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  ~懲りない傾向~

引き出しと世界観

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ntg-5あーだこーだクサしながらも、とうとうNEXTGENERATIONパトレイバーの第7章まで来ちゃいました。エピソード12は5月封切り予定の長編映画につながる導入部だそうで、特車2課の存続問題と警備部の抱え込んだ「後藤爆弾」(そういう言い方はされていない)と、これらに呼応するように蜂起するテロだかクーデターだかという展開への「句点」なわけですが、20何年前の劇場版第2作ともつなげると言いながらの、それしか引き出しが無いのか? という世界観が残念。それをわかっていながら第7章のソフトリリースを待たずに観に行っちゃう自分が無念。

たぶんその長編映画も観に行って、やっぱりソフトを買っちゃうだろう予測に雑念ありありです。要するに長編版の予告編を一時間弱見ただけだった。というより、本物の予告編の方がすごかったので、エピソード12自体には「えっこれだけ?」という出し惜しみ感ばかりが残るのでした。

 

マッドサイエンティストの居る構図

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二代目トータス正月の休みに、地上波で再放送された「怪奇大作戦 ミステリー・ファイル」の録画を観ておりました。すでに一昨年の秋に衛星放送枠で世に出ていた番組でしたから、今頃なお話ではありますが、2007年にリメイクされた「怪奇大作戦 セカンドファイル」から数年して、この番組でも三度めの需要があるんだなあと思わされました。

6年間時間が経過すると技術も進歩していて、CG特撮への依存度も高まりますが、その精度もずいぶん上がっています。一方特殊メイクや液体を使用しての特撮は、逆に映像解像度が良くなっている分苦労させられているかなと感じます。

2作目と3作目のどちらも面白くはありましたが、ミステリー・ファイルの方は、狂信的?科学者の設定に頼りすぎな各話で、展開は違うけれど「またそれかい」の連続なのが残念。それにもまして、SRIの小道具の頂点でもある専用車トータスが無くなってしまったのが無念です。セカンドファイルでは、マツダのAZ-1を2代目のトータスとして登場させただけでも、嬉しかったのですが。

全4話のうち3話が科学者と一線を越えた研究無くしては始まらない怪奇事件というのは、短期決戦ドラマとしてはどうなのよと感じます。それだったら全話マッドサイエンティストで固めて、そのうちの一本に

・ある日SRI事務所の前に、重い鯛焼き機を引きずりながら若者が行き倒れしていた

・SRIの面々が介抱しようとすると、それは現代科学の最先端を行く人造人間だった

・一見鯛焼き機と思われた機械を調べると、とんでもない能力を持つ危険な機材と判明する

・SRIは若者の再起動を試みる一方、これらを開発した科学者の存在を突き止め追跡に出る

・あとはまあ・・・ご想像の通りで

というような馬鹿馬鹿しいシナリオがあってもいいような気がします(ゆうきまさみさんが快諾してくだされば)

 

検定 宇宙船の時代

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と、こんなことやっても誰も興味を示さんだろうなあってことはわかりきってるんですが、問題です。

ここに挙げられたそれぞれの宇宙船を、物語の設定上で古いものから年代順に並べよ。

ARCADIA-

ARCADIA

XBOMBER

XBOMBER

BURITANIA

BURITANIA

 

 

 

 

MINERVA

MINERVA

SPIEGEL

SPIEGEL

intercepter

INTERCEPTER

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1個だけ判り易すぎなのが混じってますが、そこはまあサービスということで。 尚、ここでは船体(船体と呼ばないのもあるし)の大小に関わらず、便宜的にすべて宇宙船とみなしております。

 

未だMASTER

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リ・マスター雑誌連載がどのくらいのペースで動いていたのか知りませんが、先日、「MASTERキートン REマスター」の第1集が刊行されました。あれ?背表紙にもどこにも巻ナンバー振っていないけれど、「全1巻」じゃなくて「第1集」となっている。まだ不定期掲載しているのか?

