日本海溝ばりの溝が・・・ ま、でもすぐそばの籠に入っただけでも進展ありかな。 ちぃは3回に1回くらいしかシャーしなくなったけど ふぅは相変わらずシャー×3(泣) しかも怒りすぎでその後咽てゼーゼー言ってるという・・・
婆にゃとチビにゃの間には・・・
どんな天変地異があろうとも、白狼ことエスクードコンバーチブルを手放すつもりはないと、狼駄さんは公衆の面前で宣言していました。若気の至りと言えばそれまでですが、九州男児の吐く言葉です。嘘ついたら針千本じゃすまされません。その彼が、20世紀の終わりに前言ひるがえしてこの車を売却することになったそれ自体が、天変地異でした。
小説家になりたかった野望をくすぶらせていた少年が若者になって、人生委ねちゃうよと一大決心をしたということです。そりゃあこんな(おいおい、失礼だろう)彼のところにお嫁さんが来て、子供が生まれるという良い意味での青天の霹靂をくらった狼駄さんですから、自分の生活環境を一新しようとするのは自然の流れ。我々、どこの馬の骨の取り巻き? と言われようとも諸手を挙げて応援したのであります。
その頃、遠く離れた九州において、クロカントライアル用の競技車両づくりを始めたチームがあり、この面々が考えていたことは
「ジープやランクルで競技に出て勝てても当たり前のようで面白くない。そんな車で走るのか? と思わせるようなベース車がいいよね」
「それじゃあ1台はハイラックスサーフに当てがあるからこれは決まり。もう1台は・・・スズキのエスクードなんかはどうだろうか」
「ああ、散々シティーユースだ軟派だって言われてる四駆だから、それ面白いじゃないか」
「実はネットオークションでオープンのエスクードを出品している人がいるんだ。この人とコンタクトをとって、ちょっと現車を見てこようと思う」
「その車ってどこにあるの?」
「東京湾の東側」
これが狼駄さんとぐらべるタロウさんことTEAMWESTWINを率いる現役ドライバー、島雄司さんとの邂逅でした。
このとき、島さんは狼駄さんが鹿児島の出身ということを知りませんでしたが、九州男児が九州男児の意志を受け継ぐという偶然の出会いに、双方大いに驚くこととなります。白狼はこうして福岡へ引き取られていき、大改修を受けるのです。