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  ~懲りない傾向~

Team WESTWIN Warriors #057

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ウエストウインの面々とは、彼らの遠征先で直接会えるものの、交流のほとんどは電話やメールでの情報交換を展開していました。島監督の談によれば、僕は監督とは2年周期でお目にかかってきたようです。

それじゃあ今年はその年まわりじゃないかと、気がついていたかというと、日頃のコンタクトの膨大な数で「なんかもう、すっかり隣人」という感覚であったため、まったく気づいていませんでした。そういえば、東日本大震災の日、最初につながった電話が、島監督からの安否確認と激励だったのです。

彼らのレース活動には、間接的にしか手伝うことのできない福岡と仙台の距離ですが、この2都市は空路で連絡されている。それならば、一度本拠におじゃまして(ほんとに仕事の邪魔にしかならなかったよ)、チームの面々とも会ってこようというのが、今回の福岡行きの不純な動機。すると監督の号令一下、航空券の手配やら宿泊先の確保やら宴会の段取りやら現地での足となるレンタカーの押さえやら、知らない間にどんどん進んでいたのです。

おお、なんて大名旅行(いや、旅券や車の支払いはしましたですよ)

そんな経緯で、チームのみなさんが集結するまでの時間を利用し、それぞれの課題で別々の場所にて作業中の、2台のエスクードの様子も視察させていただくことができました。後藤選手の専用機とは、世羅のJXCD以来の再会で、随分とモデファイが進みました。今季のTDAから投入されている川添選手の専用機は、最新のバージョンとして初めて目にすることになります。この個体がSIDEKICKさんの愛車だったことは周知のエピソードですが、51Wなのに11W顔。このパーツは、SIDEKICKさんのこだわりだったものです。

両車とも、11月のTDA最終戦に向けて調整を施していますが、後藤選手は10月に行われるJXCDにも参戦するとのことで、1戦多く活躍の姿を見ることができます。

「どちらのレースも、ドライバーが存分に戦えるだけの戦闘力を与えてやることが私の役目で、それを形にしてくれるチームスタッフが、この街には沢山いてくれます。みんな頼もしい奴らですよ」

早くからエスクードのポテンシャルを見出していた島監督は、先シーズンからTDAの流れに出てきた変化に対して、成果を得たことにある程度満足しているようですが、この変化は「打倒エスクード」という他チームのマークが強まったことを物語っており、ハイパワー車との対峙や、エスクードに拮抗する軽量・レスポンスを持つ他車種の台頭にも、油断できない緊張感を抱いているそうです。

「それとですね、やるからには勝つ信条で参戦してきたダートレースの世界ですが、まだ勝てていないやつが一つあるんですよ。これをなんとかせにゃならん」

思わぬ発言が出てきました。このあと、チームの面々が集まったところで、監督は一大宣言をするのですが、長くなるのでそのお話は次回。

重   陽

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25年前の今日、首都高速川口線江北ジャンクションから川口ジャンクション、東北自動車道川口ジャンクションから浦和インターがが開通しました。この日、東北自動車道は全線開通となり、青森市から八代市まで路線延長約2000キロもの高速道路網がつながったのです。

ところで八代ってどこ? と思ったら熊本県ですよ(なにしろ2000キロだものな)。実は本日、その熊本県にいることになっていまして、こんな記念日だというのに僕自身は仙台~福岡間をキセルして、福岡市から阿蘇までの道のりを自走するというズルをしてます。

これはいわゆる「講釈師か講談師の見てきたような・・・」の話になりますが、8日夜、teamWESTWINのみなさんとお会いし、取材をさせていただき、写真のE376第一号車から始まるエスクードの活躍やら、彼らの情熱やらを聞かせてもらって、これを来年のweb企画素材として収録。というのが、今回の福岡行きの目的です。

これがまた間の悪いことで、そんなんだったら先日のTDA第二戦のときに行けばいいものを、こちらの都合がつかずに今頃なのです。すると、なんとしたことか、9月9日って、モビリティおおむたではXCダートが開催されるのだそうです。

「いやー実は、雷蔵さんが来られるってんで応対準備にかまけてたら、すっかり忘れてました」

おいおい、いいのかそんなんで(というか、こんなときに来ちゃって)

「まあ今、耐久用の車が無いので。急場しのぎで用意したってろくなことはありませんから」

さて、この対話は正確には8月末に交わしたものです。ひょっとすると、阿蘇にいるはずの自分が大牟田に連れて行かれているかもしれませんが、どうなることやら。

ところで、9月9日は重陽(ちょうよう)。五節句の一つで、奇数である9は陰陽道においては陽の数。陽数の極とされる9が重なる日とされ、「重陽」と呼ばれています。こういう日は「陽の気が強すぎる」ため不吉という人もいれば、陽の重なりは吉祥とする考えに転じて、祝い日だという人もいます。菊の節句とも呼ばれるそうですが、それは旧暦にちなんでのことで、もちろん九州はまだまだ真夏の暑さです。

