Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

往けぬ景色

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おにぎりとともに発掘されたファイル。といっても、この写真は2009年秋頃の撮影で、いずれSSレイドに出題しようと考えていた景色です。エスクードギャラリーにも載せていますが、駅名を伏せているのはSSとの絡みがあったからでした。

しかし、この駅前に行くことは、今は不可能。年末までに警戒区域の再編が行われるようで、それでも帰宅困難、居住制限、避難指示解除準備区域のうちの、前二者の割り当てのよう。町の方針は、被災から六年後までは帰宅宣言しないと・・・

 

件の発電所は、チェルノブイリのように石棺に封じ込める方向性のようで、その作業のために、大規模な除染を行わなければならない。除染をしたらしたで、使われた物資の廃棄、凝集された汚染物質の中間貯蔵というハードルも越えなくてはならない。

なんと過酷な時代であることか。

おにぎりジョーの面影

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おにぎりジョーが何者かを知っている人が、今どれほどいらっしゃるかは不明です。つい引き合いに出してしまったものの、記事とも挿絵とも関係ありません。その挿絵ですが、フォルダの隅っこから発掘したもので、震災の後に事務所近くの惣菜屋に飾ってあった、おにぎりっぽいモノです。いつのまにやら一年半以上経ってしまいました。着任後、震災という不測の事態も重なり、自分で作った赤字がン百万あったけれど、とりあえずそれはゼロまで引き戻しに成功。これを撮った頃は使う気にもなれずの、食うに困った日々だったのだなあ。

 

鉄の人々へ シリーズ007

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ここで走ってくる車両を見たのは初めてです。

例によって次の停車駅はどこだ?

蕎麦屋

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事務所の近くに、よく通う蕎麦屋があって、転勤当初「蕎麦が食いたかったら山形へ行け」と、こっちの人間に言われまくった割には、この蕎麦屋の板そばはうまいのです。が、この蕎麦屋がまた、「さらさらっと食事したい人もいれば、ガッツリ食いに来たという人もいるので」と、とんかつを定番メニューに掲げているのです。

カツ丼なら驚かないけれど、ロースカツ、ヒレカツのどちらも、これでもかというほどのボリュームで、当然のように人気。かつカレー丼やカツ丼に至っては、どこの学食だよ?というほどの超大盛りご飯です。

で、とんかつの話をしていながら、これはメンチカツ。いや、だから、いくらなんでもガッツリすぎだぞこの大きさ。煮込みハンバーグ、なんていうのもあって、それも同様にこんな大きさのハンバーグがゴロンとしています。

「それで、もうちょっとヘルシーなのがあってもいいんじゃないかと、新しいのを考えたのよ」

と言われて勧められるままに頼んだら、現れたのがロコモコでした。おいおい、蕎麦屋なんだろう? と言いたくなるのですが、すべての定食には吸い物がわりにミニかけ蕎麦がついています。なるほど確かに、ほんの少しハンバーグが小振りになった。けれども、皿によそり始めたライスの量を見て、あわてて小盛りにしてくれと依頼しました。

もうひとつ、ユニークなのは、メンチ、ハンバーグとも、100%宮城野ポークであるということ。とんかつがそれベースなので、ステーキメニューも牛ではなくソテーものです。

でもこのお店は、間違いなく蕎麦屋なのです。

牛タンの陣ばかりじゃなくてさー、今度はここへ行かないかー?

ジオ・フロント

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バブル経済時代に流行ったのが「ウォーターフロント」という港湾エリアなどでの都市開発で、京葉、京浜あたりを例にあげれば、重厚長大から都市型リゾートへの転換が随分行われました。

これに続けと作り出された造語に空港周辺で「エアー・フロント」、地下50m以下の「ジオ・フロント」などがありましたが、空港周辺の「範囲」は、羽田や成田のどちらを見ても、定義が難しい。地下街は、東京でもまだその域ではないにせよ、JRのターミナル駅や地下鉄網も含めて考えると、けっこうな規模になっているのかもしれません。

