃおうかなと揺らめいたものでした。しかし乗り手がいないし置き場にも困るから実現していませんけどね。お店で取り扱ってくれている間は、機会を作ってまた借り受ける間柄は、案外理想の関係かもしれません。

そして帰ってきたらすかるに乗り換えると、さらに9年古いこいつはどうあがいても快適さで2世代分負けてます。でも、FRでも直結四駆でも、軽快さがなんともいえない好みの味わいで、直ってくれてよかったの一言に尽きます。最初に確認したダメージはリアバンパーの交換で済むと思いましたが排気管が押されて触媒あたりで破損し、O2センサもパンク。さらにエンジンをも押してしまってベルトの掛かりにに歪みが生じ、オルタネータまで正常に動作しなくなるなどのトラブルに及んでいました。引きちぎられてばらばらになってしまったテンロクノマド用の初期の泥除けはさすがに再生不可能で在庫もなく、樹脂板のつるつるのもので代用。バンパーも在庫なしのためどうしようと思っていたら、中古品が手に入りなんとかなりました。

当初は5月ごろに50万キロの大台達成と皮算用していましたが、2か月ほど先送りになりそうです。まあ多くは望めないです。だけど、らすかるは乗りやすいと言いながらも3代目の快適さと安定さに慣れてしまっただけに、感覚を元に戻していくのはちょっと大変です。加えて劇的にわかってしまったのが、一カ月近くしっかりした足回りのエスクードに乗っていたため、らすかるのショックがずたぼろにへたっているのを確認できてしまったことです。これをなんとかあと2万キロだましだまし引っ張らねば・・・

Team WESTWIN Warriors #074

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www52w細かいことは本日発売のスーパースージー081号掲載「九州かわら版」に書かれていますが、ウエストウインが繰り出す新たなダートトライアル用エスクードは、2代目2000ccショートボディのTA52W。川添哲郎選手がパイロットします。

「2代目ショートでのダートラと言えば、99年全日本ダートトライアル選手権の第1戦『RASCAL SPRING TRIALin三井』という準国内級レースで、田嶋 伸博さんが駆り出したことがありますね

 

とは、このエスクードと同じモデルに乗っていた青影さんの談。当時は2代目エスクードのデビュー翌年で、モンスターでも新型エスクードとしてこれを投入、優勝をもぎ取っています。もうお分かりと思いますが、川添選手にTA52Wを扱ってもらうというシナリオには、この型式のエスクードで刻まれたダートトライアルの歴史が、かつての三井三池オートスポーツランド、つまり後にモビリティおおむたと呼ばれたコースで始まった故事にあやかる面もあるのです。おおむたでダートトライアルを育ててきたウエストウインにとって、数奇な運命の巡り合わせとなる1台です。

とはいうものの、すでに15年も前の話です。2代目エスクードがダートラを走って2位との差を4秒もちぎったことなど、誰も覚えていないと思います。なにしろ2代目はモデルとして不振に終わっていますから影が薄い。けれどもモンスターのエスクードなもんで、セリカやらポルシェやらを向こうに回してぶっちぎりに速いというのを、栃木県の丸和というダートトライアルコースのレースで見たことがあります(まあ中身がどうだったのかは知り得ない話ですが)し、アピオの尾上茂さんだって、終盤のパリ・ダカールラリーで使用したエスクードは2代目のボディでした。

このように闘う素地を持つ52Wを、ウエストウインが使わない手はありません。そしてウエストウインのエスクードは、これら2台の極めて特殊な車両たちに比べれば、より市販車に近いところでマシンを仕上げるのがひとつの美学といえます。

「試運転時はマイルドな車だなあと思ったんですが、ラック&ピニオンのステアリングと、リジットサスながら5リンクで固めたリアサスという部分に、川添くんのドラテクはうまく応答してくれるのではないか? そこが戦略です」

島雄司監督は、4月27日のTDA今シーズン開幕までにできることは少ないと言いながらも、まず車の特性に馴染んでもらうところから始めると展望を述べています。いずれにしても、あっと驚かせるという意味では、この上ない車種選択ですから、緒戦であっても気を抜けません。

これに対して、すっかり定着している初代エスクードのTA51Wを駆る後藤誠司選手も、同じエンジンを搭載していても戦闘力のわからない2代目には興味が尽きない様子です。エスクードにはエスクードをぶつける。昨シーズンは51W同士の戦いでしたが、今期はお互いのドライビングに適した別々のエスクード対決となります。後藤選手も天才的なセンスを保有していますから、下馬評としては五分五分と言いたいところです。