前回、このブログでRe MASTERを書いたのが2012年の3月でしたから、すっかり忘れてましたが、保険の調査員がなし崩しに探偵家業になっていった前作の探偵からは足を洗おうとしているようです。

それでも資金繰りから遺跡発掘は思うようでもなく、おそらく世紀の発見であろう仮説立証のための出土物を保ちながらも、博士号を取得していない彼に対して、考古学会の風当たりは冷たいようです。

しかしちょっと気になったのは、以前にも増して東欧の民族やイデオロギー紛争からくる裏社会のゆがみや犠牲者のことをずいぶんクローズアップする。全体的に殺伐としているこのトーンは好きではないなあと思えば、REマスターはシナリオ担当者が前作とは変わっていたのでした。意図して戦争はあとにろくなものを残してくれないとメッセージしているかのようです。

それでも1エピソードだけ、平賀=太一・キートン氏の学者としてのその後を描く部分があったのが救いです。ここに彼の一人娘の百合子も登場しますが、まさかの母親と同じ境遇。一つだけ母親と違っているのは、父への尊敬ゆえに今の境遇にあるようで、うーん、あの百合子ちゃんだからなあと頷く半分良くないだろそれとはらはら半分。これはあれだな、先日、霰の埋蔵文化財学な話を書いたばかりだから、かもしれません。

キートン氏は「そんなものだ」と独りごちますが、二人いれば「つらさは半分・・・いや楽しさが二倍」と笑うのです。むー、言うじゃねーかお父ちゃん。第2集があるのなら、探偵業と元軍人のしがらみはほどほどにして、ヨーロッパ文明の起源をどう立証していくかに、たくさんページを費やしてほしいです。

遅いぞ 五代!

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kuuga2014かたや幼児雑誌にたった一回登場の3号まで掘り起こして遺産を食いつぶすかと思えば、コンビニ展開雑誌の方では「仮面ライダークウガ」の連載も開始されています。子供向け放送枠では描けないであろうグロな描写を「怪奇性」と勘違いしていないか? と思わせる展開は、どうやらコミカライズでリメイクする企画らしいですが、なんともへたっびな画風で全く馴染めない。

そのうえプロデューサー、脚本家まで連名なので、漫画家にしてみれ二重の枷をはめられての仕事のようです。

クウガは昨年、番組でメインライターを務めた荒川稔久さんによるノベライズが刊行されていて、この小説版で「13年後」を描き、駆け足なストーリーながらもその後の人々と、ほかならぬ五代雄介について一応の決着をつけており、もうそれでいいじゃないかと思うのですが、わざわざ脚色追加しながらリメイクを読みたいというファンがいるのかなあ・・・

火山島幻想

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ゴーグ国内の活火山が各所で警戒態勢に入っているときに不謹慎ですが、1973年の12月、東京から1000キロも離れた父島の沖合に出現した火山島が、「西ノ島新島」と名付けられました。噴火は5月に始まり、9月に島らしきものが確認されてから3カ月の観測によって海上保安庁が命名に至った無人島です。もともと所在した西之島旧島は細長い小さな島でしたが、それでも海底からの比高は4000メートル級の海底火山でした。ただし73年まで噴火の記録が無く、この時の噴火が有史以来初の活動期突入。旧島の近くに陸地ができたわけです。その後20年ほどかかって浸蝕と堆積を繰り返し、2つの島がつながっていきます。

ご周知のように、昨年40周年とばかりに再び新しい噴火が始まり、2013年新島が今尚噴火し新島を呑み込んでしまっている、あの火山島です。

これで「マーズ」と言う人と「ゴーグ」と言う人とでは少し時間軸に世代差がありますが、僕とか和邇さんなんかだとレンジが「ガボテン島」まで遡れるので、おぢさんたちはすべて括れてしまうのが火山島の浪漫(この一言が不謹慎発言)。これはたぶん、ゴジラが海の彼方からやって来るように、戦争経験世代から受け継いだ、太平洋の彼方に対する脅威が、いつしか怖いもの見たさに変化した感覚なのではないかと考えています。

それは機会をいつかに譲る解釈として「巨神ゴーグ」もまた、オウストラルなる孤島において出現した海底火山の噴火によって新島が旧島と融合し、これを多国籍企業体が米ソをも動かし、地図上から存在を抹消してしまうというバックボーンを持っています。今ならメタンハイドレートなど海底鉱床の資源開発の利権独占なんて、ありがちな世界観です。が、オウストラルに秘匿されたものはそんなレベルじゃなくて・・・

これは、続編でもリメイクでもいいから、安彦原画で動くアニメーションをもう一度見てみたい。オリジンなんかよりも見てみたい。リメイクでも構わない。続編として作るとすれば、当時の主人公でもまだ30代前半で主役を張れるし、その子供たちを登場させてもいいかもしれない。物語の最後で火山活動によって再び沈んでいったオウストラル新島には、結局当時回収できなかったモノがそのまま残されていますから、物語の縦軸は生きているのです。

