Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

下北半島の端と端

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まぐろだけ丼話が前後していますが、迷走弾丸(実際には迷走してませんけど)の目的は、季節ではないにせよ大間に行ったらマグロ丼だと。今回は尻屋崎を後回しにして一気に北上したので、仙台からの距離も415キロ。恐山に関しては霰が何かにびびってキャンセルとなり、迷わず走れば6時間でたどり着くのが本州最北端でした。

午前10時でどの店も満席。さすがの連休ですが海峡荘を覗いたら運よく席を立つ人がいたので滑り込み、朝昼兼用のマグロだけ丼。大間産のマグロが食えるのは9月以降ですが、近海物でも美味いものはうまい。駐車場の隣の車は広島ナンバーでした。この距離を走って当たり前のマグロだったら、そりゃ泣けてきますよ。

リブフォーエバー大間を後に尻屋崎の寒立馬を見物してから、沿岸伝いに三沢に戻ります。三沢を下北半島の付け根と言っていいのかどうかは別問題として、この日のもうひとつのうまいもの。市内の喫茶店でお茶を飲もうという話になり、いやしかし誰が市内のどこにそういう店があるのか知っているのか?という問題を同時に抱え込み、さらには車を置いておける店があるのか?などと更なる難題を・・・すべてナビゲーションの行き当たりばったり検索で攻略するのでした。

知らないことをいいことに、見つけ出したお店に入ってみたら、ラストオーダー10分前の、閉店1時間前という不良なお客になっておりました。

まさか17時30分閉店などとは、想像しようもありません。そのくせ全員異なるトーストメニューをオーダーし、飲み物もばらばらのものを選ぶという不良っぷり。それでもさらっと出てきたカプチーノはなかなかの風味なばかりか、会計したら1人あたりワンコインで済んでいたという、頭の上がらなくなるリーズナブルさです。

うまいものとは、注文していなかったのに、スコーンを振る舞っていただいたことで、

「形が悪くてお店には出せなかったものですが、よかったらどうぞ」

とのオーナーさんのご好意でした。えっ、どこのカタチがどう悪いのだ? と、多少は歪んでいるかなというスコーンに、付け合せのクリームチーズとジャムを載せて食ってみたら、充分うまいじゃないですか。一同、今夜は三沢に足を向けないようにして寝ることにしようと決定し、青森県を後にするのでした。