そう言えば、グラーフ・ツェッペリンの飛行船来訪に比べると、祖母の昔語りにはチャールズ・リンドバーグの霞ケ浦着水譚が無かったなあと一族の記録を発掘したらば、リンドバーグがやって来る前年に、ばーちゃんは祖父のところへ嫁に来て、霞ケ浦やら土浦やらとは疎遠になっていたらしい。
まあ嫁に来てから「飛行機が来る」とか言って飛び出していかれても困るわけで、これはもう致し方ない話でした。
リンドバーグ夫妻が北太平洋航路の調査飛行で根室にやって来たのは、ツェッペリン飛行船来日の2年後、1931年8月のこと。そこから次の立ち寄りポイントとして、当時は彼らに限らずやたらと外来の航空機が訪れていた霞ケ浦航空隊を目指し、湖水に着水したのが8月26日朝。土浦の街はやっぱり大騒ぎのお祭り状態だったことは想像に難くない出来事です。
しかしどういうわけか、ツェッペリンカレーのようなご当地興し素材に、リンドバーグの機体は能動的には扱われていないのが謎です。何も記録が残っていないのかと思えばそうでもなく、土浦にあっては老舗で高級割烹の霞月楼に、比較的詳細な当時の話題が綴られています。うーん、霞月楼かー・・・吾妻庵や保立食堂ほど気軽に行けるコストパフォーマンスではない(あー、二軒に対しては大変失礼な発言)。
以前、霞ケ浦から各地の湖水や沿岸にコミューターを飛ばして新しい交通ネットワークを作ろうという「構想の説明会」に呼ばれ、会場となった霞月楼に出かけたことはありますが、呼ばれたから行けたような(なさけねー)料亭なので、つくばーどで「リンドバーグの云々」とか言ってイベントを仕掛けられるとも思えないです。
どなたか発起人にでもなってくれれば、手配はしますが(笑)