2時間枠で6話構成・・・というのは贅沢すぎなので、4話構成くらいで。これが出て来るなら、基地と作戦室の両方にブルーレイのデッキを導入しますよ。

 

 

そんな 今さらの3号

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typ3「たのしい幼稚園」にただの一度しか登場しなかったとなると、いくら当時現役のライダーファン(小学生)でも知らなかったよ、な、「仮面ライダー3号」って、これぞまさしく遺産の発掘です。

4か月後に誕生する仮面ライダーV3とどう整合するんだ? という心配は、たぶん必要ないのでしょうけど、これが免罪符となるなら、コミカライズ版のショッカーライダー12人のうち1人が後の2号ライダーという解釈をして、今度の3号もその1人であるなら、実はまだ特撮版に登場していないショッカーライダーとして4人分ストックがあるという荒技も可能なのです。

なぜなら、ショッカーやゲルショッカーの改造人間のなかで、素体となる改造人間体に仮面と強化スーツを装備するという製造システムならば、他の怪人に比べて造るだけなら最も量産化しやすいのが、このタイプだから。そしてメディアミックスを逆手に取ると、この3号とよく似たショッカーライダーは、すがやみつる版「新・仮面ライダー」に登場していました。

しかしこの3号と呼ばれる人もどこで何をしていたのかまったく不明で、かなりいじられているらしく、制作側は仮面ライダードライブの世界観に合わせて「トライサイクロン」なるスーパーマシンに乗せてしまうようです。うわー、これNAのロードスター? そこは目をつむりますけど、車体に立花レーシングクラブのマークを入れているというのは、3号はどこかで1、2号や立花藤兵衛さんと出会っているということですか? そういうところの考え方が謎です。

魔女の聖域 和邇さんの手記002

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ark シリーズとしての宇宙戦艦ヤマト2199を振り返りますれば、旧テレビシリーズや問題作“さらば”以降の黒歴史に至るまでを総括しつつ、作劇的な矛盾点を極力排除しながら広い世代の萌えポイントを散りばめていく、といったものだったと思います。総監督殿の想い描く「俺ヤマト」がそこにありました。

私のようなメカフェチには“緻密な設定”の宇宙艦船を。うちの娘たちのようなキャラオタクには萌え要素抜群の“中の人”攻撃。只々旧作を懐かしがりたい人達にも、ぐうの音すら出せないほどの完成度。かつてのファンやマニアがそれぞれに抱いていた“妄想ヤマト”を根底から覆してくれた上に構築されたストーリーです。

今後はこれがヤマトのスタンダードになるのでしょう。

これからの妄想のスタート地点といっても過言ではないかもしれません。ガトランティスの存在や、拡散波動砲の装備されていない《アンドロメダ》。今回“古代アケーリアスの碑文”解読によって解釈の逃げ場を失った宇宙人類の起源など、妄想の種が再び蒔かれたと思いたいです。

という和邇さんからの「星巡る方舟」に関する感想が届きました。2199の第24話と25話の間にちりばめられたサイドストーリーと聞いていたので、それって完全新作と言いながらも、昔、松本零士さんがスピンオフさせた「ジュラ編」がベースだろうよと、「観てきた側と」「観に行かないぞ側」との対話をここに展開していきます。

派手な色の戦闘空母に陣取ったバーガーは、さしずめ“ハーロック”のようです。ドメル夫人がある意味メーテル的なキャラでしたから、他の松本キャラも何処かで出てくるだろうと思っていたら、此処でしたね。青い三段空母の後ろ姿が《アルカディア号》に見えてきますから。

旧シリーズで古代と友情を育む役回りはデスラーでしたが、今回それをバーガーさんに置き換えたのは、時系列的にこのあとデスラー襲撃がくるための措置であるとしても、あのほのぼのとしたラストシーンを見たあとでは《ヤマト》を執拗に狙う総統閣下のバカさ加減を助長するだけでしかないような気がします。もっとも、この件で《ヤマト》のクルー内に『ガミラスはお友だち』という意識が芽生えていたとするならば、デスラー襲撃の折りに対処が遅れたことの説明にはなります。

あー、七色星団の艦隊戦で、その程度でやられちゃうのかドメルの副官たちは。と、あきれていたのですが、バーガーだけが戦死確認できていなかったのはこういうことか。ことハイデルンとバーガーは、キャラクターデザインが総監督自身の画風に似せられていただけに、ドメルの側近として出番の多かったハイデルンはともかく、バーガーの去就が腑に落ちなかったのです。