TDAも参加者が徐々に増えてきて、イベントとしての成長も好評ということですが、一方では勝ちに行くためのあの手この手が逆にステレオタイプ化されてきた部分も見受けられます。しかしこの手のイベントには、あえて話題を投入していく必要もあり、戦い方にも信念が欠かせません。ウエストウインがそういった部分も忘れていないところは、大いに讃えたいです。

 

真夜中の出張

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宮古へ岩手県の宮古市まで、朝の8時に来いと言われれば、これを拒否することもできずにひたすら北上するしかありませんが、そういう日に限って仙台での仕事が夜までかかりきりで、おまけにことし3度目か4度目かの南岸低気圧の発達で、仙台でさえ朝から雪です。へたをすると東北道を止められるかもしれないし、止まらなくとも移動速度を大幅に抑制されてしまう。ということは、やっぱり夜通し走って現地ビバークするしかない・・・

冬でなければ盛岡からダイレクトに宮古を目指すのですが、東北道がすでに圧雪とはいえチェーン規制。国道106号がどんな状態か見当もつかず、とりあえず凍結は必至だろうから行きたくない筆頭候補です。

やや遠回りになるけれど、花巻から遠野経由で釜石まで出て、沿岸の国道45号で宮古へ向かいます。おおむね300キロと脳内試算。このエスクードにはカーナビゲーションは付いているけれど、車体が9年前のモデルで当時の地図情報ですからデータ自体がもっと古く、東和から宮守までの東北横断道も遠野から釜石までの仙人道路も載っておらず、正確な距離と到着時間が出せません。これは燃料消費率と給油のタイミングを計るのが難しい。宮古まで行ったらその出張経費に見合うだけの立ち寄り仕事をしなくてはならないから、帰路の変なところで燃料不足に陥りたくないのです。

ひたすら106号へ誘導しようとするナビゲーションは、夏だって夜中は走りたくないよの立丸峠へ誘導しやがりますが、これを無視して釜石へむかうと、もうどこのガソリンスタンドもやっていません。それは見越して東北道を降りる前に前沢SAで給油をしています。

風呂しかしそこからが意外なことに、釜石までの圧雪路と凍結路を一人ぼっちで走ってきたら、燃料が減らない。制限速度をちょっと上回りながらもアクセルワークをずーっとパーシャル寄りで操作してきたのが良かったのか? 瞬間燃費も加速時以外はリッター15キロ台から下がりませんでした。

混雑していたら不可能な燃費のまま、仙台から4時間ちょっとで宮古に到着です。外気温は氷点下6度。いやー、こりゃー車中泊はやだなあと市街地に近づいたら、いつオープンしたのか真新しいビジネスホテルが明かりをともしているではありませんか。シングル空いてる? と聞いたら2部屋あったですよ。

これで金曜日の仕事は滞りなくこなせ、沿岸の被災地を訪ねながら仙台をスルーして基地へとひた走るのでありました。TD94Wの代走は任務完了。らすかるが修理を終えて戻ってきます。

 

キーボード。

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JIS配列以外使ったことないけど・・・

JIS配列以外使ったことないけど・・・

直木賞を受賞された姫野カオルコさんが〝親指シフトキーボード〟を愛用なさっていると、webのニュースで読みました。
・・・親指シフトねぇ。久美沙織さんと新井素子さんも熱愛なさってたなー。新井素子さんはエッセイで「どうしよう。ワープロ(!)が壊れてしまった。親指シフトはもう売っていない」なんて件があったし・・・久美沙織さんはツイッターで「キーボードが調子悪くて文章が打てない」と書かれていた事が。
使ったことないから、語るのもナンですが。

ワープロが出回り始めた頃、50音配列とJIS配列に混じって富士通が「日本語の為の」って売り文句で出したのよね、確か。生憎と自分で買った初めてのワープロが東芝だったもんで、私は普通にJIS配列のローマ字入力で覚えました。
英文科の友達なんぞは授業で英文タイプライターが必修だったから、すぐにカタカタ打ててましたが、見るのも触るのも初めてな私はいわゆる「雨だれ打ち」でした(笑)
就職した後も会社のワープロやオフコンはJIS配列のキーボードだったので(まぁそりゃそうだよね)今に至ります。(流石にもう雨だれじゃないですよ)