事実上、初代エスクードのラインナップとして最後の車種。それがTD61Wです。この頃の主力車種は2000ccモデルの51Wでしたが、直4のレスポンスの良さはあったものの、トルクの面では2500ほど力強いわけではありませんでした。やはり2000ccのV6版でも同じことが言えて、それらを経て61Wに乗り換えると、長距離を走っても疲れない、ここ一番の踏ん張りどころでクロカンに活かせるという、意外な評価をできるのです。僕がマラソンクラスのツアラーとして、あおいろさんがクロカン用のアイテムとして選んだ理由は対極にあるようで、同じ性能をそれだけ幅広く使えることにエスクードの面白さがあります。
この写真を撮った後、偶然にも別行動中に同じV字セクションに迷い込んでいますが、あおいろさんは谷間を果敢にクリアし、僕はもちろん谷には落とさずに土手側を乗り越えという抜け方をしています。
「足の伸びが悪いよね。だいすけさんのジープ並みに動かないとねえ」
って、なんてことを言うんだの意見があおいろさんから飛び出すのですが、この2台ともリアサスのパーツが異なっており、ZコイルとランチョのBLUEらすかるはコイルスペーサ―とマウント変換ブラケットで、あおいろさんのエスクードは、バーニィブランクスのコイルとマウント位置を下げたカヤバ。コイルのしなやかさは、おそらくZコイルに軍配が上がるのではないかと思います。だけど絶対的な性能では、あおいろさんのエスクードの方がクロカン寄りにいじってあるため、勝負にならないのがBLUEらすかるです。
「いや、だって。うちのはまだスタッドレスなんだからさー。もっとも履き替えてもオールテレーンでしかないけどさ」
ちなみに、だいすけさんの走り方はこんな感じ。これと同じことをBLUEらすかるにやらせるんじゃないよ(笑)
でも、2500のエスクードは、このコンディションの土の固さならば、マッドテレーンを履いていればクリアできるトルクを有しています。問題はフロントサスの構造で、いくら自由長の大き目(あくまで純正比)なオールドマンエミューでも、構造上こんなに動いちゃくれませんから、フロントアンダーガードやフレームをこすり付けていかなければ、うちのクルマじゃ登れません。脚が伸びない動かないと言いながらも、あおいろさんのでならクリアは可能。
こちらは、2代目エスクードからパジェロロングに乗り換えたもっちゃさんの登坂。谷の様子がわかるでしょうか。それにしてもトレッドが広いから谷に落とさなくても乗り越えられそう。というか、落とす人たちのそれは、半分は趣味性だよなあ。BLUEらすかるは無難に左側をすり抜けて登っております。