ちゃんと役どころを押さえていたか。しかし確かに、欺瞞と内紛満ちたガミラス本国の派閥の中でも、これだけ有能な部下を従えているはずのデスラーは、いよいよ株の暴落ですねえ。このままでは、きっと居るであろうデスラーファン層が黙っていないだろうに。だけど次元回廊での襲撃に失敗したデスラーは、乗艦の爆発から逃れているのがテレビ放送版。そのうち漂流中にガトランティス帝国の艦船に拿捕されていいようにいじくりまわされて洗脳などされて帝国の尖兵に成り下がって、再びヤマトの前に立ちはだかる展開があれば、落ちるだけ落ちたどん底から這い上がるという復活のシナリオも用意できそうです。その手助けを、タラン将軍でなくバーガーがやってもいいわけで。

・・・あれ? そもそもガトランティスが存在してデスラーが行方不明で、今回のドラマの冒頭には空間騎兵隊も登場するそうで。つまり我々は、知らないうちに「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」か「宇宙戦艦ヤマト2」の世界に引き込まれているのではないか。

ガトランティス部隊は宝島ならぬ“宝の星”を大帝さまに献上するため探している最中に偶然《ヤマッテ》と出くわします。テロンのフネに、星をも砕く大砲が搭載されていることはガトランティスの末端にも知れわたっており、これを拿捕すべく攻撃を開始。ヤマト側も反撃しながら逃避を図るものの・・・というのが今回の物語の流れです。

登場が期待されていた空間騎兵隊の斉藤一氏は、アバンタイトルとエンドロール前のオマケ&中盤にくる事態への小さな伏線でしかありません。が、全くもって活躍しませんので(笑)

いやまて、和邇さんは重大なことをリークしています。古代アケーリアスの碑。これは今作のヤマトの世界では、ジレルの魔女たちにのみその謎が託されていた、失われた文明のことであると同時に、名前をもじっているけれど、アクエリアスのことであるなら、今後のヤマト公開の進路は「さらば」の選択肢ではなく「2」。それどころか行く手には「完結編」が待ち受けているということではないのか・・・

そもそもジレルの魔女、という設定自体が、その響きから、松本版スピンオフのジュラだったことに、なぜ気づけなかったのかが今さらながらに口惜しい。いずれにしてもアケーリアスとジレルというキーワードがセットで出てくる「星巡る方舟」は、もうその時点で「3」から先への羅針盤だと言ってもいいのでしょう。

“ジュラ”篇を知っているオヂサン世代なら「ほう、そう来ましたか」的な物語です。私的に娯楽作品としてはチケット代相応だったと思います。時間が許せばもう一度観に行きたい。なお、今回はエンドロール終了後の『特報!』はありませんのでご安心を。

いやいやいや、実はこの映画そのものが、今後のヤマト映画のプロモーションでしょう? わざわざ特報などと銘打たなくとも、確信犯的にやることやってますってば。なんせ「もう一度観に行きたい」と語っている和邇さんですが、初日に2回観てるそうですから。続きを切望するジレルの魔女の心理攻撃に遭ってしまった人々は、かなり沢山いそうです。

 

特報と訃報

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ビオランテハリウッドのゴジラが好評の成績を収め、本家でもゴジラ映画の新作づくりに踏み切ることが報じられた頃、特撮映画制作に無くてはならない特技監督の川北紘一さんが肝不全で逝去されていたという展開は、ゴジラ復活の報よりも驚かされる訃報でした。なるほど会見で「スタッフは人選中」と言わざるを得なかったわけです。

東宝の特撮映像を築いた円谷英二さんの技法を受け継ぎ、より新しくなった技術を取り込み、CG以外の特撮手法としては、この人の存在はとにかく大きかったのです。もちろんそこに師事した若手も育っていましょうが、川北ゴジラはもう新撮では観られない。

間の悪い時ってこういうものなのでしょうけれど、それにしても、アメリカ版のゴジラが好評だったことを示し「ゴジラは愛されている」と、制作に踏み切るという会見内容は情なかった。「アメリカに負けないゴジラを作る」とも発表では発言されていますが、いかにも様子見てましたな聞こえ方でしかない。こうなると、あとを継ぐスタッフ陣には、ほんとに世界最高峰のゴジラを創り出してもらわねばなりません。

