Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

よ~うこそ 薄汚いネズミ共よ

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2015/ 7/31 20:31

既に2か月前には話題騒然だったらしいのですが・・・

みんな知ってたの?

知ってたのかって聞いてんだよこのやろーっ

と・・・取り乱してしまいました。

以前のこいつらがこんなだったとしたら、ノロイってどうなっちゃってるんだ?

いや、この造形を拒絶しているのではありません。まったく知らなかったもので。今作るとこんなセンスが出てくるんだというびっくり感。しかし作ってくれるのが10年遅かったなあ。

冒険者たちの絆であるとか、わくわくさであるとか、でもってやっぱりトラウマになりそうなノロイのアレっぷりとかは、うちの娘らがもっと小さいときに見せておきたかった。

そこは自分でも気になったので

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先月から、やたらと「海街 坂下課長過去」あるいは「坂下課長 名前」で検索引き当てしてくる人が増えていまして、何だろう今更と考えてみたのですが、彼の名前は意外なことに映画の側で封切り前のキャスティング情報にて明らかにされたという展開がありました。鎌倉信用金庫勤務の彼には、この時点ではまだ語られていない都市銀行時代があるけれど、そこは映画で描かれたドラマ内では重視されなかった部分。

ということは、連載の方で何か動きがあったのだろうと考えたものの、最近の連載は映画の公開にタイアップした6月期の号なので、すでに書店からは消えています。

あーもーしょーがねーなあと、在庫を取り寄せ読んでみたところ、この掲載号の中でも坂下美海(よしみ)という名前について摺り合わせしたか本来ここがオープンだったのかのエピソードになっていました。

なんでそんなことが関心事になるのかといえば、坂下課長の実家は鎌倉の腰越の漁師で、父親、次男ともにムキムキの海の男の割には顔に似合わないかわいらしい名前。三男の高校生もガタイのでかい体育会系で、名前が同様なので、長男の彼はどうなんだと興味を引く伏線でした。少なくとも単行本6冊かけて、伏せられたままだったのです。

いやしかし、今回のはそれをも上回る豪福寺の住職の名前に笑いをかっさらわれていきます。

一方、物語は、ここで大きなターンを切ったようです。

読んでいなかった人は、来年あたりに出るであろう単行本の7巻目をお楽しみに(そんな書き終わらせ方かよ)

ピークの時代

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bf01昨日に続いてヒーロー世界のエスクード。機動刑事ジバン、特警ウインスペクター以降のテンロクエスクード登用の痕跡は不明ですが、第14作の「重甲ビーファイター」(95年)で、突然ラジアントレッドマイカツートンのTA11Wが出現します(主にオープニングですが)。これが実に困った登場で、ド派手に水しぶきを上げながら、河原を爆走しやがるのです。おいおい、ビーファイターって自然と動植物を愛する若者が昆虫の力を借りて侵略者と戦うヒーローなんだろ?

bf02だめだろ「RV(を乱暴に運転する人)が自然環境を脅かす」と言われだした時代にこんな画を撮っちゃー。と、どんな馬鹿者が乗っているのか見てみたら、紅一点であるレッドル(2代目)に変身する鷹取舞という女性でした。この娘の設定は、能天気な性格だけど敵であっても一つの生命として接する気さくな人物で、敵を更生させたり説得をしたりと、命と心の存在を大事にしている・・・って、そういう人が河原を爆走しちゃいかんがな(そういうところは能天気なんでしょうか)

bf04レッドル(左端)は赤いメタリックの強化服。V6エスクードの車体色にあった赤ツートンはイメージにぴったりだったのでしょう。奇しくもこの時代の2000ccエスクードには基本色は赤と青と緑の3色しかなく、ビーファイターのインセクトアーマーに見事に重なります。が、残る二人にエスクードは支給されておりません(笑) この頃、エスクードの販売宣伝的は脂が乗りきった時代でした。これ以降、ヒーローさんがエスクードに乗ってくれるケースは見かけなくなります。

デビューの時代

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ヒーローもののテレビ番組にスズキエスクードが登場したくらいで浮かれていた時代があります。いやまったく、だからどうしたの話です。だけど宇宙刑事に支給されたか彼らが現地調達したかの移動手段がスズキジムニーだったのに対し、平成に入ってからのメタルヒーローはエスクードに乗ったという事実は、当時としては画期的なことでした。知りうる限りで、その先駆者となったのが「機動刑事ジバン」(89年)に登場する覆面パトカーのTA01R。いきなりコンバーチブル。