重陽という言葉にはあまり馴染みがないかもしれませんが、重陽子、てのは、物理学の世界で知られています。水素の同位元素で質量数2の重水素の原子核のことで、陽子と中性子1個づつで構成されているものです。1グラムの重水素がもたらすエネルギー量は、石油で言うと8トンに相当するそうですから、そりゃ陽の気も強すぎるかも。

羅須軽党西へ(前編)

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羅須軽党ったって、僕ひとりです。西へ、といっても、六甲山の防衛センターまで防衛会議に出かけるのではなく(いやいや、いまどきそんな話に振ったって受けないって)、teamWESTWINを訪ねての福岡行きです。にもかかわらず、今まで多くの仲間が自走で行っているのに、他ならぬ僕が空路を使うという不届き千万な行程で、さらには現地で乗り込む車がエスクードはおろか四駆ですらないという、前代未聞というよりは、けっこう見ものな九州上陸です。それでつくばーどのレポート書くのって、いい度胸してるよなあ。

そんなわけで、荷物の軽量化のためパソコンの類を置いていくので、後編は後日また。明日9日は埋め草の記事です(なんかそれって身も蓋もないな)

向こうで手配した車が何であるか、コメントの書き込みで正解を言い当てた人に、お土産でも買っていきます。ただし作戦室まで取りにこられますように。

sleep

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下書きを始めたところですが、荷造りするのを忘れておりました。ちょっと作業を止めて、脱走の準備に移行します。

・・・旅に出るのを「脱走」って書くの、何年ぶりだろう。

「夜会」とか「異種格闘」とか、まあ昔の話です。ボキャブラリーの低さは相変わらず変わってません。

下書きを始める前に

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誤解と混乱を恐れずに書いておきますが、僕は初代のエスクードにばかり乗り続けているけれど、このクルマのあゆみには1年だけ足りない履歴を通して、二代目を再評価し、三代目を歓迎し、しかしこうあって欲しいという思いのあまりに、なぜそのような進化なのかと酷評していることがあります。

それは今後も続くでしょう。ただし、モデルチェンジごとにこのクルマが嫌になっていったら、前回の20周年企画など手がけたりはしませんでした。あらためて宣言する必要があるなら、僕はエスクードというクルマが歴代大好きです。

「雷蔵さん、思いにブレがあってはだめだよ。5型からスペアタイヤが廃止されたからどうこうという問題は、エスクードというクルマを介してコミュニケーションしている我々が、これから先の交流の裾野を広げていく上で、どれほど重大なことなの?」

こう言われて、あっ、それは大事なことを教えられたと感じました。安全面において課題は依然として残るお話ですが、初代と最新モデルとの違いを、新しいエスクードに乗り始める人に押し付けてはいけないというロジックは、もっときちんと受け止め方を考えなくてはならないことなのです。

「ESCLEVはまさしくクロニクルであり、つくばーどに至っては、車種の隔たりすら無しでやっているわけですから、エスクードの変遷そのものは、おおらかに受け止めましょうよ。それよりもっと、おもしろいことやらかして、誰でもいい、ちくしょーやりやがったなーと思わせることのほうが、ずっと楽しい」

実は、にやにやとお説教されながら、僕もほのぼのとしているのです。こういった提案をしてくれる人がいるという、嬉しさ。だって、そろそろ、二つのサイトとも、賞味期限が切れただろうと思っていましたから。なによりも、この手の話をメールや電話のやり取りではなく、サシで対話しようと仙台までやってきて喝を入れてくれることに、ありがたさを感じました。

来年5月、エスクードは誕生25年を迎えます。三代目の5型の登場は、なんといってもこのクルマの節目にバトンをつないでいる。そのことを忘れてはいけないのです。そして、そんな時代だというのに、僕も彼も、初代に乗っていることの「それはなぜ?」というメッセージも、伝えていくべきだろうと。

それが、25年というあゆみと、ラブレターの骨格です。

どうもそれを書くのは僕にやらせようということなのですが、伝えたい言葉は、きっと、世界中に散らばっているはず。このクルマに乗っている全ての人の言葉を集めて、ラブレターは完成していくのではないかと、このへんまではまとまっていました。

誰に送るのかって?

というあたりから、対話の全体像が酔いに負け始めて、でろんでろんになってしまいました。まったくさー、なにをやっているんだってなはぐらかし方ですが、誰にって、そんなの口に出して言う必要もないくらい、わかりきったことですよね。

現在進めている25周年企画は、ようやくディティールが見えてきました。僕が面白ければそれでいい。それでいいのだけれど、これはきっと、あなたも面白いはずです。

以下次号というか、その折に触れて。

 

どうも乗せられた気がするが

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神輿は担いでもらえてなんぼというか。もちろん、僕にしかできないことではなくて、彼にだってできることなのだけれど、なにしろ僕以上に口車に饒舌なくせしてめんどくさがりときては、一筋縄ではいきません。

何の話かって、壮大な規模のラブレターを書けという。いや、正確にはラブレターを綴るための、言葉を集めようという。そんなことは、エネルギー有り余ってる若い人にやらせなさいよと言ったのですが、あなたがやらないで誰がやるの。と・・・

要するに、悪巧みのお話です。

彼が言うとおり、人が面白いかどうかじゃなくて(やー、おもしろくないとだめなんだよホントは)、僕が面白いかどうかなのです。その点に関しては、お説の通りだと思いました。ましてや、仙台まで押しかけてきて熱く語りやがる。ほとんど狙い撃ちの牛タン夏の陣です。

だから、呑める条件と譲れない立ち位置を精査してもらって、その話に乗りましょう。

なんのことだかさっぱりわからない流れですが、エスクードというクルマは、いつでも何かしらワクワクさせるものをもたらしてくれるのです。

さて事を起こす前にひとつ問題なんですけど、ラブレターってさ、どうやって書けばいいの?