いずれも過密化した都市圏(空港は場所によってはその限りではありませんが)の土地利用から生まれている言葉で、つくばーど基地のような地方にいたら忘れちゃうよと思うほどに無縁の話と思っていました。

が、温泉って、まさしくジオ・フロントではないかと。東北に住んで再認識しています。まあこの分野にはこの分野でスパ・リゾートなんていう言葉があるわけですけど、地熱と湯を活用する術は、過密都市の土地利用などよりも古くから実用化されているテクノロジーではありませんか(それを言ったら海の家もそうなんだよ、きっと)

それにしても、もちろん仙台の作戦室でも風呂には浸かれますが、温泉通いができるというのは、基地の方の温浴施設とはグレードが違います。著名な温泉の有名な・・・高い宿に、というのは年間で数える程にしかなりませんが、銭湯感覚で行けるところが多いのは嬉しい。しかも首都圏の銭湯より安いのがありがたい。この夏は、あちこちでさぼり立ち寄りました。

そしておそるべし温泉。暑い8月と長く続いた9月の真夏日が去っても、今度はぬくぬくとしに通えるという・・・

 

言えるわけないでしょ

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そりゃ企画段階でぺらぺらとしゃべれるはずもないでしょうが、押井守監督がインターネット放送において「機動警察パトレイバー」の実写映像化について問いただされ、意味深なコメントを述べました。

パトレイバーの実写といえば、過去にパイロットフィルム的な試みが行われ、特番や特典映像でも世に出たことがあります。数日前、コミカライズを担当したゆうきまさみさんなどは「どの作品もドラマ化の話なんて来たことありませんよ」とツイートしていましたが、横のつながりは定かではありません。

現実の建機の世界があれだけ進んできたほどですから、それこそ映像技術の方はもっとやりたいことができる。二足歩行でがしがしと走り回り、五本指のマニピュレータで超大型拳銃や電磁警棒を振り回すなど、造作もない。だけど、これまたそれこそゆうきさんのデビュー時代のアニパロ漫画じゃありませんが、いまどき変形も合体もしないロボット(注 ウルワシアスGで検索してください)を・・・ というのが、パトレイバーにも当てはまる。僕は嫌いですが、世の中実写ロボットはトランスフォーマーの域にまで行ってしまったのです。

いや、実写って、実写じゃないんだよ実際には。

ここへきてパトレイバーを特撮(多分こっちの方がしっくりとくる)で作るというと、押井さんのことですから、実験的な描写技術を携えてのことと期待しています。が、この人のロボット感は、いわゆるイングラムやグリフォンのような八頭身でかっこいいといったそれではない。むしろ歩く鉄瓶か魔法瓶という物言いを、かつてはレイバーに対するイメージとして語っていた人でもあります。そこが原因で、デザイナーの出渕裕さんとは大喧嘩になったとかそれ自体がやらせだとかの件も有名な話でしたが、押井さんが一時期仕事に恵まれなかったとき、彼を迎え入れたのもパトレイバーでした。

観客側がいまさら過去の波風をどうこう言う筋合いもありませんが、押井さんが「ルパン三世」で干され、「サイボーグ009」でも干され、という過去の映像企画の破綻は、それによってそれらの作品がぶち壊されずに済んだという功罪もあるのです。もしもパトレイバーの特撮化が実現するなら、いまどき変形も合体もしないけれど、AV98式って相変わらずかっこいいじゃねーか。というツボは抑えて欲しいところです。

補給と伝令

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大風呂敷計画の実現にあたって、立案者であらせられる日出処の御后から、ブルーベリーのジャムをいただいており、というより既に食い尽くしてしまっていますが、この補給によってしばし朝食が潤っていました(それ以前って何食ってたんだよ)。徹夜続きで疲労困憊の眼には、ありがたい物資。甘さを抑えている手作りというのがまた嬉しい。