幌車にパトライトどうやってくっつけるんだ? とびっくりですが、フロントグラス上部のフレームにはそこそこの幅があり、レザートップをかぶせてもマグネット取り付けは可能です。年次が89年スタートの番組ですから、このエスクードは1型。ドアにESCUDOのバッジをつけていることで識別できます。しかしパトライト以外は何一つ架装されていないどノーマルで、どうやらATモデル(1型なので3速)です。どうでもいいことですが、うちのぷらすBLUEと同じ車体色。

機動刑事は、地球侵略を謀るバイオロンに対する特別立法で活動するサイボーグ。セントラルシティ警察署勤務の田村直人刑事がその素顔です。田村刑事は1965年生まれという設定なので、20代半ばにジバンとなっているわけですが、この風貌は当時をよく表していてスーツなんか肩パッドが目立つこと。それはさておき、ジバンプロジェクトが秘匿された運用のため、日頃は昼行燈でドジな刑事を演じており、捜査においてこのエスクードを活用していました。

jiban04が、バイオロンの暗躍を察知するや機動刑事に変身すると、エスクードは置き忘れられポンティアック・ファイヤーバード・トランザムをベースとしたスーパーパトカー・レゾンや、GSX-R250がベースの攻撃型オートバイ・バイカンに乗り換えちゃうのが哀しい。余談ですが、機動刑事ジバンはメタルヒーローシリーズの第8弾。次作の「特警ウインスペクター」と直接の繋がりはありませんが、このエスクードが密かに受け継がれています

回帰大作戦

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ゆうきまさみさんが週刊少年史の連載を始める折、たぶん月刊ニュータイプあたりの連載コラムか何かで綴っていたことがあります。

今度、商業誌に書くことになってとメジャー誌デビューのことを言ったら、ファンの人から「〇○〇ですか」と聞かれ、それについて「メジャー誌って、どんな田舎の駅の売店でも買えるものだと思うんだけど」とつぶやいている展開でした。

詳細な記述なんか忘れてますが、だいたいそんな感じ。

その氏漫画家35周年企画という文芸別冊に至っては、発売2日めで仙台市内中の書店という書店に既に無いのか回ってこないのかのまるぼし状態で、結局注文したら第2版がやってきました。とあるかなり大手の書店の検索システムではこのムック自体がリストになかった(同誌の他の企画ものはラインナップされているのに)ところをみると、ノーマーク。うむむ・・・やっぱり一般的な知名度は低いのかと思いきやの重版出来ですから、何が何だかわかりません。

内容? こんなの漫画以上に面白いわけないじゃないですか(超問題発言)。アニパロデビュー時代から知っている作家だから、雑誌に載る対談やインタビューはいろいろとリアルタイムで読んできたし、その都度が面白かったのです。しかしそれは、その時そのときの連載がより面白かったからでもある。だから今回も連載の次に面白い。

とはいってもインタビューや対談を一読してみて、発言していることに昔とブレが無いところは実にほっとさせてもらえます。その辺は、別のムック、ゆうきまさみ年代記と読み合わせればわかります。だけど対談はともかく、3万字に及ぶというインタビューは、インタビューしている人が楽しみすぎで発言(文字数)多すぎ。ところにより本人のコメントの方が短いんだもの。

そして偉大なる予告ですが、あと5年後の漫画家生活40年めにこの手の企画が実現する場合、30年の時に描いている「究極超人あ~る」の続きを描きたいそうです。続くんですか、あの話!

 

宇宙からの遠い声

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エメラリーダ昨日の「バッカス三世」はイオンエンジンでしたが、プレアスターあるいはリアベ号もしくはエメラリーダ号(僕は乗り物に「号」とつくのは陳腐だと思っているのですが、今回は号をつけないと人物と混同してしまうので止む無く付けます)は、さらに進んだ光子帆船スターライト号・・・よりも、たぶん進んでいます。出発地から照射するレーザーを帆に当て推進力としたのがスターライト号で、恒星が発する光やイオンなどを帆で反射し推力に変える「ソーラーセイル」の発展形です。

しかしプレアスターの場合、帆で受けた光をエネルギーに変え、エンジンの動力源とするということなので、帆が直接推力を発生させるわけではなく、エンジンが働くという点で、より強力な推進力を持つ外宇宙航行船舶と言えるでしょう。後に横浜の港から、日本丸もM78星雲に向けて飛び立ちましたが、あれなんか超空間航法も備えていました。プレアスターもきっと、それくらいのスペックを有していると思われます。