CGばりばりのゴジラが出てくるのも避けようがない世代交代がありそうですが、よくよく考えてみたら、対デストロイア戦のあとメルトダウンするゴジラの映像は、川北さんが作らせたCGでした。しかしモノはゴジラ。いちいち触っていたらきりがないとはいえ、福島の災害も見て見ぬふりはできないでしょう。

川北さんは、そこには触れたくなかったのかもしれません。

複雑な彼女と単純な場所

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ep10というのは矢作俊彦さんの著書。この表題を見て「雷蔵ってば深読みしすぎ」と思われた方にはひれ伏して「恐れ入りました」と御礼申し上げます。

で、その展開の前に、エピソード10「暴走!赤いレイバー」が来るわけですが、軍用レイバー対パトレイバーの一騎打ち・・・は、アニメーションシリーズで描いたものの焼き直しに過ぎず、下地があれば上手に作れて当然。そんなフォーマットがあることはあるものの、敵が撃ってくるとあんな距離感でこんな速度感なのかと特撮合成の秀逸さに目を見張りました。立て膝つくだけで脚部全損のイングラムなんて情けないけど、これが金食い虫の所以か、とも。

エピソード4に登場したテロリスト蜂野一郎と泉野 明のレイバー戦の構図は、役者の顏で見たら浪岡一喜と真野恵理奈という組み合わせで、リーグが違いながらも仮面ライダー対決(「鎧武/ガイム」の仮面ライダーシグルドと「フォーゼ」の仮面ライダーなでしこ)だったりしますが、浪岡さんといえば実は「幻星神ジャスティライザー」でデモンナイトこと神野司郎や、「ライオン丸G」で獅子丸をやってたりする変身ヒーローキャリアの多い人なのです。けっこう強敵(いやあんまり関係ないぞ)

レルヒさん物語の大半が新潟市なので、実景と絡めてこんなゲストも出ていましたが、レルヒさんは上越のキャラではないかなあ。新潟市は下越なのよと思っていたら、散々新潟港のお祭り幟を立てているロケ風景に城ケ島が映り込んでいるのはきっとわざとでしょう。エピソード8に続いてゲスト出演の高島礼子さんが、海鮮丼でなく、たれかつ丼でも注文していたら手が込んでいたのですが。

蛇足ながらエピソード8においても遠距離射撃2000というタイトルながら、暗殺者の後ろに幕張WBGがあり、それと撃ち合うカーシャの遠景にNEC本社が見えるというのも、たぶんわざとなんです(笑)

そしてエピソード11の「THE LONG GOODBYE」は、なにもパトレイバーでなくても・・・という視点ではなく「パトレイバーでもこんなのがやれるのか」というベタな物語に、逆に呑まれちゃいました。予告を見ていたときには、まさかコミカライズにおける熊耳武緒とリチャード・王の1997年夏の香港を、明でやるのか?と勘違いしていましたが、テレビ番組だったら2時間枠で作るであろう悲恋ものにコメディーもレイバーもちゃんと組み込んで1時間未満にまとめるのはたいしたものです。

ep11このカットだけ予備知識なしで見ていたら、誰もパトレイバーだと思わないのではないかというデートシーンの結末での夜景は、それこそべたべたなんですが遠景からの寄せが美しい。最近の月9でも見かけません。さらに回想において高校生時代の彼女がすでに「絶対にパトレイバーに乗るんだ」という意志表示をしていたのもかわいらしかった。

けれども、その動機が何だったのかまではさすがに掘り下げられておらずちょっともったいない。ここは「そのうち作者が描くでしょう」ということなのか(いやまて、この場合作者って誰だ?)

恋の終わりに語られる「ロング・グッドバイ」を、さらりと展開しているのは実は僕好みの演出でした。

ただ、かの娘の父、の立場から見ていて、リボルバー拳銃のペンダントヘッドを「かわいいっ」と言うような娘には育てたくないぜ。と同時に、もしも僕に息子がいたら、彼女にプレゼントするアクセサリのセンスについては英才教育施すぜ。ついでに背伸びしたがる年頃とはいえマーロウのセリフなんか語らせるのは10年早いぜ。と言っちゃうぜ。というところで、そこから思いっきり飛躍したのが本日の記事表題でした。いや、飛躍はしてますが、つながりはあるんです。

そんなわけで、THE NEXTGENERATIONパトレイバーの第6章はなかなか面白かった。はい? 2199ですか? 混んでたんだもん。