 

似て非なるもの

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8月下旬から東日本エリアのモスバーガーで先行販売している「スパカツ」。「ザンギ」と並んであと1週間くらいのメニューだというので試してみました。聞けば釧路のソウルフードだということで、ミートスパゲティーにロースカツという組み合わせ(東京でも食ったことがあるけど、釧路ゆかりの店だったのかもしれない)

テレビCMなどの宣伝はかなりいい加減に乍ら見していたため、現物を見るまでは「なんで釧路と銘打つ? それって花巻のマルカン大食堂にもある献立じゃないか」と思っていたのです。

しかしよくよく比べてみると、釧路のソウルフードはミートソースとロースカツ。花巻のマルカン百貨店にある大食堂のものはナポリカツ。似て非なるものでした。まあどっちもどっちな気がしますけど、つゆ無しの中華麺に麻婆豆腐のっけて食っている人間にはあれこれ語る資格はないよね。

世界戦略車の憂鬱

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三代目エスクードの失速は、メインターゲットにしていた北米需要層がことごとくリーマンショックで新車購入どころではなくなってしまったタイミングの悪さでした。日本国内においては、デビュー直後の2006年あたりまでは、初代や二代目からの乗り換えユーザーと新規ユーザーが入り混じって、それぞれの視点から、かなり高いハードルを敷いての厳しい評価が対話されていましたが、ユーザー層の拡大によって、四駆としての本質を話題にする機会は拡散していき、やがてクロカン四駆の領域を語る人も少なくなりました。

アメリカでこけてしまったけれど、この車は世界戦略車だからよそで売れればいいのだ。

と、思っていたら、ことし3月に入ってきたインドネシアの友人からの連絡は、いち早く「こっちでの販売は終了になるよ」の報でした。向こうじゃAPVのようなミニバンワゴンが重宝がられていて、むしろ大人数を乗せられるニーズが必要であったようです。いやまあしょうがない、エスクードは初代じゃヨーロッパで売れたし、だから今でも日本以外じゃかつてのヨーロッパネームでグランドビターラでやってるわけだし・・・

と気を取り直せばその欧州での感想というのが

「スズキのショーグンやサムライはだめだ。なぜなら、鹿狩りに出かけても、獲った鹿を積み込めない。その点グランドビターラ(初代のノマド)はそれができた。あれはいいものを作った。だがな、今のグランドビターラは、でかすぎるんだ。長さはともかく、幅がな」

うわわ、確かにあっちの街並みだと路地裏は狭いかも。それでも、ロシアやオーストラリア、ブラジルでの売れ行きはまあまあだそうですから、とりあえず世界まだ戦略中。なのですが、そもそもが足元の母国を軽視しすぎの読み違えとも言えるのではないですか。

エロイム・エッサイム(違)

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魔法だとか魔法陣だとか言われると、つい口に出してしまいますが、新しい仮面ライダーは、そういう呪文はたぶん唱えないでしょう。唱えなくてもいいんだけれど、魔法の発動時のSEエフェクトというか、何者かの「しゃべり」がうっとおしすぎる。

Wやオーズ(もともとは555あたりから?)アイテムに組み込むサウンドギミックに音声を使い出していますが、うるさいことこの上ない。といって、いまどき「ソロモンの笛」でぴーひょろろっていうのは流行らないのでしょう。まあどうでもいいのです。興味の対象はバイクでしかないのです。

マシンウインガーと呼ばれるスーパーバイクが、どの程度活用されるのか。そこに力を入れてくれれば、あとは多くを望みません。ただ、ライダー特撮にCGを多用しすぎるのは興ざめで、あー、いかにもトランポリンだとか、ワイヤーだとかの、泥臭さが残っていたほうがいいなと思います。でもウィザードのこのキラキラ感だと、そういうのが逆に邪魔になるのか・・・

故障? これもそうですよねー

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自走5万キロ+取り付け以前の前車での履歴を考えると、どこで寿命が来ても不思議はありませんが、ドライバーがスレンダーだったら、取り付け1年足らずで座面の底が抜けるってことはないんでしょうねえ。

記録写真がないなと思っていたら、掲示板のログで、昨年10月末に、ジムニーのショック交換の折に組み付けていました。写真はそれ以前の2010年6月に組み付けたときのものです。いまさら自分の体重のことを棚上げはできないけれど、1年未満で5万キロ走るというのは、ただ事ではないのよ。

幸いにもストックが手に入ったので、本日交換。しかしさて、そのシートはどれくらいもつのか? 来年に向けて新調の予算獲得を考えてもおかないといかんかな。