幽霊船とまあ、船の話は書きたいけれど、映画の方はもう冒頭に流れる「エメラリーダのテーマ」曲とこの船以外は語りようもないとほほな出来栄えなので、すっとばします。でも誰が何と言おうと、プレアスターは古今東西の宇宙船の中でも群を抜いて優雅で美しい。これは「宇宙からのメッセージ」の企画スタッフに、石森章太郎(当時)さんが参加していたことと、東映では昔、石ノ森さんがかかわった「空飛ぶゆうれい船」があったからこそのデザインワークスでしょう。

ゴーカイガレオン東映直系の宇宙帆船には、ゴーカイガレオンなる真っ赤な海賊船(黒いでかいのもある)があげられますが、母艦だけならまだしも母艦並みの大きさのゴーカイマシンを搭載していたりそれらがドッキングして巨大ロボになったり、破天荒すぎてその動力源や航行システムのすべてにおいてわけがわかりません。持ち主がゴーカイな奴らですから、細かいことを気にしていたらきりがないのですが。

バウンティスタそんなわけで、強引に宇宙帆船は美しい。日本丸だって出港しちゃったんだから、宮城県にあるこのガレオン船も、いつの日か太陽風を受けて飛び立つ日が来てくれないものかと想像してしまいます。

 

宇宙への遠い道

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itokawaうちのエスクードの積算走行距離とリンクさせ、この数年アポロ計画の話ばかり書いていましたが、7月20日といえば我が国のロケット技術における草分けとなった糸川英夫さんの誕生日でもあります。糸川さんが50年前に火薬燃焼によるペンシルロケットを飛ばして以来、後進の技術者が固体燃料から液体燃料へとロケット技術を進化させ、小惑星探査機では電気推進という新機軸を生み出すに至っています。

bc-3糸川さんご自身は1967年で宇宙開発の現場からは退いていますが、「ケースD ‐見えない洪水‐」「21世紀への遺言」のようなシミュレーションに基づく未来予測に長けております。その一方で、保有技術を飛躍させたSF分野での監修も多く手掛けていました。ここに引き合いに出している宇宙船は、糸川さん監修によるイオンエンジン。つまり電気推進理論の発展型を搭載しており、巡航速度0.2光速という優れものです。

bc3何が優れものかって、密度の濃い大気圏内では不向きなイオンエンジンであるにもかかわらず、この船は地上に降りてきちゃうという。そこで改修を受け最高速度0.8光速に至るプラズマパワーユニットを組み込んでいますが、それがなかったら再び大気圏の外には出られなかったのではないか?(プラズマで電気推進を上回る推力が出せるのかどうかは知りませぬ)

しかしせっかくの監修も商品展開には理解されていないようで、模型やら玩具やらの箱書きスペックにはワープドライブだの航続距離無限だのというとんでもな表記がなされてしまい、今や半分くらい定説設定になりかけているようです。それをさしひいても、全長70m、総重量550tという質量の有人宇宙船ですから、それを飛ばすというだけでもこのイオンエンジンは、はやぶさ2に比べたらすさまじい技術革新が盛り込まれているのです。

儲けたいのは誰だ!?

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009vsdm先月には発表されていたようですが、本日が「サイボーグ009の日」だというので、言わずにはいられない。

「これは・・・ナンセンスだっ」

サイボーグ009vsデビルマン

 

しかもまたもや宮城じゃかからないっ

生みの親の故郷だぞ?・・・あ、石川県も外れてる。

さてどーすんでしょ。加速装置はあるけど空を飛べない島村ジョーのために、ギルモア研究所では002ことジェット・リンクを再改造してジョーとドッキングする能力を持つジェット・リンク・スクランダーに・・・そのさなかにデーモン族と組んだ黒い幽霊団が不動明を拉致して処刑を! さあ行け空飛ぶサイボーグ戦士・・・

そんなわけねーだろっ

デビルマンのファンの方々には失礼を承知でぼやかせていただきますと、デビルマンそのものの物語はすごいし唸らされるのですが、僕などの世代はそれより以前に、ハレンチ学園と出会ってしまっているのです。僕なんか小学校の低学年です。

序盤や中盤の展開は、まああちこちで語られている風評に準拠するかもしれませんから、僕も親に隠れて読んでいたし、少年ジャンプを買いに行った本屋のおばちゃんからも白い目で見られたものです。が、第一部の終幕となるハレンチ大戦争編に物語が及んだ時点で、風紀上好ましくないと判断された学園に対して、大日本教育センターとやらが軍を出動させ、学園はおろか周囲の市街地から住民に至るまでを殲滅し始める。そこから始まる惨劇には、何も悪魔族やサタンの力を借りるまでもない、体制に狩られる自由の主張が容赦なく描かれ蹂躙されるのです。

