高気圧に覆われた福岡県下は、午前9時あたりから外気温が30℃に達し、湿度は82%。降水量ゼロ、南からの風は約1mのまま、西向きへと変化していく猛暑。日中の最高気温は35℃の快晴でした。
まさしく真夏の耐久レースは熾烈を極め、10:15のスタートからデッドヒートの様相を呈しています。「チズちゃん with WESTWIN」が走らせるエスクードTA31W・ディーゼルターボにとっては、過酷な条件。前期型のRFエンジンにはインタークーラーが装備されていないため、熱負荷のかかり方が大きくなります。
10:50。第2ドライバーに交代したあと異変が起こり、警告灯の点灯と意に反した減速。コース上からオフィシャルのサービスカーによって牽引されてピットに戻ってきた31Wは、タイミングベルトが断裂しており、リタイアを余儀なくされました。
んー!!! 島監督の復帰戦、またもや幻に。
「想像以上にエンジンルームに熱がこもりますね。それにしても私が走れないと言うより、車を停めざるを得なかった役割をまたしても小松君に巡らせてしまったことの方がつらいです」
さて耐久の流れはそれでも続きます。川添・後藤組のパジェロミニは、今回はエントリー数の多さからカテゴリー分けされ、午後からの改造車クラスへの出走となっていました。仲間の雪辱は我々が果たす! WESTWINのトップ2の熱い走りは、しかしながらコース上のステアケースの段差など中、大型車に有利な設定に加えて、それらの相手がすべて改造車であるという不利な状況を強いられたようです。無念にも上位に食い込むことはかないませんでしたが、彼らは早くも来月のJXCDに備えて切り替えに入っているそうです。
ところで、結果は残せなかったTA31Wと思われましたが、この状況には覚えがありましょう。そもそも最初のTA01Rが役目を終えたときに、まだ遣り残したことがあると01Wが登場し、対戦相手とのデッドヒートから51Wが用意された経緯。島監督、三人娘、後藤選手と続くエスクードの乗り手に、小松選手も火種をもらったようなエピソードを耳にしました。
「後藤君のエスクードこそ5速ものですが、あとはすべてATでやっている。どうせやるんだったらマニュアルミッションのテンロクを探してきて・・・まあ、確定していないのだけれど、なんせ我々ですから」
島監督は聞き捨てならないことを言っておりました。そのあたりのお話は、来週の宴席で小松君と後藤君に聞きだしてきてほしいところですが、後藤君はまあ、それどころではないようなので、この展開はいずれまた。そこへいたる前に、レーシングスーツは白ネクタイに着替えられるのでした。
以下次回! 28日あたりに。