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  ~懲りない傾向~

まさしく過去の栄光

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sigeo個性的な初代、凡庸な二代目、無能な三代目・・・って、おい、エスクードユーザーにケンカ売ってんのかシバシゲオ!(笑 第2小隊のことです) という論調で掴みに入ってきた「機動警察パトレイバーTHE NEXT GENERATION」のエピソード0を観ることができました。「うる星やつら」の頃から初志一貫している美学か哲学か、は、たいしたものだとあきれながらも、だからこそ、もはや聞き飽きすぎた川井憲次さんの音楽も相まって、ああ、これはまさにパトレイバーだねと思わせてくれる押井守さんの画づくりです。が、企画集団であったヘッドギアの他の面々はとうの昔にこの作品から離れてしまっていて、かっこいい2足歩行ロボットを否定しまくりぐちゃぐちゃ言い続けてきた押井さんだけが見苦しくも現場にいる。

まさかね、この映像化を実現させるためだけに、80年代からずーっと主義主張を貫き、押井節を世の中に定着させ、自らをもその後のパトレイバー世界にすり合わせるために、恥も外聞もなく「置き去りにされた栄光」を醸成してきたのではなかろうか? とまで考えさせられたのです。もしもそこまで徹してきたのだとすれば、押井守は鬼才だと言ってあげたくなるのですが、またぞろこのノリですから、きっとそうじゃないよなあ。

そんなこんなで、面白いかそうでないかは作り手の能書きなどではなく、出来上がった作品からでなければ語ることができないので、七章と長編の行方を楽しみにします・・・って言ってるそばからこれもまた仙台で上映しないのか!