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  ~懲りない傾向~

他人のふりしちゃあかんがな

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日曜日、きっと混雑していて待ちが入るのは覚悟だなと、オンラインの試乗予約もしないでのこのことスズキ自販茨城へ出かけて行けば、やっぱり新型ジムニー祭り状態です。しかも県内で3台しか配車できなかったというシエラの1台が置いてあるわけですから、興味を持ったお客さんは後を絶たないのでした。

が・・・

「いらっしゃい雷蔵さん、シエラですか? すぐ用意します」

店長さんが手配してくださり営業さんが1人ついてさらっと・・・え? いま実車を見ていたお客さんいたよね? そちらを先に案内しないといけないでしょ・・・と焦ったのですがそちらは諸手続きとともにシエラのレクチャーをやってからとのことで、その間に乗ってきてという計らい。あかん、つくばのように知らんぷりでは済ませることはできませんでした。

ターボのサポートを受けない1500ccの立ち上がりは、同じDOHCでも3気筒の軽規格とは異なり、低速での力強さがあります。そこから上まで回しても素直に加速できる感覚は、JB43よりもエスクードに近づきました。だけどうちのエスクードはSOHC。カム一本ではありますがとりあえず16バルブあるということが、当時どれだけ革新的だったのかを思い出させるのが、新型シエラの感覚です。しかも前長と全高以外はほぼシエラの方が大きい。ホイールベースがエスクード(テンロクショート)より長いとは驚きです。

つまり、扱っている感じは、例のボンネットが高いなあというところを除くとエスクードと変わらないという。各種操作系はエスクードの方がシンプルでしたが、そういうのは慣れちゃうだろうから、極めて危険(笑)。今すぐ乗りこなせます。とはいえ、四駆に切り替えはしてみたもののその辺の田んぼのあぜ道に入れちゃうわけにはいかず、交差点の左折でちょっとクイックに曲がってもブレーキング現象は出ないねえ、くらいのことしか試せていません。第一印象として、フレームの強化はむしろ、シエラのために行われたと言ってもいいでしょう。

しかしワイドトレッドといっても、あくまで車体はジムニー。室内はエスクードよりも気持ちゆとりがありますが、車体寸で言えばこれで長時間走れるかと考えると、50ミリ程度ホイールベースが伸びたくらいでは、ドライバーにかかる負担は当時のエスクードと変わらないでしょう。今後「高速走行でもストレスがない」といった論評が出ると思いますが、インプレッションと実働は違うのよ? という部分を忘れてはいけないということです。まあそれでも、これは乗り換え組出るだろうなあ。1年待ちだそうですけど。