あの結末をデビルマンよりも先に見てしまっていると、デビルマンのアドバンテージは作画タッチの変化くらいでしかなく、トラウマにもなり得なかったのです。今だったらもっと凄まじい漫画もあるのですが、当時受けてしまった衝撃とトラウマの前にはどうしても霞んでしまいます。ハレンチ学園は決して、スカート捲り談義の素材で片づけてはならない恐ろしさを秘めています。

あーいや、それは今回は関係ないんだ。

この003は無い翻って009にしてもです。今回の予告映像を見る限りの、ミュートスサイボーグ編らしき作画の下手さ加減。

今どき珍しいほどのレベルで、あのまま作っちゃうのかこの映画?

 

 

今尚近未来の1980年

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shadoロバート・マイアルが書いた早川文庫のノベライズ(もちろん和訳されてるやつね)を読み始まってしまったのです。
45年前に描かれた“10年後の近未来”が、いまや35年前の時代の物語。
『謎の円盤UFO』のテレビ放送は1970年、文庫は75年に発刊されているのですが、読み返してみると、まだ近未来で通じる部分があり、実用化されてしまった技術と入り混じりながら、人類其処まで到達できてない世界が広がっています。
しかし70年とか、75年かい。
「アポロ11の月面着陸」で科学的なことなど判らずテレビに食い入った1年後、
「1980年、既に人類は・・・」

とやられてしまって、「月」という天体が脳裏にぐりぐりと食い込まされたのは、どうもこの辺が元凶であったらしいです。

この当時、自家用車が30万キロを走るなどということは、およそ考えられないと思われていたでしょう。
実際、この頃の我が家のクルマは10万キロを走るどころか、せいぜい3万キロ程度で、車検毎に乗り換えられていた(くそお、なんてもったいない)
道路事情も悪かったし、クルマ自体の耐久性もなかった(ろくなクルマに乗っていなかったという説も・・・)。ところが海の向こうでは、超近代兵器が未確認飛行物体と闘っていらっしゃるようなドラマ。
しかも、羨望の的であったウルトラ警備隊の超兵器など足元にも及ばないかっこよさ。ただし登場人物が常用する自動車だけはモーターショーのコンセプトカーみたいに現実離れしすぎていて好きには慣れなかったけれど、防衛兵器の映像に関しては カルチャーショックでした。

小説の方を読む弊害としては、これらの映像が場面を補完してしまうことで、脳内ではBGMまでリピートされ、登場人物が声優の声でしゃべるのがいけない。もっとも小説自体が「UFO」の番組シナリオからいくつかのエピソードを抽出して構成されているので、ある程度記憶がリピートされてしまうのですが。

 

海   へ

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海へ再び健さん映画ですが「海峡」より早く放送されたのが意外だった「海へ ~see you~」は、土木映画同様これまた数少ないパリ・ダカールラリーを素材にした邦画。88年1月が舞台なので、残念ながら逆立ちしてもエスクードは走っていませんが、2時間53分の上映中、かなりのラリー実景が観られるという、その意味では貴重な映像です。邦画で同類のものは、それより2年前のレースを素材にした「パリ・ダカールラリー栄光への15000km」くらいしかありません。

炎上するレンジローバーを背にして膝まづく健さん、というシーンは実際には無いのですが、この場面自体は映画の後半の重要なシークエンスで、犯罪・ギャング映画といえばこの人というジョゼ・ジョヴァンニが原案をまとめたというだけあって、フランス映画っぽい男と女の結末に結びつくのですが・・・ この映画はなにしろ原案を持ちながらこっちの超有名脚本家がシナリオを起こしているため、用もないのに出てくる健さんのキャラクターとしての掘り下げパートが映画を台無しにしちゃう、駄作扱いの票が多い作品。ラリーに興味がなかったら、3時間近く映画館にいられないとまでの言われようです。

しかしながら、ドスやら拳銃やら自動小銃を振り回す健さんではなく、はたまた年老いた駅員などでもなく、まだ現役の職人(カミオンドライバー兼メカニック)という健さんを見ることができるという意味でも、海峡の土木屋と並んで貴重なのであります。あ、88年ですから、あの篠塚健次郎さんもちらっと出てくるんだけど、もう若いのなんの。