Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

ネーミングの妙

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「注文の多い料理店」という童話は、宮沢賢治によって書かれたブラックユーモアな世界観のお話で、そこに登場する「山猫軒」なるお店と同じ名前の料理店やカフェが、全国津々浦々に所在します。さすがに物語り同様の、おっかないお店をまねしているところはありませんが。

しかしここのお店はその一歩先の、ユーモアの王道を行っている。種山高原星座の森キャンプ場のセンターハウス内にある「献立の少ない料理店」。ネーミングの妙だとうなってしまいます。

どのくらい献立が少ないかというと

■銀河鉄道の夜(特製ラーメン) 650円
■ごくふつうのラーメン 550円
■ごくふつうのカレー 550円
■セロ弾きのゴーシュ(山菜そば) 550円
■雪渡り(山菜うどん) 550円
■天然行者ニンニク入りラーメン 650円
■ばっきゃミソ入りおにぎり(2ヶ) 300円
■グスコードンブリの伝記(牛丼) 650円
■コーヒー 300円

んー・・・少ないと言えば少ない。しかし献立の一つ一つが、派手ではないけれど何となく主張を持っている。特製ラーメンとごく普通のラーメンの、100円の違いっていったい何なんだろう? 天然行者ニンニク入りラーメンとは、おそらく内容が異なるはず。

実は献立が少ないというよりも、営業時間の短いレストラン。10時に始まり、午後3時には終わってしまうのが厳しい。そこはまあ、キャンプ場なので、朝と晩は自炊でやっちゃいますから問題ないわけですけど、ここへ昼飯としてやってこようとすると、11時頃から走り始めて隣の高原をうろつき、もたもたしているのは案外危険かもしれません。しかし・・・食ってみたい! 味なんかよりも(おいおい)、このネーミングに引っ張られているのです。