ただのとん汁だと言えばただのとん汁ではありますが、新潟の新井(妙高市)にあるたちばなのとん汁は、やっぱり旨いのです。もうかれこれ10年、ほぼ毎年食いに行くほど、お気に入りと言っても過言ではありません。以前、SIDEKICKさんが茨城まで届けてくれたことがありました。元来、はるばる新井まで出かけて行って食うことのできるとん汁であったため、自宅に居ながらにしてこの味を堪能できたことは、驚くべき慶事でありました。
また今年も妙高へは出かけていく予定ですが、今度は仙台から走るわけで、この距離感はますます「行ってなんぼの味」を極めるのだろうと思っていたところです。
そしたら、作戦室に遊びに来てくれたふっじいくんが、このとん汁を持ってきてくれました。
「なんか、最近お土産の定番らしいので」(そんなことねーよっ)
うへー・・・だからさ、新井の街は遠いのだよ。そんなに離れたところのとん汁を、仙台で食えるですか! もう思わず鍋に火をかけましたよ。しかしふと気になって台所のシンクの扉を開けてみたら・・・包丁はあるのにお玉がないという(なにをやってんだか)。いっぺん火を止めて、近くのスーパーまで買いに行きましたよ。さらによくよく考えてみると、実は作戦室にはいまだに炊飯器が導入されていないのでした。これはいかん、だけど今から電気屋に行くのもおっくうだと、電子レンジで一合炊きできるという耐熱調理用の器を一緒に買ってきましたよ。
自炊してないのがバレバレだよなあと、買い物から戻って、決定的なことに気が付くのですが、こんな状況だから、米があるはずがない。うーむ・・・そこはどうにもならんだろうと、念のために車の中を点検してみたところ、新年会の際に調達した米が足りなくなった場合に使うかもしれないと用意しておいた予備の米が、まだそのまま積み込まれたままでした。よかったよかった。これで晩飯はとん汁定食を作ることができます。
・・・外食ではないのに定食って、なんだよそれは?