そして、その風呂敷が出来上がったとの伝令も入りました。おお、手元に来るのが楽しみだ。

二代目の蒸着

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来月20日の封切よりも早く、二代目宇宙刑事ギャバンことギャバンtypeG、十文字撃が地上波に登場のようです。本編がインターミッションに入った特命戦隊ゴーバスターズへのゲスト出演は、映画の宣伝企画として最適ですね。映画の撮影は終了しているだろうから、小道具のサイバリアン(二代目用は青いのか)も惜しみなく投入しているのはポイントが高い。でも、車体にSUZUKIって・・・入っていないんだろうなあ。

下書きにダメ出し

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エスクードの企画の一環として、壮大な(当事者比)ラブレターを書けという、今更ながらほとんど恥の上塗りのような取り組みを始めたものの、これをけしかけてきた張本人は姿をくらまし(笑)、そんなものに役立つ参考書があるわけでなし、こんなアホな企みに前例があるわけでもなし、どんどん窮地に陥っていく日々。しかし、9月も下旬になるのになんでこんなに暑いんだよ、と、だらけていた仙台も確実に秋めいてきて、いたずらに時間だけを浪費し続けていることを思い知らされるのです。

その上ついうっかり、スーパースージーの原稿を先に仕上げてしまい、同じことを書けないではないかと地雷を踏んづける始末です。

ああ、念の為に断っておくと、本業の業務はちゃんとやっております。

そんなこんなでとりあえず下書きは書いた。書いたけれども、これを横文字に訳さねばならない。それはもうめんどくさいから、ソフトの力に依存するわけですが、ソフトはソフトで万能ではない。手の込んだ文面になればなるほど、まともに翻訳することができない。いっぺん英訳したものを再度和訳したときに、めっちゃくちゃな文章になってしまう。ということは、英文の方もきっと本意は伝わらない。

ほとほと困って、第三稿でぶん投げまして、霰に救援要請。カナダ留学の成果を見せてみよと原稿を送ったとたん

「主語は曖昧だし文法が日本語のままだしで、どんどん意味がずれてしまってます。これはダメ出ししちゃっていいですか?」

ばっさりと切り捨てられてしまいました。

ちくしょー、現役には敵わないのか。英検二級持ってやがるしな(とーちゃん、三級)。

10年後は定かでなかったが

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20年も経つと、建設機械も前後のキャタピラを可働させて立ってみたり、両腕でがれきや資材を持ったり切ったりするのです。1988年頃に描かれた、東京湾岸の巨大土木工事という世界観を背景としたロボットアニメの時代は、これはまだ技術的検討と構想の域でしたが、機動警察パトレイバーにおいては

「この物語はフィクションだが、10年後は定かではない」

と謳っていました。

「よーし、造っちゃる」

と、イングラムやレイバーの活躍する様に刺激された当時の若者は、その後技術屋になり、双腕建機を実用化させてしまったわけです。

最近、日立建機がリリースした新型双腕建機は、片方の腕で対象物を持ち上げ固定し、もう片方の腕のアタッチメントで、じゃまなケーブル類を切断したり、対象物自体を破砕する能力を有しています。

そういう細やかな作業って、人力でやってきたのだけれど、建機でおおざっぱに解体した後でないと人が現場に入れない。安全確認やら何やらで、作業の中断という時間的なロスが課題だったのです。これが救助作業現場だとして、作業がストップしてしまうのはやはりもどかしくなる。

その部分に技術的アプローチを重ねて開発されたのが、まさにレイバーの前身と言っても良いかもしれない双腕機。新エネルギー・産業技術総合開発機構の補助事業から生まれてきましたが、メカニズムもすごいけれど、これを操縦する際に使うOSの方もすごいと思う。プロト機を実際に見たのは昨年のことですが、作業環境の設定やフィールドの確保と実機操作によるデータ取りなどは、造っただけでは得られない。これを実際に使用する建設企業のノウハウが活かされています。

見る者の視覚的効果と影響も考慮して設計・デザインされていくパトレイバー・イングラムとは真逆の実用性ありきな、汎用土木作業機械の姿。むしろ、押井守さんなんかには、こういう無骨なやつのほうが好みなのだと思われますが、実写版で撮るという押井監督のパトレイバーって、どうするつもりなんでしょ?