Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

scene

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まだ8年前なのか、もう8年前なのか。2004年に撮影した、先代。路上に影を落としていた雲が過ぎ去り、高原の短いストレートはクリアラップ。それだけでも「よーし、うむうむ。よーし」と言いたかったけれど、不意にファインダーに飛び込んできたオートバイのおかげで、このシーンはさらに自分好みな場面になりました。

写真そのものは下手の横づきではありますが、偶然も三つ重なってくれたら、半分くらい必然になりかけたようなものです。仮に、このライダーが同行した知人だったら、それは「やらせ」です。

 これを撮った頃は、まだデジタルカメラを所有していませんでした。だから何がどんなふうに写せていたのかは、現像に出さないとわからないので、八甲田のこの場所から基地へ(正しくは写真屋さんへ)戻るまで、どうにもならない。もっとも、デジタル機を持っていても、こういう偶然のすれ違いをリテークはできない。そしていつも思うこととして、自分が運転している自分の車を自分で撮ることは、まず不可能。ここでも、運転を代わり、クリアラップを読み取る特技を持っている家内のセンスに助けられています。

単身で転勤している現在、自分の車を撮るときは100%停止状態でないと撮れない。ちょっとしたフラストレーションです。けれども、動いていないエスクードを撮っても楽しくないよという感じ方は、いつのまにか不遜なことを思うようになっていたのでしょう。立ち返ることもしなくてはだめってことですね。そろそろ春景色の中に写真を撮りに出かけたいなあと思いながら、南下ではなく北上のチャンスを画策しています。